Genki一杯

悲劇

CATEGORY機材
自分が不定期にアップロードしているYouTubeの動画。
今回はそんな動画撮影中に起きた悲劇についてです。



それはAACAいなべにて起こりました。
全日本選手権に向けてコンディションを上げていた自分は絶好調でこのAACAいなべに挑みました。
結果は知っている方もおられると思いますが、チームメイトの阿曽とワンツーフィニッシュ、更に中間スプリントも二人で独占。
ホストチームであるキナンにとって最高の結果となりました。
しかしそんな大成功の裏側で悲惨な事件が起きていました。
主に自分だけに。
レース後にYouTubeにアップしているの知っている方も多いと思いますが、AACAではキナンから許可を貰ってレース動画を撮影しています。
この日も例外でなく動画を撮影していました。
今までと違う試みとして今回はハードプロテクター無しで撮影を行う事にしていました。
ハードプロテクターを装着すると完全防水になる代わりに音声があまりうまく拾えなくなります。
本体自体にも耐水性は充分にありますので、今回は音声を拾うためにもプロテクター無しで撮影しようと考えたわけです。
いつも通りしっかりとバイクに固定してレース開始と同時に撮影を始めます。
AACAいなべは登り区間の初めまでパレードが行われます。
パレードを終えレース開始。
ベルマーレの選手がアタックし、それに付いて行きます。
自分の最初の狙いはファーストラップ賞。
1周目にゴールラインを先頭で通過した選手に与えられる賞です。
登りでギアをかけてゴールラインを先頭で通過。
そのまま先頭を維持して集団を削りにかかります。
コーナーの連続する今回のようなコースでは集団先頭を維持してコーナー立ち上がりで急加速を繰り返した方が後ろにダメージを与えることが出来ます。
全日本前という事もあり安全策としても集団前でレースを展開したいという思惑もありました。
調子よく踏んでいき、ベルギーのパべに近いような悪路もクリア。
平坦部分を経て再び登りに向かいます。
「いざ、ここから登りが始まる!」というコーナーを曲がります。
そこでカンカンッと何かが落下した音が耳に入ります。
「ん?ガーミンでも落ちたか?」とハンドルを確認すると、なんと!カメラが無い!
ハンドルに固定していた台座が割れてカメラごと落下しています。
ガーミンならまだしもカメラの落下はかなりマズイ!
落下の衝撃でレンズが割れる可能性ある上に本体が破損する可能性も高い。
しかもガーミンより高価。
自分のレースに対するモチベーションが一気に半減。
Uターンして拾いに行こうかと悩んでいるところで阿曽がアタックし単独で飛び出していく。
集団が追い始める。
これはマズイ。
阿曽はともかくとして、このまま集団が前を追い続けると落とした自分のカメラが踏まれる可能性がある。
それは何としても防がないといけない。
集団の先頭に出てコントロール開始。
全力で逃げを決めに行く阿曽とそれを追う自分。
後ろを振り返った阿曽はこの状況に困惑し、こう思ったらしい「味方に潰される!」と。
そのままキナンの潰し合いが続いたままカメラ落下ポイントへ。
コーナー付近に立ってくださっていたスタッフの方が「カメラ拾ったよ!」と声を掛けてくれる。
これで一安心。
そこからはレースに集中して走り切った。
レース後にカメラを受け取り破損状況の確認。
レンズは無事、動画を撮影してみたが問題なし。
さすがアクションカムというだけあり頑丈に作られている。

さて今回のトラブルの原因の解明へ。
今回カメラが落下してしまったのはハンドルに固定していたパーツが割れたせい。
恐らく振動や紫外線による摩耗で痛んでいたのだろう。
今回は無事であったが、次に同じことが起きた時にカメラが無事という保証はない。
という事でカメラを固定するパーツを変えることに。
いろいろ探した結果、ミノウラさんの金属でできたパーツで固定することに。
さすがに金属というだけあり頑丈。
これで落下することはまずないだろう。
しかし過信は禁物、何が起きるか分からないし万が一今回ののようにレース中に落下すると非常に危険。
落車を巻き起こしかねない。
という事でカメラに付けるストラップとレンズカバーも購入。
コチラはソニーの純正品。
ストラップはカメラをハンドルに括り付けることで台座から外れた際に落下するのを防いでくれる。
実はガーミンに同梱されているストラップがかなり使いやすく、探した結果見つかりはしたのだが半端なく高かったのであきらめた。
レンズカバーはハードプロテクターと違い、レンズだけを保護するので音声の質も落ちない。
次回からのAACAでは強化されたカメラでレース風景を撮影していきたいと思います。
皆さんもレースでカメラを使用される際には落下に対する保険としてレンズカバーやストラップを付けることをお勧めします。
カメラを守るだけでなく、障害物の落下による落車の誘発を防ぐという意味でも非常に重要だと思います。

ちなみに今回の落下の際の映像はコチラ
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