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ツール・ド・ランカウィ 2日目

ツール・ド・ランカウィ 2日目

クラス:2.HCクラス ステージレース
開催国:マレーシア
日程:3月19日
距離:208km
天候:晴れ



平均ワット:172W
最大ワット:1143W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、山本元喜、中西健児

マレーシアで行われたUCI2.HCクラスのステージレース。


レース前のミーティング

今日は自分と中西が逃げに乗れれば乗るという感じで、それ以外は昨日通り。


レースレポート

今日も相変わらずマレーシアの太陽は元気いっぱい。
必要以上に日光を注いでくれる。
おかげで気温も絶賛上昇中、現在気温38℃。
暑さにげっそりしながらスタートラインに並ぶ。
今日はパレードが6km。
その間も先頭で走り続ける。
レーススタート。
アップダウン区間でのアタック合戦が始まる。
しばらく様子を見ている。
昨日勝ったバルディアーニがメインでコントロールしており、4、5名までの逃げは許容するが、それ以上増えると潰すという感じ。
逃げに乗るのであれば逃げ切りたい自分としては今回の逃げは見送りたいところ。
しばらくアタックが続き、4名が2回に分けて抜け出す。
そこで一旦ペースが安定する。
このままで流れてくれるといいな……と思っていると28kmの3級山岳への登りでペースが上がる。
かなりキツイ。
一度30℃まで下がっていた気温が36℃に向けて徐々に上がって行く。
汗が半端ない。
水を被っていないのにまるで被ったかのような濡れ具合。
毛穴が開いて暑さに対応してきているという証拠でもあるので悪い事ばかりではない。
だが、今が暑いという事実に変わりはない。
昨日も書いたが暑くなりすぎると筋肉が熱を持ってしまい力が入らなくなる。
分かりやすく説明すると高熱で体がダルイのとまったく同じ現象になるわけである。
大汗を掻き苦しみながら登っていると昨日勝ったバルディアーニのグアルディ―にが下がって来る。
この選手と一緒に遅れれば復帰できる可能性が高い。
ペースを合わせて一緒に千切れる。
バルディアーニの選手がもう一人一緒に遅れてアシストに入って来る。
同時に遅れた複数のメンバーでグルペット結成。
とは言ったものの牽くのはバルディアーニのアシスト選手のみ。
集団が見える位置で登り切り、下りと平坦を利用してメイン集団に追いつく。
丁度追いついたタイミングで、逃げが決まったという連絡が無線から入る。
中西に確認すると逃げたのは4人でキナンは入っておらず。
その後、追加で集団から抜け出した2名を加えた6名の逃げ集団が形成される。
集団のペースが緩み、68kmの1級山岳へ向けてレースが進む。
ペースが緩んでいるおかげもあり比較的楽。
助かる。
だが、あまりにもユックリ過ぎる気がする。
その証拠に逃げ集団とのタイム差が凄い勢いで開いて行く。
暑さのせいで思考が回っていないが、何か嫌な予感がする。
アップダウンが連続し、1級山岳まで20kmの時点でタイム差7分程。
あまりに遅すぎないか……と思っていると集団のペースが上がる。
前方を確認するとウィリエールがアタックを仕掛けており、それにアンドローニが反応している。
なるほど、タイム差を十分に広げたうえで、登りで絞り込みをかけ、逃げを逃がしたまま集団の人数を絞る作戦か……効率的である。
等と言っている場合じゃない。
ペースアップで早速苦しみだす自分。
この登り始めの気温が38℃。
ここから登るにつれて気温は下がっていくのだが、登りだしで付いて行けなければそんなのは意味が無い。
このペースで登るのはキツイと感じていると3級の時と同じくグアルディ―ニが遅れて来たので合流。
それまでの5分間の平均出力が295W。
普通は遅れるような出力じゃない。
そこで遅れたメンバーが結構多く、20人に近い集団で登る。
先ほどと同じくバルディアーニの選手がアシストとして前を牽いていたが、グアルディ―ニが単独で飛び出し、それを数名が追う展開になる。
山頂までは10km近くある。
ここで飛び出しても追いつける可能性が低いと判断し、自分は最終グルペットに残る。
前方ではメイン集団から遅れて来た中西にグアルディーニ達が追いつき、バルディアーニの他のアシストが合流。
10名程の小集団が形成される。
自分たちの集団は前から遅れた選手と先に千切れていた選手が合流し、20名以上の集団となり進む。
登りはかなり抑えたペースでクリアし下りと平坦に入りペースが上がる。
複数名がこのグルペットに入ったチームが前に追いつくためにペースを上げる。
自分に関しては、前には追いつければ追いつきたいが、暑いので踏めない。という状態である。
最初は元気に踏んでいたメンバーも徐々に失速してくる。
自分の前に居た中西とグアルディーニを含む集団も、一回はメイン集団から1分半のところまで詰めたようだったが失速し、140kmを過ぎたところで自分たちのグルペットと合流。
総勢37名のグルペットが形成される。
そこからは自分も時々ローテーションに加わりながらゴールを目指す。
途中で踏めるようになってきたので気温を確認すると32℃。
恐らくここが自分が動ける限界ラインなのだろう。
そのまま大きな問題も無くゴールした。


感想

出来ればアジアリーダーや総合でのUCIポイントを狙いたかったが、多分無理だと思う。
なのでチームのアシスト&ステージ狙いでこれからは動いて行く事になると思う。
暑さもあるのであまり無理な動きはしないように注意しないと最終日まで残れない。
気温と体調を考えながら自分が出来ることを見つけていく必要があると思っている。


キツさレベル

昨日と同じくレース自体の強度はあんまり高くないハズ。
だが、今日は200km以上走ったという事もあり疲労しているのでしっかり休んで明日以降に備えたい。

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