GP・デ・フォルミエ
GP・デ・フォルミエ
クラス:HCクラス ワンデーレース
開催国:フランス
日程:9月4日
距離:205km
天候:雨
出場チームメイト:ダミアーノ・クネゴ、グレガ・ボーレ、イゥーリ・フィロージ、エドワード・グロス、ジャンフランコ・ジリオーリ、ニコラス・マリーニ、アントニオ・ニーバリ、山本元喜
フォルミエ周辺で行われた周回を組み合わせたレース。
レース前のミーティング
自分への指示は逃げれれば逃げて、できなければ集団待機。
またチームカーにボトルを取りに下がるときには1回で全部受け取って集団に戻るようにと言われる。
レースレポート
雨が降る中スタートラインに並ぶ。
朝から感じていたが今日は胃の調子が悪い気がする。
パレードが終わりレースが始まる。
かなり強い雨が降っていて視界も路面も状態がよくない。
1つ目のロータリーで選手が2人スリップして落車していた。
コーナーが苦手な自分がこんな天候で集団先頭をキープできるわけがないので先頭にいれる内に、ということでアタックに反応する。
昨日とは違い勢いのあるアタック合戦で何度か動くが決めれず。
8人ぐらいが飛び出したところに単独でブリッヂをかけに行く。
ちょうど追いついたところで8人から2人が再び飛び出す。
追いついた勢いでそのままで飛び出した二人2人を追いかける。
しかし足が足りず追いつけず。
集団に吸収され、前の2人も追いつかれる。
そのまま集団に飲み込まれる。
やはり胃の調子が悪い軽く吐きそう。
雨も強烈に降っているし辛い。
内臓系の頑丈さに自信のある自分としては初めての経験。
中国やインドネシアといった環境の悪いレースでも下痢になることは有っても吐き気がする事は無かった。
正直降りてしまいたいが、ここから回復する可能性もある。
逃げが決まるまでのハイペースな集団のほぼ最後尾で伸び縮みする集団に苦しみ続けるも粘る。
幸いなことに比較的早くに逃げが決まり集団が落ち着く。
集団後方で疲労を回復させているとコーナーで後輪が滑る。
おかしな滑り方だったので確認すると後輪がパンクしていた。
無線でチームカーに連絡し後輪を交換し再スタートする。
その際に体調がよくないと伝える。
無線から体調が悪ければ降りていいと言われるが、回復する可能性もあるし悪化しない限りは走ることにする。
その後雨が弱まり吐き気も少しずつ収まってくる。
余裕があるのなら前方にいた方がいいと考えて前に上がっていく。
マリーニやジリオーリに「体調がよくない」と伝えながらも前に上がっていき、グレガとクネゴのそばで走る。
しばらく3人で走っているとクネゴから「昨日よりも調子が良さそうだな?」と聞かれる。
「胃の調子が悪くてあまり良くない」と伝える。
コースは平坦基調のアップダウンコース。
昨日と同じようなコースプロフィールだが、路面もよくコーナーも少ないためかなり走りやすい。
コースマップのみではレースの厳しさが判断できないという良い例だろう。
基本的には短い上りが多く勢いで登りきることが出来るのでそこまで苦しむことは無い。
しかし時々現れる少し長めの上りでは苦しむ。
前半に不調のせいで後方にいて伸び縮みで苦しんだことと、その際に全力で踏む過ぎていたせいで筋肉へのダメージが残っている。
正直、最後まで残れる気があまりしない。
しかし残れるところまでは残った方がいいだろうと思い頑張る。
その後徐々にペースが上がっていき、それに連れて集団後方に追いやられていった。
最終的に130kmの少し長めの登りで耐えれずに遅れてしまいDNFになった。
感想
やはりただでさえ辛いヨーロッパのハードなレースでは体調が悪い状態で走ってもどうしようもなかった。
途中で回復しても前半で苦しんだダメージを回復させることが出来るわけも無いし、それを回避したければ前半から普段通りに走る意識を強く持つ必要があるのだと感じた。
そもそも体調が悪くならないことが前提条件なので今回の原因をしっかりと分析しておきたい。
調子よく臨めていれば最後まで残ることが出来ていただろうレースだけに中々悔しかった。
高地でトレーニングを積んで挑んだレースだったのに2連続で不発に終わってしまいショックだった。
気持ちを切り替えて残るレースに向けて全力を尽くせるように調整と対策をしっかりして万全で挑めるように頑張りたい。
キツさレベル
8
前半の体調不良から苦しんでいたせいでレースが全体的に辛かった。
昨日の疲れを抜き切れていなかったせいもあり最後は踏み切れなくなって終わってしまった。
心肺系は辛くなかったが筋肉が限界という感じだった。
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