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プレジテンタル・ツアー・オブ・ターキー 6日目

プレジテンタル・ツアー・オブ・ターキー

クラス:HC ステージレース 6日目 

開催国:トルコ

距離:184km

天候:晴れ


 

今日のコースは開始直後に下り、その後平坦が続き160kmから162kmにある2級山岳への登りが始まり、下った後にラスト5kmが再びのぼりというコースでした。

最初に下りがあることから逃げは直ぐには決まらないように思えました。

 

 

レース前ミーティング

 

今日も変わらず逃げろという指示。今日のようなレイアウトのゴールでは頂上まで残る事が出来ないので逃げるしか仕事が無い。

 

 

レースレポート

 

今日も最前列に並ぶ。

4kmのパレード中も先頭をキープ。

パレード中の感じだと各チーム2.3人が先頭に来ている感じ。

レース開始。

今日は直ぐにはアタックに行かない。様子を見る。

アタックする選手がいるが集団が追う。

下り基調で追い風という事もあり中々離れない。

しばらく

前方の反応できる位置に留まりながら様子を見る。

少なくとも下っている間は決まらないだろう。

アタック合戦中の下りの最高速度80km/h。

下りの区間が終了する。

自分も本格的にアタックすし出す。

一度ドラパックとランプレのフェンチュンカイと飛び出したが捕まる。

今回のアタック合戦は中々決まらない。

それも、そのはず。

ランプレ、ティンコフ、ロット、クイックステップまでもがアタックしているのである。

プロツアーが飛び出すと確実に集団が追うので決まらない。

しかし流石プロツアーアタックの速さが半端無い。

そのたびに集団が縦に引き伸ばされペースアップする。

「やめてくれよ」と思いながら千切れないように必死に付いて行く。

何度も何度も繰り返す。

今日のアタック合戦は長すぎる。

途中で小雨も降り出す。

とうとう10人程が飛び出す。

しかし逃げが決まった後に集団をコントロールする役割のCCCがそれを許さない。

メイン集団のコントロールは基本的に総合タイムのトップジャージを持っているチームが行う。

あまりに多くの人数が行き過ぎるとレース後半で追い上げる際に苦労するので少数しか逃がさない。

かなりの時間集団が縦に伸びる。

デネグリが横に来て「吸収したらアタックをかけろ」と言ってくる。

CCCがやっと逃げを吸収する。

かなりキツイがアタック合戦を行っている選手は皆同じだろう。

アタックをかける。

潰される。

しばらく先頭付近で様子を見ることに。

代わる代わるアタックがかかり、とうとう5人程が飛び出す。

そしていつもの様にプロツアーが横に広がる。

アタック合戦終了。

いつもなら。

集団内から「俺も行きたい」というようなざわめきが起きる。

先頭の隙を見て選手がアタック!

プロツアーが面倒くさそうにそれを追い出しアタック合戦再開。

再びアタックの応酬が始まる。

今日はホントに長い。

かなりキツイがここで諦めては今までやり合って来た意味が無い。

そしてとうとう4人が飛び出し先頭が横に広がる。

大声で「バッサ!バッサ!」と言っている。(バスタのようだが実際にはバッサと聞こえる)

自分は先頭から2列目の右側。

ギリギリ飛び出せる程のスペースがある。

「行くぞ!」と思った瞬間、左前にいたカヴェンディッシュがこちらに振り返り、「右を閉じろ!」と指示する。

自分の前が封鎖された。

「やっぱり無理か?」と思う。

しかし直後に、右端の車線が一つ減り集団が左に揺らいだ。

その際に右端が開いた。

「ここしかない!」と思いかなり疲労している足で全力アタック。

集団から怒鳴られるが無視して飛び出す。

今まで踏ん張り続けたのに簡単に諦めれる訳が無い。

54km地点、開始1時間。

前を追う。

少し詰まっていく。

差が詰まらなくなる。

後ろを見ると集団はもういない。

完全に止まったのだろう。

とりあえずチームカーが上がってくるまで踏んで指示を貰おうと思い踏んでいく。

しばらすると第1チームカーが上がってくる。

運転している監督のマリオが「前に逃げている選手にお前が追っていることを伝えてくる」と言って前に上がっていく。

状況にもよるが、逃げは人数が多いほうが楽なので後ろから追っている選手がいれば人数を増やすために待つこともある。

しばらくしてチームカーが下がってくる。

「前には伝えたから頑張って追いかけろ」との事。

頑張る。

次にタイム差表示を持ったバイクが上がってくる。

逃げと1分差、メイン集団と2分差。

完全に宙ぶらりんになってしまった。

しかし集団に戻るのも情けない。

しばらく粘って踏み続ける。

今度は第2チームカーが上がってくる。

大門さんが「前と2分で後ろと5分、前に追いつくのは無理だが、後ろにも直ぐには追いつかれることは無い。調子が良いなら練習と思って逃げ続けた方が良い」と言われる。

少し早いが全日本TTの練習と思い頑張ろう。

しかし相当キツイ。

あのアタック合戦からの逃げである。

心拍的には全然上がっていないが筋肉が限界。

特に太ももの後ろ側ハムストリングが剥がれそう。

ポジションを変え、踏み方を変え、使う筋肉を変えながらとにかく粘る。

街中に入り抜ける。

真正面から風が吹きだす。

かなり減速してしまい、疲れもあり若干ふらつきもする。

逃げ出しでは30km/h台後半を維持していたが、前半にまで落ちてくる。

「そろそろ無理か?」と思ったときにチームカーが上がってくる。

大門さんから「後ろが追いついてきたから集団に戻れ」と指示される。

踏むのをやめて集団を待つ。

集団に追い付かれ、後方に下がっていく。

カヴェンディッシュに抜かれる。

抜かれざまに「ゴーゴーゴー!」とからかわれる。

まずい、覚えられたかもしれない……

そこからは集団内で休む。

独走していた距離は30km、約47分間。

疲労が溜まり過ぎて一向に回復しない。

チームメイトにも160kmの山に入ったらグルペットでゆっくり登ると伝える。

集団は向かい風の影響もありいつもよりも遅く進む。

自分はとにかくキツイので、メーターを見ながら160kmまでの距離をカウントダウンして走る。

今すぐにでも千切れてゆっくり帰りたい気持ちだが、ロードレースにはゴールの時間制限があり、それを超えるとOTL(Over Time Limit)として失格になる。

ゴールの時間制限はトップのゴールタイムから割合で算出される。

例えばトップが4時間でゴールし割合が10%なら4時間24分がタイムリミットだ。

登りまで20kmを切り、位置取りが始まる。

最初は自分も一緒に行動していたが、グロースから「位置取りしなくていいからゴールするだけで良い」と言われる。

たぶんチームカーからの指示だろう。

それ以降は集団内で楽そうなところを見つけてはそこに留まっていた。

坂が始まる。

メーターを確認するとまだ160km地点ではない。

ここで千切れるわけには行かない。

集団の最後尾に付いて登る。

何人か千切れたら一緒に千切れよう。

160kmを過ぎる。

勾配が緩い事もあり皆意外と粘る。

勾配が少しきつくなり何人か千切れ出す。

「もうそろそろいいかな?」と思い千切れる。

直後に山頂まで1kmの表示が現れる。

「あと1kmだったら集団で粘った方が下りで楽できる!」と思い踏み直す。

しかし、山頂が近づいた事で集団もペースアップしており追いつけない。

「勿体無い事をしたけど、もういいや」と思い諦めて自分のペースで無理せず登る。

車列に抜かれていく。

頂上に着くと同時に、抜きに来た車の後ろにダッシュで付く。

下りは風除けがあったほうが圧倒的に速い。

少し下ってから再び登りに入る。

下りの勢いを利用して追いつこうとするが、勢いが足りない。

あまり踏みすぎるとラストの登りに影響するので無理はしない。

登りきり下りに入る。

再び車の後ろに入る。

ものすごい勢いで下りをブッ飛ばしていく。

ハンドルがガタガタと左右にブレ出す。

ここでコケると冗談抜きに死ぬので顔が引きつる。

無事に下りきる。

この下りでの最高時速、自分が経験した中での過去最速の94km/hを記録した。

その後しばらく平坦を走ってからラストの登りへ。

グルペットに合流しゆっくりと登った。

 

 

感想

 

前半のアタック合戦では相当きつかったが、かなり良い追い込みになっていたと思う。

もはや総合も関係なく、山岳も最後まで残る事は出来ない、そして今日に限ってはチームとしての重要な仕事も無い、そうなってくるとやる事は今後に向けての追い込みだけなのだろうと思う。

集団で休みつつゴールする事には意味が無いと思う。

そう考えれば1人でTTした事にも意味があったとも考えられる。

実際には前にブリッジをかけれた方がもっと良いが、出来なかった事は仕方が無い。

次に「バッサ」から飛び出す際にはもっと早くに飛び出せるように頑張りたい。

一番いいのは「バッサ」の前に飛び出して逃げる事だと思う。

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| 2015 ヨーロッパツアー | 02:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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