グラン・ピエモンテ
グラン・ピエモンテ
クラス:HC ワンデーレース
開催国:イタリア
距離:185km
天候:雨
San Francesco al campoからCirieへの直線レース。
コースの前半は平坦基調で110km地点に平均勾配5%最大勾配10%の7kmの登りを挟みそこからアップダウンが激しくなるというコース。
レース前のミーティング
アタックに反応してチェックに入り、逃げに乗れなければクネゴの側にいるようにという指示。。
レースレポート
雨の為早めに並びに来る選手も少なく最前列に並ぶことが出来てパレード開始。
雨という事で逃げが早々に決まりそうな気がする。
右端の2列目でレース開始。
レース開始直後に自分の前の選手が一気に後ろに下がる。
ギリギリ端を下がるので横から抜くことも出来ず自分も後ろに下がってしまう。
先頭ではアタックがかかり1列。
改めて前に上がり直す。
前に上がっている最中にベルラートがアタック。
3名程で飛び出す。
そこに集団から数名が飛び出して追いかける。
自分はこの飛び出しが潰れた際にカウンターで飛び出すために集団前方で待機。
下りに入る。
180°のターンが連続する。
下りでもアタックがかかるが集団に戻って来る。
下りが終わり集団の先頭が横に広がりだす。
追加で逃げたい選手が最後のあがきでアタックをかける。
その飛び出しは許さず、集団の先頭が縦に伸びて捕まえる。
集団の先頭が横一杯に広がり、ペースが落ちて今日の逃げが決まる。
スタートしてから10kmも過ぎていなかった。
逃げが決まってすぐ、再びペースが上がる。
相当速い。
道も2車線でそこまで広くない上に時々ロータリーが現れる。
集団は2列くらいで進む。
コースマップからは分からない登りもありキツイ。
クネゴの側を維持しようとするが時々はぐれる。
雨で視界が悪い上にハイスピードで進むのでかなり集中力が必要。
足だけでなく精神的にも疲れる。
コーナーを曲がり集団が1列になる。
タイミングを逃し集団の横に併走してしまう。
凄い風圧。
そこまで強くは無いだろうが横風が吹いているらしく集団に他の選手の後ろに入らないと一気に消耗する。
急いで集団に割入るが、今の一瞬のダメージで前から離れそうになる。
割り込んできて前から千切れようものなら後ろからどんな風に怒鳴られるか想像しただけでも怖いので前と少し離れながらも全力で粘る。
粘っているうちにペースが落ちて前との差を埋めれる。
集団も3列ぐらいに広がっており、前方ではクネゴが前に上がろうとしている。
急いで前に上がってクネゴの前で前に上がろうとすると再びペースが上がる。
風をもろに受けながらこのままではマズイと思い後ろを見るとクネゴが自分の横の列に入っていたので下がる。
下がるというより足が無くなって降っていくという感じ。
このままの勢いで下がってしまっては集団から千切れると思い踏み直して集団に割り込む。
相当後ろまで下がってしまった。
自分の横をチャパッロとグロースが上がっていくのでその後ろに付いて行く。
少し休んで3人でクネゴとデネグリの所まで上がっていく。
そこから少しの間はハイペースの集団内に留まる。
その後集団のペースが再び落ちたのでチームカーに上着を取りに下がる。
ついでにあったかい紅茶の入ったボトルを3本受け取る。
もっと持っていきたかったが手がかじかんで上手く背中に入れることが出来なかった上に、集団のペースが上がりだしたようだったので急いで戻ることにした。
しかし、道が狭くなったうえにロータリーが頻繁に出現するので他のチームカーが詰まり上手く上がれない。
チームカーは道が開けた瞬間にカッ飛ばしていくので置いてけぼりになる。
ロータリーで邪魔されて直線で置いて行かれる。
何とか集団に復帰出来たが相当足を使ってしまった。
これだったら下がらない方が良かったかもしれない。
受け取ったボトルをクネゴとマラグッティに渡す。
その後90km地点にある補給ポイントへ。
受け取った際に集団のペースが上がると大変なので受け取るか悩む。
受け取らない方向で行こうかと思ったがクイックステップの結構な人数の選手が路肩に止まっているのを見てペースが上がらないと判断し受け取ることにする。
しかし、補給を受け取った直後に前の選手がもがきだす。
集団のペースが上がっていた。
反応することも出来ずに遅れる。
自分の後ろにはクイックステップの選手も大量にいるはずなので焦って踏まずに他の選手が上がって来るのを待つ。
ランプレの選手が後ろから来たので協力して集団に追いつく。
ここでも結構足を使ってしまった。
集団に追いつくとクネゴが受け取ったサコッシュの中身を背中のポケットに入れるのに手間取り集団から遅れかけていたので待つ。
クネゴが移し替えたのを確認後クネゴの前に出て集団に復帰する。
100km地点。
クネゴと一緒に集団の後方にいると石畳へ。
石畳の右への鋭角コーナーで前が詰まる。
落車が発生していた。
真ん中で落車が発生していたので右側から抜けようとすると、他のチームの選手から少し押される。
直後に前輪が滑って落車。
低速だったので転がることも出来ず石畳に打ち付けられる。
右の太ももの付け根の外側を打ったようで相当痛い。
自転車は壊れていなかったので再スタートする。
他の落車した選手と一緒に集団を追う。
追っている最中に右手がヌルヌルしている事に気付く。
ベッタリ油が付いていた。
落車した際に地面に触れたからだろう。
タダでさえ滑りやすい石畳で雨が降っているうえに油まで浮いているという追い打ち。
通常であれば絶対に落車しないペースであったのにも関わらず滑った理由が分かった。
他の選手と協力して集団に追いつくが相当疲れている。
距離を見ると登りが始まる直前。
登りが始まるとほぼ同時に遅れる。
無理に踏み込んで追いついても再び遅れると判断し、限界ギリギリのペースで登る。
すぐには前とは離れない。
集団のペースが落ちるか、遅れ過ぎずに登り切れれば下りで追いつけるはずと思い頑張る。
しかし、登りの途中で集団のペースが上がり離れていく。
しばらく頑張って踏んでいたが足が尽きて一気にペースが落ちてレース終了。
120km地点で回収車に収容された。
感想
判断ミスが多くそれの積み重ねでダメージを蓄積していって終了してしまった。
ダメージが無ければもう少し残れていたと思うと悔しい。
今日の大量の失敗の経験を次に生かして同じミスは繰り返さないようにしなければいけない。
それにしてもハードなレースだったと感じた。
雨が降っていて寒く、軽めとは言え石畳と横風もあり、ハイスピード。
そのうえ路面に油が大量に浮いているなど辛さのごった煮状態だったと思う。
体も疲れたが精神的にもゲッソリした。
1日挟んでロンバルディアに出場するのでコンディションを整えて万全の状態で挑めるようにしたい。
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