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ツール・ド・イスカンダール・ジョホール 3日目

ツール・ド・イスカンダール・ジョホール 3日目

クラス:2.2クラス ステージレース
開催地:マレーシア
日程:4月19日
距離:101km
天候:晴れ



平均ワット:253W
最大ワット:993W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:1中島康則、2大久保陣、3山本元喜、4新城雄大、5山本大喜


レース前のミーティング

最終ステージという事で、チームの目標としては、中間スプリントのボーナスタイムでの中島さんの総合10位以内へのジャンプアップが目的。
他のメンバーはステージ狙いの逃げ。
自分は総合ジャンプアップも狙える位置なので、逃げて10位以内へのジャンプアップを狙う。


レースレポート

昨日の結果で総合上位はある程度は固まっている状態。
しかし、セントジョージを始めとする、有力ではあるが上位に絡めていないチームが、どのように攻撃を仕掛けるかが今日のポイント。
キナンとしては上位に絡んでいないので、マークもされづらく、逃げやすいと考えることもできる。
リーダーチームのサプラの動きと、他のチームの目的を見極めつつ、自分達に有利になるように動いていくことが重要。
いつものようにパレード中に様子見&位置上げ。
逃げたいチームも多いようで、集団先頭には綺麗なジャージが色とりどり。
そこに自分も加わり、様子見。
とりあえずはスタートアタックには反応しよう、という感じ。
パレードが終わり、レーススタート。
スタートアタックに反応し棒状一列。
決まらず。
そこからアタックの打ち合い。
今日は、逃げに加われなければ自分個人としては意味が無い日なので、かなり積極的に動いていく。
とはいうものの、アタックの回数を打つことは前提としていたので、基本は他の選手の動きを利用しながらの攻撃。
連続では動くとダメージが大きいので、気を付けつつも頻繁に動く。
雄大や大喜、中島さんも動くが決まらない。
スタートが3時という事もあって、暑さも前2日に比べるとマシで、体の調子もいい。
山岳ポイントの登りで小集団で抜け出したので、このまま決めれるか?と思い、踏んでいったが捕まる。
山岳ポイント争いで集団が割れかけたので、前にブリッジして逃げを決めようとするが、決まらない。
大喜が下りでアタックして、そのまま単独で抜け出し、小集団が追ってくるのを待つが、集団が追う。
慌ただしくアタックが繰り返されたあと、25km辺りで雄大を含む数名が先行する。
これは逃げが決まりそうな雰囲気。
出来ればブリッジしたいが、自分が動くと集団に追われそう。
どう動くか悩んでいると、自分の目の前にいたヘンシャンの選手がアタック。
それにピッタリ付いて、自分も飛び出す。
しばらくして後ろを振り返ると中島さんがいる。
そして集団が離れている。
とりあえず、中間スプリントも近いので、中島さんだけでも前にブリッヂさせるべきと考え、ヘンシャンが変わったタイミングで、かなり踏んで前との差を詰める。
良い具合に詰まったところで、中島さんが発射して前に追いつきに行く。
自分は、後ろにいたヘンシャンともう一人を含めた3人で遅れて前に合流する。
メイン集団は少し離れており、決まる可能性が高い。
前に追いついてからも、かなり踏んで逃げを確実に決めに行く。
捕まるとしても38km地点の中間スプリントまでは、何としても逃げたい。
逃げ集団は8名程で、キナンが3人。
他のチームも協力的でハイペースで踏み続ける。
集団との距離を知るために、後ろを振り返ると紫色のジャージが見える。
ローテーションが1周したころにはセントジョージの選手が追いついて来ていた。
集団は離れているので、単独でブリッジしてきたのだろう、強い。
セントジョージが来たという事は、集団に追われる確率が高まる。
しかし同時に、セントジョージは追ってこないし、逃げ集団のかなり強力な牽引力になってくれるという部分もあり、プラマイで言えばプラス。
簡単には追いつかれないところまで、メイン集団から離れた状態で中間スプリントへ向かう。
中間スプリントまでラスト1kmから自分が先頭で牽き続ける。
中間スプリントのお見合いやアタックを避けるのが目的。
ラスト300mくらいから雄大が中島さんを後ろに付けて、徐々に加速していく。
そしてラスト150m辺りから中島さんがスプリント。
完全に安全な状態で先頭通過し、総合ジャンプアップを確定させる。
そこから、逃げ集団の中で話し合いが行われる。
その結果、メイン集団が執拗に追ってきているため、総合が上位の中島さんが後ろに下がることになる。
総合の逆転の可能性の高い選手がメイン集団に戻ると、逃げ切りやすくなるため。
その証拠に、40秒差まで迫っていたメイン集団が、中島さんが下がったことで1分ほどまで一気に離れる。
他にも中間スプリント後に下がった選手がおり、逃げのメンバーは5人。
自分、雄大、セントジョージ、エックススピード、ゴーフォーゴールド。
そこからは5人で綺麗に協調して逃げる。
集団はUKYOがコントロールしていたこともあり、急激には離れず1分差からジワジワと開いていき、最終的に2分にまで広がった。
集団のコントロールがサプラに変わったという情報をチームカーからもらう。
今後の展開のパターンとしてはいくつかあり、
・単純に逃げ切り
・全員集団に捕まる
・後ろからブリッジがかかる
・逃げ集団が割れて数名が逃げ切り
といった可能性がある。
特にセントジョージとエックススピードの選手は脚がある感じで、かなり踏めている。
割れるとすればこの2人が抜け出すことしか考えられないので、雄大と相談して、自分がエックススピード、雄大がセントジョージを終盤にはマークするという事になる。
自分個人としては20秒差で逃げ切れば総合10位以内に食い込めるのでゴールスプリントを逃してでも逃げ切りたい状況。
場合によってはゴールスプリントを譲る代わりに、ゴールまで全員で行くというような交渉も必要かもしれない。
しかし、まずは逃げ続けることが大切。
残りの距離を減らしていく中で、ラスト30kmまで来るが、タイム差はまだ2分。
逃げ切りの可能性もある。
ラスト20kmで1分40秒。
詰まってきている。
全員でペースアップして逃げ切りを目指す。
すると、急なスコールが発生。
打ち付ける雨が痛いほどの強烈な雨。
この雨でメイン集団のペースが下がってくれれば逃げ切りもあり得る。
数メートル先が見えなくなることもある状況で、全員で踏んでいく。
しかし、ラスト10km手前で40秒差。
これは捕まる可能性が高い。
後ろに下がった際に振り返ると、迫ってきている集団が見える。
ほどなくして、メイン集団からブリッジしてきた選手に追いつかれる。
再び逃げが出来る可能性もあったので、そこに反応して付きはしたが、すぐにメイン集団に追いつかれる。
ラスト6kmで一度、全ての逃げが潰れ、ゴールスプリントに向かってレースが進む。
少人数の抜け出しも発生したが、最終的には集団が一つにまとまり、ゴールスプリント。
自分は集団後方でそのままゴール。


感想

日に日に暑さに体がなじみ、今日は一発逆転のチャンスを掴んだだけに、最後まで行けなかったのは悔しかった。
今回のレース全体を通して、あと一歩、というところでチャンスを逃す場面が何度かあったので、そういうところを詰めて結果に繋がるようにしていきたい。
今回のレースは平坦レースであったにもかかわらず、非常に荒れる展開が多いレースだった。
展開に乗っていく中で脚だけではどうしようもなく、判断力を問われる部分が非常に多かったので、かなり勉強になった。
そして、今回のレースは日本人だけでの出走という事もあり、レース中のコミュニケーションが非常に重要だった。
お互いに意見を出し合い、作戦をすり合わすことで、上手く連携して動ける場面が多かった。
連携の精度をより高めて、今後のレースに生かしていけるようにしていきたい。

キツさレベル
10
逃げ切りのために最後まで全力を出して踏み切った。


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