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ツール・ド・北海道 1日目

ツール・ド・北海道

 

クラス:2 ステージレース 1日目

開催国:日本

距離:182.7km

天候:晴れ


 

鷹栖町から名寄市まで北上後、東の下川町まで行って東川町まで南下する一本道のレース。

前半は平坦基調で中盤からKOMが2つと、高低図では小さなアップダウンが連続するが。そこまでキツイ坂は無いコース。

100.7kmに3級山岳が127.2kmに2級山岳が、47km、146.2km地点に中間スプリントが設定されていた。
20150911_2125361

 

レース前のミーティング

 

 

いつもは当日に行うミーティングではあるが、異例の前日の夜にミーティング。

というのも、イタリアから来た選手に日本のレースの特殊性や自分達から動かないとレースが終わる可能性があるなどといった危険な情報を頭に叩き込んでおいてもらうため。

どう走るか?というよりも、いかにリスクから逃れるかという話が中心。

そして再び当日にミーティング。

常に前で動いて展開していくようにという指示。

全員が逃げに乗ってしまっても良いという位。

 

 

レースレポート

 

ほぼ最後にスタートラインに並びに行く。

これは前に上がるのが辛いか?と思っていると、昨年のチーム総合優勝チームという事で先頭に並べることに。

10時丁度にパレード開始。

パレード中の先導車の速度が異様に速い。

集団先頭まで出て手で「速すぎる」と合図する。

気付いて貰えたようで、少し遅くなる。

先頭から10番手辺りでパレード終了を迎える。

レース開始。

アタック合戦が始まる。

アタック合戦にイマイチ勢いがない。

とりあえず様子を見ながら動いて行くことにする。

数名が飛び出し、追走がパラパラ飛び出して集団が追いつく。

少ししてベルラートが飛び出す。

ベルラートが先行し、その後ろで数名が飛び出しては捕まるという、別のアタック合戦が始まる。

飛び出した選手までは捕まえるがベルラートまでは誰も追い付こうとしないという不思議な状況。

その内いつの間にかベルラートの所が3人になり集団が落ち着き出す。

単独でブリッジする事が出来れば状況的においしくなるかもと思いアタックしてみるが、集団が追って来た為止める。

集団に戻ると、コッリから「ベルラートが逃げてるからチェックに入るだけにしろ」と言われる。

そこからはアタックに反応していく。

全てに反応するわけではなく「この選手が前に追いつくと状況的に不味いかも」という時にだけ動く。

あらかた潰し終え、最後にシマノと東京大学の選手がアタックする。

2人であれば前の3人に追いつく可能性は低いと考え見送る。

アタック合戦はここで終了。

スタートから10km過ぎたか過ぎないかぐらいの距離。

思ったよりもアッサリと終わってしまった。

出来れば逃げたかっただけに残念。

決まってしまったものは仕方がないので切り替える。

問題ないとは思うが、集団最後尾まで下がりチームカーに状況と指示を聞く。

逃げている選手はベルラート、那須ブラーゼンの佐野さん、チャンピオンシステムの選手。

その後ろに追走で、さっきのシマノと群馬グリフィンズの選手。

ベルラートが逃げに乗っているためNIPPOとしては問題ないが、追加での逃げには注意するようにという指示。

集団内に戻り、コッリとフィロージとスタキオッティにもそのことを伝え集団前方を維持する。

前を引く意味は無いので先頭交代には関係のない辺りで留まる。

結局、追加のアタックは無かった。

最後に飛び出した二人は、しばらくしてから集団に帰って来た。

アタックしていたシマノの選手は木村だった。

逃げと集団のタイム差は最大12分程まで開いた。

そこまで開いたところで、まずアンカーとキナンが引き、その後逃げに選手を送り込んでいないチームが選手を出し合って追いかけ出す。

自分は他の選手と集団後方で固まって動く。

ツール・ド・北海道にはUCIレースを走りなれていない選手も多くいる為、後方はあまり安全とは言えない。

落車や中切れに巻き込まれる可能性が他のUCIレースに比べて圧倒的に高い。

現にレース開始直後の何もない平坦の真っ直ぐな道を走っている際に、いきなり集団中央で落車が発生し結構な選手が巻き込まれていた。

出来れば集団後方は嫌なのだが前に上がっても疲れると考えているのだろう。

仕方がない。

幸いアクシデントには巻き込まれる事は無かった。

それに、大事そうなポイントではサラーと先頭付近まで上がって行っていたので流石という感じだった。

集団が追い始めてからはタイム差が徐々に詰まり続けていた。

恐らく最終的には捕まるだろう。

集団内で休んではいるが、位置取りや横風等で地味に足に来る。

気を付けておかないと肝心な時に足が無いという状況になりかねない。

3人が逃げていることもあり、集団は中間スプリントや山岳ポイントでは争わずにペースを維持して進む。

120km地点辺りでの逃げとのタイム差は6分強。

ここから集団のペースが落ちしばらく6分程のタイム差でレースが進む。

10kmにつき1分タイム差を詰めれるという一般的な考え方から行くとペースを落とす意味は無い。

しかし集団が結構な人数でローテーションを回していることと、今までのタイム差の詰まり方からすれば、簡単に捕まえることが出来ると判断したのだろう。

127kmの2回目の山岳ポイントを通過する。

ここからは追走の為に本格的にペースが上がってくる可能性がある。

集団後方に下がりチームカーからボトルを受け取る。

ペースが上がってからボトルを貰いに行くとかなり足を使うことになる。

予想どうりボトルを貰った直後に集団のペースが一気に上がる。

それからは集団の前方から中盤ぐらいの位置をキープする。

逃げとのタイム差はドンドン詰まっていく。

先頭は逃げが割れて先頭は佐野さんとベルラート。

こうなってくると捕まるのは確定。

ラスト20kmでフィロージから、「最後の坂で自分とフィロージでアタックする」と告げられる。

そこからは足の状態を確認しつつ気持ちを集中しておく。

最後の登りはラスト4、5kmから。

逃げとのタイム差も1分を切る。

ラスト10km手前。

逃げとのタイム差30秒。

フィロージが「行くぞ!」

かなり早いが、逃げが捕まるので仕掛けるという事だろう。

自分が先頭でアタック。

それと同時に集団前方からアンカーが3人アタック。

逃げていた3人がすぐに集団に吸収される。

アタックで10人ぐらいが飛び出すが、集団も1列になって追って来ている。

先頭を交代して逃げようとしているところにアタックがかかり牽制が入りそれを追う選手が飛び出しチェックに入る選手がいて飛び出した選手が後ろを見て諦め追いついた集団から再びアタックがかかり。

と、先頭はグチャグチャ。

しかし、NIPPOは常に誰かがアタックに反応し先行している状態をキープしている。

自分も何回もアタックをかけて逃げを狙う。

下りでフィロージがアタックし、集団が1度落ち着いて1列になり追いかける。

追いついたところで自分が再びアタック。

4、5名で飛び出すが上手く回らず集団が追いつく。

カウンターでコッリがアタック。

これがしばらく単独で飛び出す事になる。

集団から右京のスペイン人がアタック。

すぐさまチェックに入る。

先頭交代を要求してくるがコッリが逃げているので無視。

前で騒いでいるが無視。

後ろを見ると集団が追って来ているがほんの少し距離がある。

単独で追いつけないかと考えアタック。

しかし付いて来たので先頭を代わる。

再び右京の選手が先頭交代を要求してくる。

2人で追いついても問題ないか?コッリと2対1であればこっちが有利だろう。

と一瞬思うが、ラスト5kmの看板を見て気が変わる。

ラスト5kmであればコッリが逃げ切れるかもしれない。

そもそも追いつかなければコッリの逃げ切りがある以上、自分は追いつく必要が全くない。

先頭交代の要求を完全に無視することに決める。

最後の登りの手前。

マトリックスの外国人選手が後ろから追いついて来て、右京の選手に「レッツゴー」と言う。

一気にペースが上がる。

キツイが我慢して付く。

登りに入りコッリを追い抜く。

しかしすぐに集団が追いついてくる。

集団の先頭にかなりの速度差で追い抜かれる。

ここで集団に付かないと終わる。

足は確かにキツイが、今まで味わって来たヨーロッパの苦しみに比べればまだ余裕がある。

ここがヨーロッパで鍛えた力の発揮のしどころ。

幾度ものアタックでかなり疲労が溜まっていたが根性を出して集団に付く。

追い抜かれた際にはかなりの速度差だったが、さすがにもたなかったようでペースが落ちる。

集団中盤で足を回復させながら登る。

登りきる。

集団は一つ。

下りに入る。

下りでコッリに並ぶ。

コッリも結構苦しそう。

「アタック行った方が良いか?」と聞くと、うなずかれる。

下りでアタック。

ブリッツェンの増田さんと2人になる。

真っ直ぐな直線を下り切り平坦に入る。

ラスト3kmは切っているはず。

アンカーの井上さんが合流する。

後ろを見ると集団は結構人数を減らしている。

他のチームも追いついてくる。

外国人選手がいる。

このままゴールまで行けば分が悪い。

先頭交代に入るのをやめる。

バジェットの2人を先頭に集団が追いつく。

ラスト2kmを切る。

バジェットが先頭を引きペースが安定する。

流石にへばっているようでペースが少し落ちる。

左コーナー100m程手前でアタック。

上手く行けば集団が牽制したままコーナーに入るので逃げ切れるかもしれない。

コーナーで自分の真後ろにNIPPOの誰かが一緒に来ているのが一瞬確認できた。

コーナーを抜ける。

後ろから「ゲンキ!バスタ!(終了!)」とスタキオッティの声。

集団が付いて来ているのだろう。

踏むのをやめる。

一瞬の間を置いて、後ろからスタキオッティがアタック。

誰も前に出てこない。

ラスト1kmと少しだろう。

これは……

少しして国内のコンチネンタルチームが列車を組んで協力してスタキオッティを追い始める。

1列になりペースを上げている集団に「合流しようか」と考えて、左に寄っていく。

左後ろからコッリに「オッキョ!(気を付けて!)ゲンキ!」と言われる。

コッリの邪魔にならないように右側に軽く避けると、集団内のコッリが横を通過していく。

集団後方に合流する。

と言っても集団は30人ほど。

左に直角に曲がりラスト800m程。

スタキオッティはまだ飛び出している。

ラスト300mに入り集団がスプリント開始。

自分もスプリントに参加できるかもと思い、もがこうとするが足が限界でガチガチ。

集団から遅れないように粘ってゴール。

1km手前で予感した通りスタキオッティが逃げ切って優勝。

集団スプリントではフィロージとコッリが5位と6位に入った。

自分は集団とタイム差なしの23位。

 

 

感想

 

レース終盤のアタックには自分が逃げ切ることも考えて全力で攻撃したが逃げることが出来ず残念だった。

しかし、その全力の動きのおかげでスタキオッティが逃げ切ることが出来た部分もあるので良かったと思う。

今回のレースは足の感じ的にかなり調子が良さそう。

まだ、トップと同タイムでもあるので、スタキオッティを援護しつつも自分が総合で浮上することも考えて動くことが出来ると思う。

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| 2015 アジアツアー | 09:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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