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回答 File26

質問
山本選手が逃げをかます際、有利な地形や、風向き、マークしている選手やチームの「作戦の裏読み」等、教示して頂ければ、今後益々Jプロツアーが楽しめそうです。

回答
プロのレースにおいては逃げを決めにかかる際の条件は非常に多く、コースレイアウト以上に集団との駆け引きが重要になります。
しかし、アマチュアレースにおいては作戦が関係なく逃げが決まる場合も多いと思います。
また、そういった部分はプロのレースとも共通する部分が存在します。
そこでまずは逃げを決めやすい地形に関してです。
力づくで決めれる代表地形が登り。
ただ単に力がある選手が登りでペースをアップして付いて行けない選手がおいて行かれるという展開です。
しかし、あまり極端に強い施主が先行してしまうと集団が協力して平坦部分で追って来て逃げが潰れるという事も起きます。
登りで決めやすいのは意外と頂上から下りはじめだったりします。
頂上を全力でもがいてそのまま少数で下りに入る。
そうすれば集団がペースを落とした際に一気に差が広がるので逃げが決まります。
特にコーナーが連続する下りにおいては、追走をかけたい選手が前に上がってくることが困難になるためさらに効果を発揮します。
ジャパンカップが行われる古河市林道の下りがこれに相当します。
同様の理由で登りとは言えないような丘も効果的であったりします。
他に地形で有利なものがあるとすれば、ブラインドコーナーの連続区間です。
この地形ではアタックをかけてすぐに姿が見えなくなるので集団が追いにくくなります。
また、集団先頭以外の選手は誰が抜け出しているのか把握できていないことが多く、気付いた頃にはタイム差1分以上なんてことも起りえます。
逆に直線区間や、コーナーの立ち上がり、という場所は集団が止まる可能性が無かったり、警戒が高まっている部分でもあるので逃げはまず決まりません。
集団の警戒が緩む場所やここで追いかけたくないと思われるような地形でアタックすることが逃げに繋がりやすく、無駄内を防ぐことにも繋がっていきます。
風向きに関しては追い風はあまり逃げが決まりやすくありません。
逃げ狙いの選手が飛び出した後も、追い風で集団のペースが落ちにくいためです。
逃げが決まるためには集団のペースが落ちる必要があるのです。
逆に向かい風、これも決まりにくいと言えます。
なぜなら飛び出した選手が加速できず、集団との差が広がりにくいからです。
集団との差が広がっていないと逃げたい選手が追加でドンドン追ってくるために逃げが決まりません。
では逃げが決まりやすい風向きは何のなのか?という事になりますと、答えは横風です。
強い横風が吹いている区間で、道路の風下側ギリギリをアタックしていきます。
そうすると集団も風下ギリギリに寄って追ってくることになります。
横風はまともに受けると後ろにいる選手もドンドン脚を消耗していきます。
前の選手の風下に入れない横風でのアタックは追う側の選手に対するダメージも大きく、追走のローテーションが上手く回らず逃げが決まる、という展開に持っていきやすいです。
作戦の裏読みに関してはチームの動きが存在するプロのレースでしか生かすところが無いと思います。
チームの作戦の裏読みはコース設定によって大きく変わります。
ステージレースにおいては総合リーダーのチームがレースをコントロールするため、そのチームの方針から展開をある程度予想することが出来ます。
例えば、強力なスプリンターのいるチームがリーダーで、平坦ステージの場合には序盤に少数の逃げを決めてレースを安定させたがる傾向があるので序盤から狙っていきます。
逆にそういったチームがリーダーの山岳ステージではステージ優勝を狙えないうえに、山岳でスプリンターが遅れる可能性があるため、アシストの脚を温存しておきたいという理由からコントロールに入らない事が多いです。
そうなるとアタック合戦は長引くので最初から動くのはかなりリスクがあります。
山岳系の選手がリーダーの場合にはスプリンター選手がリーダーの場合と逆の展開になりやすいです。
また中間スプリントや山岳ポイントの位置、ポイントリーダー賞や山岳リーダー賞のポイント差によって展開が変わってきます。
プロのレースにおいては様々な思惑や要因が複雑に絡み合いながらレースが展開していくので、それを予想しながら見るのも一つの楽しみ方だと思います。
ちなみに、自分が最近出版した「僕のジロ・デ・イタリア」でもそういった部分に触れていますのでぜひ読んでください! この記事が面白かった方は「いいね」を押して頂けると記事を書くやる気が上がります!
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