ツアー・オブ・チンハイレイク 8日目
ツアー・オブ・チンハイレイク
クラス:HC ステージレース 8日目
開催国:中国
距離:125.6km
天候:雨
クスンフアからリンクィアへ向かう直線レース。
スタート直後は小刻みなアップダウンで、30km地点から山岳が始まり、90kmからはズット下りというコース。
30.8kmと62.6km地点に中間スプリントが、44.21km地点に2級の山岳が設定されていた。
レース前のミーティング
逃げに乗れるように全力を出して、乗れなかった場合には集団内で待機という指示。
今日はここ3日間と違い先頭のゴールタイムから10%遅れるとゴールしても完走にならない。
レースレポート
スタート地点に移動した際に本降りであった雨は多少小ぶりにはなっていたが雨の中でスタートラインに並ぶ。
雨で遅く並んだため集団の中ほど辺りに並んだ。
パレード無し。
レース開始。
開始と同時にアタックがかかり集団が縦に伸びる。
今日はやる気がある選手がいるようだ。
集団中ほどでスタートしたせいで中々先頭に上がれない。
集団が緩んだ際に右端から前へ出る。
その勢いのままアタック。
すぐに捕まる。
吸収と同時にアタックがかかる。
アタックをかける選手に反応して後ろに付いて行く。
今日は長引くかもしれないと考え、自分からは行かない。
足を温存しつつ常に前で反応し続ける。
中々決まらない。
一旦集団に戻ろうか?と思い後ろを見ると集団も縦1列になって苦しそう。
コースがアップダウンの連続で集団に居ても追走のペースのアップダウンが激しく苦しいのだろう。
集団にいても前に居ても苦しさが変わらないのではないだろうか?
前での反応を続ける。
数名で何度か飛び出して決まるか?という事もあったが決まらない。
コースマップ上では20km少し手前にほぼ垂直に登っている区間が有る。
出来ればここまでに逃げておきたかったが無理そう。
一旦アタックを止めて集団前方で足を回復させつつ様子を見る。
全員警戒しているのかアタックもあまりかからなくなる。
少しの間平坦気味の道が続く。
その先にトンネルが見える。
もしかしてトンネル内がかなりの登り?
トンネルに入る確かに登っている。
集団の先頭から少し遅れて入ったので前の状況が分からない。
右側が開いていたので若干無理やり先頭に出る。
2人ほどが飛び出している。
自分もすぐにアタック。
トンネル内はさっきの自分の様に、後ろの選手が前の状況を把握できないので先頭が追うのを止めると逃げが決まりやすい。
トンネル内は風が無いのでペースが落ちにくい。
先頭でガンガン踏んでいく。
先行していた2人を抜いてさらに踏んでいく。
後ろを見ると何人か付いて来ていたので交代する。
集団とは少し離れている。
ローテーションしながらトンネルを抜ける。
集団とは結構離れている。
しかしここで緩めれば一気に追いつかれる。
たしかこのすぐ後に急な下りがあったはず。
集団は安全に下るはずなので、そこで攻めれば逃げを決めれる。
雨が降っているせいで路面が湿っておりスリップの危険もあるが多少のリスクは仕方がない。
一瞬の平坦区間を過ぎて一気に下る
昨日と同じコンクリートの急な下り。
前の選手に続き勢いよく下っていく。
流石に高速では下らず、少し余裕を持ちつつも攻めていく。
下り切って平坦区間に入る。
ここで初めて全員でローテーションを開始する。
飛び出したメンバーは8人。
後ろの集団は完全に見えない。
逃げを確定させるために50km/h以上のペースでガンガン飛ばす。
中間スプリントまで1kmの看板が出る。
とにかく逃げを決める為に牽制も入らずローテーションが続く。
右コーナーの看板が出る。
見ると直角に右に曲がり橋を渡っている。
橋の横幅が狭いので結構危険なコーナーになっている。
コーナーを2番手で通過。
先頭の選手がそのままもがいて行くのでそれに付いて行き中間スプリント2番手通過。
そこから登りが始まる。
登りの開始時点で集団とのタイム差1分弱。
サウスイーストの選手がアホみたいに先頭で踏むのでかなりキツイ。
自分が先頭に出たときにかなり長く引いてペースを安定させようとするが、結局また上がる。
そのせいで先頭交代に入ってこない選手が2人ほどいるので面倒臭い。
集団とのタイム差は最大2分ほどまで開いた。
2級山岳の山頂までラスト1kmの看板が出る。
出来れば取りに行きたいが、サウスイーストの選手と競り合うのは無理。
サウスイーストが先頭で登り、その後ろまで上がっていく。
このまま登るのであれば2番手通過でもいいと思い様子を見る。
ラスト500mぐらいで2番手の選手がアタック。
行くのかよ!と思っていると、直後にサウスイーストの選手も飛出し、遅れてもう1人反応する。
自分も踏み出すが先頭には追いつけそうにはない。
3番手の選手を追い抜きそのままの勢いで前を追うが、ギリギリ2番手の選手は抜けずに3位通過。
先頭はサウスイースト。
頂上のスプリントでばらけた逃げのメンバーが集まり再びローテーション。
タイム差は一時的に1分弱まで縮んだが、再び2分近くまで離れた。
現在50km地点。
90km地点からは下りが続くので出来ればそこまでは逃げておきたい。
あと40km。
だいたい1時間ぐらいか?
頑張ろう。
小刻みに登ったり下ったりした後再び長く登りだす。
やはりサウスイーストの選手が踏む。
この選手はかなり強い。
千切られないように気を付けないといけない。
登りが終わり下ってまた登って下って街中に入る。
コーナーが連続しているといきなり中間スプリントラスト1kmの看板が登場。
コーナーの連続で集団が少しばらけている。
先行2人でそれを追う選手の後ろに自分。
前とは20m程。
しかし自分の前の選手はあまり追う気がない。
むしろ離れて交代され自分が先頭で右コーナーに入る。
今回のレースは中間スプリントや山岳ポイントでラスト1km以降残りの距離を示す看板が無いので距離を掴みにくい。
自分が先頭のまま少し無理しながらペースを上げて前を追う。
前方でチェッカーフラッグを振っているのが見えスプリントラインの場所が分かる。
意外と遠い。
前のペースがこのままなら追いつけるかもしれない。
自分の後ろに選手が来ている気配はない。
最低でも3位通過は出来そう。
前に追いつけるかと思い踏んでみたが、2人でスプリントを開始し追いつけず3位通過。
その後再び集まってローテーション。
アップダウンを繰り返してから長めに下り、85km地点程で後ろから5台の先導のバイクが前に上がっていく。
メイン集団がかなり近づいて来ているのだろう。
しかしまだ後ろには見えていない。
出来れば登り終わりの90kmまで行きたい。
そのまま88kmまで行く。
バイクが上がって来てタイム差30秒。
確かに後ろに見えている。
逃げの他のメンバーも登りの最後まで行きたいようで誰も踏むのを止めずにそのままのペースで登って行った。
登りの終わりが見えたところでメイン集団から2人の選手がアタックして自分たちを抜いてきたが、集団には丁度山頂で吸収される。
集団内に戻り休みながら下る。
飛び出した2人は途中で吸収された。
集団のまま下り街中へ。
かなりコーナーが連続してインターバルがキツイ。
逃げて疲れもあるうえ、このコーナの連続では位置取りの助けにもならないだろうと集団後方に付いて行くだけ。
途中のコーナーでフェンチュンカイがオーバーランしてコースを仕切るテープに突っ込んでいた。
ラスト3km手前で落車があったが巻き込まれずにそのまま集団後方でゴール。
感想
今日のコースは比較的楽そうだと前もって感じていたので思い切って前半から積極的に動くことが出来た。
そのおかげで落車以降初めて逃げに乗ることが出来てとても良かった。
擦過傷はまだ痛いが、体調や足の調子は完全に問題がないと感じた。
逃げに乗ってからは各ポイントで「無理せず取れれば取っていこう」ぐらいの感じでスプリントしていたが、全体的に中途半端な結果になっているのでもっと本格的に狙って行けば良かったと思う。
明日以降逃げられれば全力で各ポイントを狙って行きたい。
明日以降は今まで経験したことのない9日以上続くレースになって来るので、体調や故障にも気を付けて頑張っていきたい。
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