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質問への回答 File13

質問
僕の弟が理学療法士でトレランの選手なんですが、「エンデュランス系スポーツでは、高エネルギを持続的に発する脂肪を、如何に自分の出力にできるか」が重要だと申しておりました。
山本選手は、エネルギとしての脂肪について、どのように捉えているのか、機会があればお答え頂けると幸いです。

回答
自分自身太りやすい体質ですので脂肪を溜め込んでエネルギーとするという事に関しては考えたことがありません。
脂肪は憎き敵です。
愛おしい味方は筋肉です。
ロードレースはキチガイじみた距離を連日移動するスポーツですので少しでも体重を落とすために脂肪を削ぎます。
では、その分の足りないエネルギのー埋め合わせをどうするのか?というと捕食です。
背中のポケットにバージェルが入っているので常にエネルギーを補給することが出来ます。
これはロードレースの特殊な部分の一つだと思います。
そのため、本来であれば脂肪も重要である競技にも関わらず、パフォーマンスのために体脂肪を落とすことが出来るのではないでしょうか?
そのかわり、レース中は「お腹がすく前に食べる」が基本になります。
常にエネルギーを供給し続けるわけですね。
内臓が頑丈である必要もある競技です。
あとレース期間中は炭水化物を大量に摂取します。
炭水化物が分解された糖質は筋肉に貯蔵されますが、貯蔵量の限界を越えて余った糖質は脂肪として体に蓄積されます。
なので、わざわざ意識的に脂肪を摂取せずとも総摂取カロリーを十分とっていれば脂肪も蓄積されるのだと思います。
その一番の指標となるのが起床時体重です。
ジロの期間中は毎日、起床時体重を計っていました。
そこで体重が減ってきた日はカロリーが不足していると判断し、いつも以上に食事をとるように気を付けていました。
これは、結果として脂肪の蓄積になっていたのだと思います。
レース中の体重の増減は体脂肪がメインになると思いますので。
なので難しい知識に関しては持ち合わせておらず、意識してはいませんでしたが感覚的に体脂肪に関しても維持しようとしていたのだと思います。


質問
「脂肪の少ない肉」と言う事から脂質はあまり摂らないように気をつけているよう伺えますが、大きなくくりで言うと同じ脂肪のオリーブオイルには制限は無いのでしょうか? イタリアと言えばオリーブオイルですよね?


非情に良い質問だと思います。
これに関しては完全にイメージの問題です。
非論理的ですね。
「お肉の脂身は良くない物が含まれているからダメ!」
「オリーブオイルは体に良いからいっぱいとってもオッケイ!」
こんな感じです。
これに関してはずっと自分も不思議に思っていました。
イタリア人はお肉の脂身は引き千切ってでも捨てるくせに、オリーブオイルは皿に余るぐらいにぶっ掛けます。
サラダにもかけますし、ご飯にもかけます。
栄養学や色々な面から見ればオリーブオイルを食べることは問題ないのかもしれませんが、イタリア人の選手が全員それを把握しているとは思えません。
食にこだわるイタリア人です。
頭の中に「オリーブオイルを使わない」などという選択肢は最初から無いのかもしれません。
逆に言えば、オリーブオイルをいっぱい使うために脂身の少ない肉をチョイスしている可能性もあります。
食に関してはかなり難しい部分です。
理想の食事が選手をベストなコンディションに仕上げるかと言えばそうでもないのかもしれません。
食事を楽しむという面と栄養学的な面での折り合いが大事なんでしょう。
そのためにオリーブオイルには「体に良いから摂取してもいい」という免罪符が付いているのかもしれません。
ですが一つ目の質問でもあったように脂肪も重要みたいですので、楽しんでいるようで意外と理に適った食事になっているのかもしれませんね。

皆さんもオリーブオイルで健康な食生を!

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