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ツール・ド・ランカウィ 3日目

ツール・ド・ランカウィ 3日目

クラス:2.HCクラス ステージレース
開催国:マレーシア
日程:3月20日
距離:166km
天候:晴れ



平均ワット:161W
最大ワット:1130W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、山本元喜、中西健児

マレーシアで行われたUCI2.HCクラスのステージレース。


レース前のミーティング

今日は6名以上の逃げには自分か中西が絶対に乗るという作戦。


レースレポート

今日もスタートラインに最前列に並んでスタートする。
パレード走行しながら少し考える。
今日のリーダーチームはアスタナ。
アスタナがコントロールするという事は多少の人数が逃げても「潰せる」と判断して許容する可能性がある。
これまでで似たようなパターンとしては3年前のサンルイスで一度経験がある。
あの時は逃げ切れなかったが、近い状況になるのであれば今回は逃げ切れるかもしれない。
総合順位を狙える可能性が無くなった以上はステージを狙いに行きたい。
暑さと体調の兼ね合いもあるが、今日はいつも以上に積極的に動いてみてもいいかもしれない。
そんなことを思いながらパレードを走る。
6kmでパレードが終わりレース開始。
初っ端からアタックに反応していく。
数名で飛び出したがアスタナのコントロールする集団に追いつかれる。
アタックで踏んだ際の感覚がかなり良かったので続いて動いて行く。
しかし、決めれず。
何度か動くが決まらず。
自分が吸収されたタイミングでキナンのジャージがアタックしていく。
中西か?と思ったがかなり大きい。
トマだった。
トマを含めた9人が先行し始める。
ギリギリでブリッヂを仕掛けれそうな位置にいるが、自分が動くと集団が追ってくるだろうから動けない。
その証拠に、ブリッヂを仕掛けた選手が追われて潰される。
許容範囲は9人と言ったところだろうか。
9人の逃げが決まりアスタナのコントロールが始まる。
しばらく様子を見続けるが、アジア特有の謎アタックが発生することなく集団が進んでいく。
大丈夫と判断し集団の後方まで下がる。
トマのアタックが決まるまでの4分間の平均出力313W。
そこからはしばらくの間、集団内で走る。
サルバから「横風が吹くかもしれないから上がっておこう」と言われプロコンが固まっている位置まで位置を上げる。
結局、強烈な横風が吹くことは無かったが、集団のペースは結構速いまま。
アンドローニの後を追跡して先頭付近まで上がって行ったが、アスタナが単独でコントロールしていた。
前に居ると疲れるので後方に下がってチームで固まって走る。
2回目の中間スプリントを通過した時点でトマが集団に帰って来る。
1回目の中間スプリントを2位通過、2回目の中間スプリントを3位通過したことでボーナスタイムを3秒獲得したので十分だと判断したのだろう。
残り5ステージがある状況で今日のステージを逃げで1日過ごすというのは体力的にかなりリスキーなので当然の判断だと思った。
トマが集団に帰って来たことで逃げ集団の危険度が下がったのか、ペースが落ちる。
その証拠にスタートからトマが帰って来るまでの1時間25分の平均速度が40.1km/hであるのに対し、帰って来てからの同時間の平均速度は38.9km/h。
これでも後半に向かうにつれて速度が上がってきているので、トマが捕まる前後の短い区間で比較するとより、速度差が大きくなっている。
30分の前後を比較すると時速差3.7km/hで出力差は24W。
その後何度かチームカーに水を受け取りに往復しながら距離を消化していく。
ペースが落ちたことで最初は3分程だったタイム差がドンドン広がっていく。
最終的に7分程にタイム差が広がり、そこから本格的に追いかけ始める。
ペースが上がってはいるが、タイム差は中々詰まっていかない。
若干の向かい風の中を速度を上げながら突き進んでいく。
ラスト20km辺りで段差の衝撃により中西のチェーンが脱落。
止まろうとしたところに他チームの選手が突っ込んできてバイクが破損し、バイクチェンジになる。
マルコス用のスペアバイクのブレーキセッティングが左前になっていたことと、集団が加速していたこともあり中西はそのまま集団に復帰できなかった。
タイム差が思うように詰まらない集団はドンドンとペースを上げていく。
ラスト1時間の平均速度は46.3km/h。
若干の向かい風でこの数値というのも結構凄いが、ラスト30分の平均速度に至っては47.5km/hである。
いかに集団が焦っていたかが伝わるだろうか?
集団のペースが緩んだと感じたところで、遅れている中西に「戻れるチャンスだ」と伝えようとしてメーターを確認した際に、時速44kmで目を疑ったのを覚えている。
最終的にトマから「タイム差を詰めるためにローテーションに加わってくれ」と言われて前に上がって行く。
集団の密度が高く、上がるのに苦労した結果ラスト10kmで先頭のローテーションに加わる。
その時点でタイム差が2分15秒。
そこから2回先頭に出る。
2回目に牽き終わった時点でラスト5kmを切っていたのでゴールスプリント狙いで上がって来たチームに飲まれて集団内に下がる。
1回目の牽きが56秒間394W、2回目の牽きが47秒間385W。
ラスト3kmを切ったところで落車が起こり、危険だと思ったのでそこから遅れてゴールした。
メイン集団は4人が1分半程のタイム差で逃げ切った。


感想

ゴールしてからトマが「集団に帰って来たのは失敗だった」と言っていたが、もしトマが残っていたら逃げ切りは無かっただろうと思う。
暑さに関しては日に日に耐えれるようになってきている気がする。
まだ残り5日も有るのでリカバリーに気を使い、ダメージを引きずらないように気を付けたい。
特に後半に関しては仕事をすることも増えるだろうと思うので備えておきたい。
また、自分が狙えるステージも出てくる可能性があるので常にチャンスは狙っていきたい。


キツさレベル

今日は暑さに関してはまだマシという程度だった。
その分レースのペースが終始速かったので結構疲れた気がする。


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