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ジャパンカップ

クラス:1.HCクラス ワンデーレース
開催国:日本
日程:10月22日
距離:144→103km
天候:雨

平均ワット:234W
最大ワット:987W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:マルコス・ガルシア、トマ・ルバ、ジャイ・クロフォード、山本元喜、中島康晴

日本最高クラスのワンデーレース。


レース前のミーティング

自分は逃げメインに乗ることをメインに動いていき、その後の展開に合わせて動きを変えるという感じ、他のメンバーはレースの展開を判断しながら動いて行く。


レースレポート

天候は雨、ただでさえ滑りやすい古賀志の下りは更に危険度が増す。
であれば、危険を冒したくないチームは下りに入る前に逃げを決めさせたがるはず。
スタート直後から逃げを狙って動くのが逃げに入れる確率が一番高い、と読んで集団先頭に並ぶ。
このレースはパレード無しの号砲スタート。
スタート直後に一気に逃げを決めに行く必要がある。
スタートの時間になりレーススタート。
号砲と同時に一気に飛び出す。
逃げを狙っていた選手が同時にアタックし5名が少し先行する。
しかし、古賀志の登りに入る頃には集団から追撃してきた選手と共に集団が追いついてきて集団一つ。
去年は登りで逃げが決まらずに頂上で逃げが決まった。
ここで下がるわけにはいかない。
むしろ、登りでの中切れなどで逃げが出来る可能性も捨てずに積極的に集団先頭でペースを上げる。
一緒に前に出て来ているのは恐らく那須ブラーゼンの吉岡?
山頂まで500m辺りからはほぼ自分一人で集団を牽き続ける。
そしてラスト300m辺りから一気に踏み込んでペースアップ。
後ろの気配と観客の盛り上がり方的に自分が単独になっていることが分かる。
頂上通過時点で後ろを振り返ると集団が離れている。
スタートから山頂までの1.6km、4分半の平均出力406W
ラスト300m、1分17秒の平均出力440W
このまま下りで突き放す、とはいかない。
ここで攻めすぎて滑って落車すると全ての意味が無くなる。
集団が去年のようにかなりの低速で下ってくれることを祈って下る。
途中で後ろから畑中さんに抜かされる。
一瞬後ろを確認するが集団はまだ来ていない。
そのまま下り切ると2人が自分に追いついて3人になっている。
畑中さんに追いつければ4人逃げになる。
これはかなり良い展開、と思い追いかける。
しかし集団のペースが落ちていなかったようで畑中さんに追いつく前に集団に追いつかれる。
そこで丁度無線から「マルコスが遅れている」という連絡が入る。
前で動いている以上今は対応できない。
それに調子が悪くて遅れたのであれば今フォローに入っても意味がない。
単独逃げになっている畑中さんの後ろで、逃げを狙ったアタックを繰り返す集団が続く。
セブンイレブンのある交差点を過ぎたところで畑中さんが吸収される。
そこから再びアタックが続き、トマを含む数名が抜け出す。
ゴールラインへ向かうアップダウン区間で後ろに下がりマルコスが復帰した際に引き上げれるように備える。
古賀志の登りで更に数名が抜け出し集団が一度落ち着く。
集団後方で追いついてきたマルコスと合流し大丈夫か確認すると「オッケー」との事。
後ろに付いて様子をしばらく確認する。
古賀志の登りは特に問題なさそう、むしろ位置を上げつつ登っている。
そして下りへ。
入りから位置を下げ始める。
少しずつ前と離れては他の選手に前に入られている。
なるほど、1周目は下りで失敗し集団から遅れたのだろう。
下りが苦手な自分でも遅いと感じるレベルなので中々ヤバい。
下り切ったところで前から結構離れてしまっていたので即座にマルコスに声を掛けて自分が前を追う。
逃げに乗れなかった以上、今日の仕事はサポート。
この遅れた差をマルコスが自力で詰めるとかなり消耗してしまう。
自分が詰めて少しでも体力を温存させることで後々に繋げたい。
周回数をこなしていけば下りになれる可能性もある。
無事に集団に追いつき3周目へ。
再び下りで遅れるマルコスを集団に引き戻す。
かなり疲れてくる。
これが連続すると無理。
なるほど、これが介護疲れか……なんていう下らない考えも浮かぶ。
4周目。
このあたりからスタートから続いていた先頭で逃げるトマを含む3名とそれを追う9名、そして集団という構図が変化し始める。
まずメインで動いているのはキャノンデール。
古賀志前の平坦区間と登りの入り口でペースを上げている。
その状態から登りでアタックが頻発するせいでかなりハードな展開になっている。
特にマルコスの介護をしてい自分にはかなり辛い。
そしてこの動きの結果追っていた9名が集団に吸収され別の11名が集団から抜け出す。
先頭がトマを含む3名という点に関しては変化せず。
台風接近による大雨で周回数が14周から10周に減少したこともレースの勢いに拍車をかけているのだろう。
距離が短い分、ハードなレースにならないと人数が絞り込まれない。
また、今年のレースに関してはワールドツアーチームが少ない上に雨で早々リタイアした選手も多く、その点もレース展開に影響を与えている。
例年であればワールドツアーチームが率先してレースをコントロールするので逃げが決まってからは安定したペースでレースが進む。
やる気のあるワールドツアーチームの選手のみが残っているという事はレース中盤から絞り込みが始まるという事。
要は「最初からクライマックスだぜ!」という感じでレースがハードになっている。
ただでさえ人数の減っているワールドツアーチームが中盤から動いてくれるという事はその分消耗するので日本人選手にもチャンスが出てくるわけだが、
余分に脚を使ってしまっている自分としてはただただ辛いだけ。
登りでのペースアップに対しては集団の中盤から登りに入り、位置を下げつつ登ることでオールアウトしないように気を付けながら登る。
幸い、徐々に下りに慣れて来たらしくマルコスが下りで千切れないので介護の必要が無くなったというのも自分が集団に残れている理由でもある。
あと1回でも集団を追う羽目になると脚が終わる。
ゴールラインを通過した際に残り周回数を確認するが5周も残っている。
辛い。
止めたいところだが今回のレースは40位の選手にまでUCIポイントが付く。
出来る限りゴールを目指した方が良い。
げっそりしながら登っているとラスト4周の下りで「下りが苦手」と有名な某選手の中切れに巻き込まれる。
平坦区間を巻き込まれた他の選手と一緒に集団を追う。
古賀志に入る前に集団に追いつける。
しかし集団を追う羽目になってしまった。
思っていた通りに脚が終わった。
ラスト3周の登りのペースアップで無理せずに遅れる。
もう脚が無理。
前方に同じく千切れたブリヂストンの鈴木龍の姿を見ながら下りに入る。
下りを攻めていった鈴木龍の姿は見えなくなり、その代わりに下り切った後の平坦区間でキャノンデールの選手とNIPPOのアラン・マランゴーニと合流する。
もうレース終了という感じでかなり流していたので自分もペースを落として「次のゴールラインで降りるかな?」なんて考える。
すると後ろから、あの山本元喜の弟「山本大喜」とブリヂストンの新城雄大が完走目指してかなり良いペースで追い抜いて行く。
完走を目指しているなら自分も合流するのもやぶさかではない。
それにこの組み合わせは個人的に中々に面白い。
追いついてローテーションに加わり交代して下がるとマランゴーにとキャノンデールも付いて来ている。
マランゴーニに「ゴールしたいのか?」と聞かれ「シー(イエス)」と答えると、任せろ、とでもいうかのようにゴリゴリと踏み出す。
かなり速い、そんなに力が残っているならなぜ千切れた?
大喜が交代で下がってきたタイミングで「なんやねんコイツ」と愚痴をこぼしている。
完走するために踏んでいるというのが理解できていなければペースを乱してきているだけに感じるのだろう。
その後のラスト2周の古賀志の登りでもゴリゴリと踏み続けるマランゴーニ。
大喜と雄大の2人が千切れる。
自分が前に出ようかと横に並ぶと「後ろに付いておけ」と言われる。
かなり心強い。
古賀志の後の下りも比較的慎重に下ってくれるのでかなり心強い。
その後の平坦区間で鈴木龍とキャノンデールの選手に追いつく。
ラスト1周の古賀志の登りではさすがのマランゴーにも少し疲れが出ているようでゴリ踏みが抑えられていたが、それでもゴリ踏み初体験の鈴木龍とキャノンデールは千切れて再び2人に。
その後平坦を通過しゴールの少し手前で別府さんに追いついて3人でゴール。
UCIポイントをに関わる肝心の順位は……44位。
途中で降りていた方が比べるまでもないほどに楽だっただろう。


感想

今回はハッキリ言って微妙な成績。
逃げに入ることを前提にレースを考えていたのでそれに失敗した時点でかなり痛かった。
その状況の中で出来る限りの動きは出来たのではないかなとも思った。
また、いつもであれば千切れればやめていたが今回に関してはUCIポイント狙いで完走を目指した。
結果としてはUCIポイントが付かない44位という順位だったので意味が無かったのだが、千切れてからも走っていると観客の方に一生懸命応援してもらう事が出来たので、普段応援してくれているファンの方々に自分の走っている姿を少しでも多く見てもらうという意味では十分に意味があったのではないかと感じた。
今年も残りのレースがあと少しになってきているのでいい結果が残せるように集中して頑張りたい。


キツさレベル


前半に活発に動いていたこともあり中々辛かった。
千切れてからも珍しく止めずに走ったのでかなり疲れた。。


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今回のようなある程度の距離があり勾配が急な坂のあるコースで本領を発揮します。
登りでの軽さと踏み込んだ際の加速の反応の良さが売りです。
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| | 2017/10/25 13:31 | |

2017ジャパンカップ

今年は、あいにくの雨の中お疲れ様でしたぁ。
選手の方々の、体力を、容赦なく奪っていく雨、
雨のレース観戦が、初めての私でさえ、過酷なのが、わかりましたぁ。

元喜君の走りとGenki一杯を、拝見させてもらい勇気とチャレンジ精神を、貰ってます。
本当にありがとうございますぅ( ≧∀≦)ノ

来年は、バンクに挑戦する事に、何かアドバイスがあれば是非お願いします。

キナンの奥様のご好意で、元喜君のボトルを、頂いてしまいましたが、ご迷惑ではなかったですか❓
陰ながら、主人と応援してます。

| シャカリキババァ(京都の西田と言います) | 2017/10/26 08:09 | URL | ≫ EDIT















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