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ツール・ド・フローレス 2日目

ツール・ド・フローレス 2日目

クラス:2.2クラス ステージレース
開催国:フランス
日程:7月15日
距離:143km
天候:晴れ

平均ワット:195W
最大ワット:907W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、ジャイ・クロフォード、阿曽圭佑、中西健児、山本元喜

インドネシアで行われたUCI2.2クラスのステージレースの2日目。


レース前のミーティング

今日は阿曽と中西が逃げに入り、登りで追いついて来るメイン集団と合流して、そこから残っているメンバーで協力して動くという作戦。
自分はメイン集団で動きを見ながら、総合順位を維持できるようにするという作戦。

レースレポート

集団後方で並んでパレード開始。
今日は前半に動くつもりが無いのであまり前には出ない。
前に出てしまうと思わずアタックに反応してしまう可能性がある。
7kmのパレードを終えレース開始。
しばらくアタックが続いた後に阿曽を含む3,4名の逃げが決まる。
そこからはリーダーチームのトレンガヌがコントロールを開始する。
登りでは時々CCNが出てきてペースを上げるが比較的一定のペースでレースが進む。
1つ目と2つ目の山岳を越えるが集団はそこまでバラケていない。
1つ目の山岳のパワーデータは6分間の平均が263W
2つ目の山岳のパワーデータは10分間の平均が244W
阿曽から聞いた話では去年はこの時点で集団がバラバラだったようなので今年は落ち着いた展開なのだろう。
60km地点にある山岳ポイントを通過後、しばらくのアップダウンを経由して下りに入る。
この登りは20分間の平均が268W
下りはコーナーが連続し路面も悪く中々危険。
自分から5人ほど前で下っていたLXのアジアチャンピオンがコーナーで砂で滑って落車。
集団が割れる。
こういう事を警戒して前方で下りに入ったわけだが、10番手辺りで落車されてはどうしようもない。
巻き込まれはしなかったが、分断した集団の遅れた側に残されてしまった。
しかし、幸いジャイとトマが分断の前に居たのでキナンとしては最悪の展開ではない。
誰も前に残っていなかったピシュガマンが追走を始める。
だが、そもそもピシュガマンの選手は下りが下手な傾向が強いので遅い。
かといってコーナーでの落車を見た後の自分が下りを単独で飛ばして前に追いつくことも出来ないので付いて行くしかない。
ただでさえ遅いダウンヒルの最中に犬が飛び出してきて更に集団にブレーキがかかる。
下りが終わった頃には1分半のタイム差が開いていた。
ここから20km近く続く登りが始まる。
途中で1度下りを挟むがかなり長い。
800m登るのだが、平均勾配4%程。
単独で前を追うには勾配が緩すぎる。
昨日逃げ切ったメンバーもリーダーを含めて大半がこの集団に居るのでひとまずはこの集団に残る事を優先する。
牽きたい選手がいないせいでダラダラと緩いペースで走りタイム差が広がっていく。
今日のこれからの動きについて考える。
まず、この集団の人数を絞り込みたい。
絞り込むことで昨日逃げ切ったメンバーを少しでも減らし、総合順位で有利な状況を作り出したい。
それに前のメンバーは逃げ切る可能性が高いが、千切れてくる選手も必ずいる。
ならば千切れて来た選手を全員抜くことで総合を少しでも上位で維持したい。
ジャイとトマはまず間違いなく先頭に残ると思うのでそこに追いついてしまうという面に関して心配する必要は無い。
集団の先頭から5,6番手辺りについて様子を見ながら登りに入る。
登りに入るとKFCやセブンイレブン、ピシュガマンが先頭に出てペースを保って登っている。
しかしピシュガマンがペースを落としているようで、すぐに他の選手に抜かされている。
昨日の疲れが有るのかもしれないが、今回のピシュガマンは調子が良くなさそう。
レースの前日に車との接触事故を起こしてクラッシュしたという話を聞いているがそれが効いているのだろうか?
いずれにせよ、今まで数々のレースで痛めつけられた仕返しをするチャンス。
攻撃に出るチャンスを見ながら付いて行く。
一度下りを挟んで再び登り始める。
ここでタイム差が4分半。
ここからKOMがスタートする。
KOMスタートの看板を越えたところで先頭に出る。
8kmほどの登り。
時速20kmで登れば24分。
平均300Wぐらいで登るのがベスト。
メーターの表示を確認して踏み過ぎないように気を付けながら一定のペースで登り続ける。
後ろを確認すると集団が縦に伸び、2つに分断されている。
いい感じ、そのままのペースで踏んでいく。
途中でKFCの選手が後ろからアタックしてくる。
そこに無理に反応せずに一定のペースを保つ。
ここで無理に焦って追いかけると無駄に脚を消耗する。
離れ過ぎないように気を付けながら登ればいい。
途中で失速してくる可能性もあるし、山頂手前で射程内であれば一気にダッシュして追いつけばいい。
もしそのまま下りに入ってもコチラに人数が残っていれば下りで吸収すればいい。
KFCの勢いも最初だけで、少しの間保っていた差も徐々に詰まっていく。
勾配が緩くなったところで試しに交代を要求してみるが誰も前に出ない。
ならば、という事で勾配の緩い区間は出力を落として自分も休む。
そして再び勾配が上がったところから出力を上げていく。
少ししてからKFCに追いつく。
後ろでゴチャゴチャと会話が聞こえたので振り返ってみると少し離れている。
恐らく、自分の後ろの選手がKFCを前に入れようとしてもめたのだろう。
少し離れているなら好都合、そのまま先頭で踏み込んでアタックを仕掛けてみる。
ここでKFCか他の選手が遅れてくれれば好都合。
だが、やっぱりそこは粘るようで追いついてきた。
後ろを確認すると自分を含めて4人になっていた。
その後、前で仕事を終えた阿曽が千切れてくる。
それまでにも何人か遅れてきていたので前の人数を確認する。
7人が前に残っていると教えてくれる。
前でかなり動いたようで阿曽はそのまま遅れていく。
コースプロフィール通りであれば山頂まで3kmのところで前方に看板が見える。
看板の内容が確認出来るところまで行くとKOMまで1kmの表示。
思っていたよりも短いが、それはそれで悪くない。
KOMまで踏み切って交代する。
このKOMは16分間293W
一番下から頂上までは41分間242W
ここからは下りと平坦のみ。
ジャイとトマが前に行っていることを理由にローテーションに加わらない。
登りの先頭と下りの先頭では後者の方が圧倒的に風を受ける。
登りで絞り込むだけ絞り込んだので後は下りで他の選手を風除けにして休もうという算段である。
セブンイレブンの選手だけがやたらと回れと突っかかって来たが、ローテーションに加わる事を頑なに拒否していると諦めた。
自分、セブンイレブン、KFC、CCNの4人で下る。
途中でKFCのポイントリーダージャージが追いついて来る。
この中で昨日逃げ切った選手はKFCの二人のみ。
出来ればどこかで千切っておきたい。
後ろに付いたまま下っていき、途中で再び登る。
セブンイレブンの選手がペースを上げる。
内ももの筋肉が攣る。
攣ってはいるが踏めないわけでは無い。
少し辛かったが付いて行く。
再び下りに入り、下っている間に攣った部分を解しておく。
その登りでKFCのポイントジャージが千切れていった。
ラスト20kmを切る
その後再び登りが始まり、そこでセブンイレブンがアタックして単独で飛び出して行く。
少なくとも総合で自分から3分は遅れている選手なので気にしなくても良い。
むしろラスト10km以上を単独で走り続けて疲労を溜めてくれれば好都合。
集団に残るは自分、KFC、CCN。
CCNはかなりヘバッており先頭に出てもペースを上げれていない。
対してKFCはまだ踏めている。
昨日2位に入っている選手で力が有るのだろう。
そのままローテーションに加わらずラスト10kmを過ぎ、ラスト5kmからローテーションに加わる。
そしてラスト2kmを切った緩い登り。
せめてもの情け、と先頭からアタック。
後ろ2人を千切って独走に持ち込み、6分遅れの7位でゴール。
ラスト1.4kmの平均出力345W
先頭ではトマが4位、ジャイが5位に入った。
総合では順位を落とし自分が6位に、トマが4位でジャイが5位。


感想

下りのトラブルに巻き込まれたせいで遅れてしまいかなり勿体なかったと感じる。
特に調子が良いようでかなり登れているのでそれは良いことだとも思う。
絞り込みをかけて総合順位を上位で維持しながらも脚を休めるところはしっかりと休めているのでかなり良い状態。
おそらく総合上位陣の中では自分の疲労が一番少ないと思う。
これをどう上手く生かしていくかが今後の順位アップに繋がっていくと思う。
今の自分のコンディションと周りの様子からすれば出来る事がかなり多いので、冷静に落ち着いて上手く利用できるように立ち回りたい。


キツさレベル

KOMの登りは先頭で踏み切ったが、自分のペースで一定を保てていたのでまだ楽に感じた。
その後の下りでローテーションに加わらずに済んだおかげで脚もかなり回復した。

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ASPITE PRO WET
チームに供給してもらっているIRCさんのクリンチャータイヤ。
WETという事で基本は雨をターゲットとして作られているがドライ環境でも十分に力を発揮します。
コースによっては雨が降っていなくとも路面が濡れていることも有るので保険をかけてWETを使うのも十分あり。
練習でも使用しているが、耐久性も十分高くかなりの距離を走ることができる。
パンクや摩耗ですぐに使えなくなる安いタイヤよりも費用対距離はかなり長いのではないのではないかと思う。
「セルフ耐久度実験」と称して延々と使ってみましたが、タイヤが擦り切れてケーシングが剥き出しになってもパンクしませんでした。
「これ以上使うとスリップが怖い」という事で交換しましたが、その耐久力には完全に脱帽といった感じでした。
レース用、練習用の両方でぜひ試してみてもらいたいです。
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