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JBCF最終戦 経済大臣旗 in群馬CSC

クラス:Jプロツアー
開催国:群馬CSC
日程:10月28日
距離:132km
天候:曇り

平均ワット:216W
最大ワット:1106W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:中島康晴、山本元喜、雨乞竜己、椿大志、阿曽圭佑 、中西健児

群馬で行われたJプロツアーの最終戦。


レース前のミーティング

シーズン終盤という事もあり各選手コンディションはバラバラでイマイチという選手も多い。
その結果キナンの作戦としては中西か阿曽が逃げに入り、前待ち。
そこに他の有力選手が動いてきた際には自分か中島さんが反応してブリッジをかける。
もしそうならなかった際には中島さんが中盤から動き始め、自分が終盤まで脚を溜めて一気に勝負に出るという作戦。
そしてもし集団でのスプリントになった際には雨乞のゴールスプリントが控えるという布陣。
野中さんと椿は不調なので前半に動いて頑張るという感じ。


レースレポート

今日は前半に動いてはいけないので集団最後尾でスタート。
最初の動きは全てチームメイトに一任する。
集団最後尾でスタートしたわけだが、やはり最初はアタックがかかって集団が伸び縮みを繰り返すために最後尾は地味に辛い。
2周目には8名の逃げ集団が出来る。
しばらくしてからタイミングを見て集団先頭に上がる。
そこで、逃げに中西が入っているという情報を貰う。
そこからしばらくの間はレースの状況が見える位置に陣取りつつ無駄足を使わないように気を付ける。
パラパラとアタックがかかっては吸収されたり、場合によってはそのまま逃げにブリッジを仕掛けに行ったりという展開が続く。
集団に大きな動きは無く、とりあえず逃げとのタイム差を調整しているという感じ。
周回数を消化していきラスト11周。
心臓破りの坂の手前の平坦区間でペースの上がった集団が逃げ集団を視界にとらえる。
思った以上に大きくなっている。
このまま吸収するか?と思ったが、ここで集団のペースが下がり再び逃げ集団が見えなくなっていく。
心臓破りの坂で逃げ集団が15人という情報を貰う。
ゴールラインを通過しラスト10周。
ここからマトリックスの外国人勢が交互にアタックを始める。
さすがに集団も見送るつもりは無く、しっかりと潰していく。
本来であれば最後まで動かないつもりでいたが、逃げ集団が15人は流石に大きすぎる。
牽制し合って潰れる可能性も大いに考えられるが、ここを見送るのは怖い。
次の心臓破りの坂で一気に抜け出して逃げにブリッヂをかけに行くべきだと判断する。
気持ちを整えて、脚を溜めて、
心臓破りの坂の始まりから一気に仕掛ける。
思った以上に速い。
かなり「かかり」が良い。
速すぎて折り返しの部分でブレーキしようかと思ったくらい笑。
この心臓破りの坂500mを1分間で登り切り平均出力510W
頂上まで踏み切って後ろを振り返るとシマノの横山のみが付いて来ている。
先頭を交代して、より注意深く後ろを確認するが追って来ている選手がいない。
一気に上げ過ぎて完全に集団から離れた。
2人。
前を追うか集団に戻るか一瞬悩んだが、前を追う事にする。
横山と交代で前を追うが、横山はイマイチ踏まない。
横に並んだ際に何かを伝えてきたがイマイチ聞き取れず。
後になって考えれば「前にシマノが行っているからあまり追えない」と言っていたのだろう。
その時には正直、横山が牽けなくてもどうでも良かったのでとにかく自分が踏んで前を追う。
ラスト9周に入る。
ブリッヂをかけに行った以上、集団に戻ってしまってはただの無駄足になる。
何としても前に追いつかないといけない。
ブリッジを成功させるためには少しでも短い距離で追いつく必要がある。
前の方が人数が多い以上、時間をかければ先に息切れするのはこちら。
横山が牽けない分を自分がガンガン踏んで一気に差を詰めていく。
心臓破りの坂で逃げ集団を射程に捉える。
中西が若干下がって来て逃げ集団まで引き上げてくれる。
心臓破りの坂から追いつくまでにかかった距離が8km、12分間の平均出力297W
ラスト8周に入る。
ここからは中西がローテーションに加わり自分は最後尾でひたすら休む。
今後の展開としては「逃げ切りで勝負」か「逃げが潰れての勝負」かの2パターンのみ。
いずれの場合にしても脚を残しておく必要がある。
ブリッヂをかけたダメージもあるので今は回復に専念する。
幸い中西が懸命にローテーションに回ってくれているおかげで自分にローテーションに加わってくれという話は来ない。
この逃げ集団にエースの選手を含む複数の選手を乗せているチームが居ないからだろうか。
シマノは4人送り込んでいるが、人数が多いせいで逆に全員で回る必要がある状態になっている。
なぜなら4人逃げに入っているこの逃げはシマノにとっては何としても逃げ切りたい逃げという事であり、誰か1人を温存しようとしてローテーションが乱れてしまいメイン集団に追いつかれるのが困るからだろう。
とにかく今は脚を休めて終盤の展開に備える。
メイン集団に追いつかれたとしても、後ろも追走をするために脚を使っているハズなので、そこから勝負できる脚を自分は残しておきたい。
出来る事ならラスト2周の心臓破りの坂まで脚を温存しておきたいが、おそらくその前の段階で逃げ集団で千切り合いが起きて分裂するだろう。
ラスト5周に入ったところで逃げ集団内でアタックがかかり始め分裂し始める。
細かい飛び出しには中西が反応して潰してくれるおかげで自分は落ち着いて状況を観察しながら動ける。
分裂と合流を繰り返しつつ集団の人数が絞られていく。
ラスト2周に入る手前の心臓破りの坂の手前から中西と木村がアタック。
一呼吸おいてから自分が集団から飛び出して心臓破りの坂を超えたところで追いつく。
ブリッツェンの岡も反応してきており4名に。
4人で回して逃げ切りを狙う。
佐野さんとシマノの湊が追いついて来る。
後ろに下がり様子を見る。
次の登りが自分が仕掛けようと思っている登り。
そこまでは脚を温存して一気に独走に持ち込み逃げ切りたい。
ちなみに、脚を温存しながら走っていたつもりではあったが、逃げ集団が活性化しだしてからは強く踏み込むと四頭筋が強張り、かなり痛かった。
この群馬CSCは脚を溜めているつもりでもいつの間にか脚に来ているかなりハードなコース。
小刻みにアタックがかかっては潰されてを繰り返し、いよいよラスト2周の心臓破りの坂。
坂の登りだしから佐野さんがペースを上げていく。
その横から一気に踏み込んで前に出る。
伸びが悪い。思った以上に進まない。
やはり脚に来ている。
登りが異様に長く感じるが踏み続ける。
辛くはあるが、踏めている。
このまま頂上まで踏み切れれば単独になれる可能性は高い。
と、思っていると横から佐野さんが出てくる。
確かに頂上に向けて徐々に失速しつつはあったが、ここで出てこられるとは。
相当辛い。
折り返して登り切る。
岡と横山も佐野さんに付いて来て4名。
ラスト1周に入る。
後ろのメイン集団とは50秒差。
明らかに追走を仕掛けてきている。
あまり悠長にやっていると追いつかれる。
交代しながら進む。
後はラストの心臓破りの坂に全てをかけるしかない。
そこまでは動かずに備える。
下りに入る。
岡と横山が下りで先行する。
下手な自分と佐野さんが遅れる。
下りラストの深い右コーナー。
岡がスリップして落車。
横山は躱す。
自分の少し前にいた佐野さんが突っ込む。
自分は躱す。
自分と横山の2人になる。
2人で勝負か?
横山は結構消耗している様子。
このまま心臓破りの坂まで2人で行けば確実に勝てる。
それともここでアタックして千切るか?
いや、最後で確実に決めたい。
少しペースは落ちるが2人で行く。
と思っていると佐野さんが追いついて来る。
想定外。
突っ込みはしたが落車はしなかったのだろう。
そこに木村も追いついてくる。
メイン集団と25秒差と伝えられる。
心臓破りの坂に向かう。
佐野さんが先頭で登りだす。
さっきは早くに仕掛け過ぎた。
次は少し待つ。
先ほどより登った位置から一気に仕掛けに行く。
初動の踏み方も少し抑える。
さっきは一気に踏み過ぎたせいで失速した。
それでも少し失速し始める。
辛いが耐えろ、と思い踏む。
左からヌッと佐野さんが出てくる。
これはキツイ。
反応できずに少し遅れる。
佐野さんも流石に辛いようで頂上では失速している。
自分の後ろには木村。
自分が交代のサインを出すと同時に木村が一気に佐野さんを追う。
ここから遅れるわけにはいかない。
佐野さん、木村、自分の順に少し離れて追いかけ合う。
3人が合流する。
こうなるとゴールスプリント。
一瞬牽制になりかけたところで自分がアタックするが決まらず。
ゴールスプリントは苦手。
だが木村の佐野さんもスプリントが出来る選手ではない。
再び牽制になる。
後ろからは集団も来ているハズ。
苦肉の決断。
ラスト200mから自分が仕掛ける。
脇下から後ろを見ると少し離れている。
先行し切れるか?と思い後ろを確認せずにそのまま踏み続ける。
ラスト50m。
自分の右から佐野さん、木村の順に出てくる。
踏ん張りが効かず。
3位。


感想

佐野さんが強かった。
中西のアシストのおかげで脚を溜めることが出来、展開できる中で一番完璧な状態でのラスト2周だった。
その中で心臓破りの坂で踏み負けたのはどうしようもない。
中西のアシストが相当いい動きをしてくれていただけに、3位という結果はあまり納得できるものでは無かった。
そこまでの展開に関してはかなり良かったと思う。
前回のJBCFの広島で乗り遅れにより勝機を逃したことを反省とした絶妙なタイミングでのブリッヂの成功から、集団の分断に対して落ち着いて対応できたこと、今シーズンを通して手に入れようとしていた能力が確実に身に付いていることを感じる。
あとはラストの勝負勘を付ける事のみ。
それを揃えることが出来れば連勝は間近だと感じている。
来シーズンはもうワンステップ上の目標を立てる必要がある。
そのためにも今シーズンで手に入れたいと計画していた能力を残り少ないレースで手に入れれるようにしたい。
かなり抽象的になっており申し訳ないが、自分の根幹にかかわって来ることなので具体的な内容は秘密。
今回のレースは今後選手を続けるうえで確実に役立つ内容を数多く学ぶことが出来たので、結果は満足できるものではなかったが、結果以外の収穫はかなり大きかったと思う。
次のレースに活かせるようにしっかりと頭に刻んでおきたい。
ラスト2周の心臓破りの坂は1分3秒で平均出力432W
ラスト1周の心臓破りの坂は57秒で平均出力314W
最大出力の1106Wが出たのはラスト2周の心臓破りの坂でのアタックの初動のタイミング


キツさレベル

楽に展開できた前半と打って変わって、後半はかなりキツかった。
レースなのだから後半がキツイのは当然ではあるのだが。

チームスポンサー商品紹介
FULCRUM SPEED 55T
フルクラムが新発売したRACING SPEEDの後継モデル。
今回のロードレースで使用しました。
ワイドリムになりリムハイトも上がったことにより空力性能がさらに上がりました。
時速40kmを越えてくるレーススピードで本領を発揮します。
低速でも分かる圧倒的な直進安定性も特徴です。
いろいろ考えた結果、群馬レベルの勾配&距離の登りであれば、その後のゴールまでの平坦区間を加味するとリムが深い方が有利と判断してこのホイールを使用することにしました。
まさにレースモデルというホイールです。

メディアオフィサー福光さんによるフォトぎゃらり~&一言コメント
ラスト1周へ向かうバックストレート
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in逃げ集団
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セルフ段差付き表彰
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レース後の敗北インタビュー
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ゴールスプリントのライン取りの大幅なミスにより単独のゴール写真
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「余裕過ぎワロタ」の中西と「キツ過ぎ笑えない」の山本
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全身全霊のブリッヂ
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レース前の瞑想
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チーム総合3位記念撮影
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チーム総合トップ3の記念撮影
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レース前の余裕の笑み
22879401_1497464180289840_575530874_o.jpg この記事が面白かった方は「いいね」を押して頂けると記事を書くやる気が上がります!
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山本元喜のYouTubeチャンネルはコチラ!

山本元喜の本はコチラ!

| レースレポート | 20:37 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

3位おめでとうございます㊗️

ツアー最終戦での表彰台おめでとうございます。
チームのために仕事してからの3位ですから、素晴らしいの一言ですね。
お疲れ様でした。

| お疲れ様でした。 | 2017/10/29 21:48 | URL | ≫ EDIT















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