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ツアー・オブ・チンハイレイク 11日目

ツアー・オブ・チンハイレイク

 

クラス:HC ステージレース 11日目

開催国:中国

距離:240.3km

天候:晴れ




 

タンシュイからピンリャンへ向かう直線レース。

スタートから緩やかに登り続け、3つの登りを越えてから緩やかに登ってゴールするというコース。

36.7kmと152.2kmに中間スプリントが、92.6kmに2級山岳と189.1kmに3級山岳が設定されていた。

20150716_220250

 

 

レース前のミーティング

 

アントニオ以外の4人は全員アタックして逃げろ!アントニオはスプリントで勝て!と言う指示。

逃げれなければアントニオのアシスト。

 

 

レースレポート

 

レース開始。

開始直後からアタックして逃げを狙う。

初っ端に3人で飛び出したが捕まる。

集団先頭付近で様子を見る。

リーダーチームのアドリアがコントロールしていて少数の飛び出しは見送るが、人数が増えれば潰す感じ。

様子を見ながら動いて行く。

飛び出してから山岳ポイントも狙って行きたいので、アタックの回数は極力減らす。

しかしアタックが中々決まらないので、アタックの回数も必然的に増えてくる。

今日はNIPPOの4人がアタックに動いているので逃げが被るときもある。

自分はマラグッティと何回か一緒に飛び出した。

決まらないまま36.7kmの中間スプリントへ。

アドリアが中間スプリントを取る為に列車を組んで総合リーダーを発射。

中間スプリント後から再びアタック合戦開始。

集団も相当疲れて来ているらしく、逃げが飛び出すたびに「もう終了!」と叫ぶ選手が出てくる。

しばらくして10名程の選手が飛び出す。

自分も乗ろうと飛び出そうとするとポッツォに止められる。

誰が乗ってるのか聞くとマラグッティが行っているらしい。

それならいいかと思い集団内にとどまる。

集団もペースが緩みこれで決まるか?と思っていると、チンハイ選抜チームを筆頭にバンバン追走が発生する。

他のチームの怒号も完全無視。

流石に逃げの人数が多すぎと判断したアドリアが追走開始。

時間がかかったが逃げが潰れる。

そこから再びアタック合戦になったが全員ヘトヘトで地味なアタック合戦。

自分は疲れすぎて動けず。

最終的にポッツォの乗った10名以下の逃げが抜け出す。

またもや追走をかけようとする選手が出てくるが、今回は自分も協力してブロック。

いつもと立場が逆である。

数名の追走は行ってしまったが、アドリアは見逃すことに決めたようで逃げが決まる。

ちょうどスタートから50kmの看板を過ぎたところ。

緩やかな登り勾配の道でよくも50kmもアタック合戦を続けたものである。

相当疲れた。

そこからはアドリアや逃げに選手を送り込めていないチームのコントロールでレースが進む。

地味にきつい2級山岳を通過して92.6km地点。

コースマップではここから更に登っていたのでビビッていたが、コースマップのミスだったようで通過後すぐに下る。

少し下ってからもう一度登りだす。

キツイ。

アタック合戦で頑張ったせいもあると思うが、登り自体がキツイ。

さっきの山岳ポイントよりもこっちの方がよっぽど山岳ポイントにふさわしい登りである。

勾配があるせいで集団内に居ても踏まなければいけないので辛い。

しかも今回は山岳ポイントではないので山頂までラスト1kmの看板もおあずけ。

以前と同じく山頂の距離を確認しておけば良かったと後悔するが後の祭り。

精神的にも苦しんだ挙句集団で山頂クリア。

下り出す。

次の登りの山頂地点は覚えている。

189km地点だ。

しかし、どこから登りが始まっていたか覚えていないし、登りの距離と勾配も覚えていない。

しかし3級山岳なのでたいしたことは無い。はず……。

時々やるようにカウントダウンしながら走る。

途中で一度長めの登りが入る。

コースマップにもこの登りはあった。

ここから再び下るはずだ。

やはり下り出して一安心。

足的にも結構ダメージが来ているので、できれば登りは短いかつ緩やかであって欲しいと祈りながら走る。

160km地点。

再び登りが始まる。

下りの途中での坂は1回だけだったはず。

ここから登り開始か?

山頂まで30kmもありますけど?

緩やかとはいえ30kmも登ると考えるとうんざりする。

しかし少し登ってからトンネルが始まり再び下り出す。

コースマップのミスか?

いずれにしても一安心

再びカウントダウンを続ける。

25kmを切ってくる。

よしっこのまま続け!

20kmを切ってくる

いいぞ!その調子で下れ!

15kmを切ってくる。

不安になって来た。

距離が短いという事はい一気に登る可能性が出てくる。

大丈夫だろうか?

山頂12km手前から登りが始まる。

見た感じしばらくは緩やかに登り続けそう。

いいぞ!このままの勾配で登って行け!さすが3級山岳、たいしたこと無いな!

しかし徐々に勾配が急になって来る。

油断させて不意打ちをしてくるパターンか……。

しかし山頂まで残り2km。

これなら耐えられる。

このまま集団で登りきれば後は下りのみ!

アントニオとマラグッティのコンビをアシストしながらゴールまで行けばいいだけ!

肝心のアントニオが残り1.5km程で遅れだす。

肝心のアントニオを置いて行くわけにはいかない。

自分と石橋がアントニオと一緒に遅れて登る。

石橋が時々アントトニオを助けつつ登る。

自分は下りで引いて追いつく為に足を溜める。

登りきる。

少し前に数名の集団があり、その更に先にメイン集団。

メインまでは40秒程だろうか?

協力して追えば追いつけるだろう。

先頭に出て交代しながら前を追う。

前を引きたくない選手もいる為5、6人で先頭を引く。

しかも引きたくないくせに中途半端にローテーションに食い込んできて流れを乱す。

挙句の果てに前に選手を入れる為に車間を開け、そのまま前に追いつけずに離れる。

結果、前が一生懸命追いかけているのに肝心の後ろが付いて来ていない状況が発生する。

大人しくただ後ろに付いて来て頂きたい。

ボトルを投げつけたくなるのを我慢し、後ろを待って再び追い出す。

小さな登りをメイン集団が登っているのが見える。

登りの途中でアタックがかかりメイン集団が伸びている。

後ろを待つ気はない、と……。

遅れている集団も小さな登りに入る。

こっちが登りに入るとほぼ同時にメイン集団は登り切っていた。

登りの途中でアントニオから「少し休め」と言われる。

落ち着いてみると自分たちの集団も意外と人数が多い。

30人ぐらいは居るだろうか?

これであれば無理して引く必要は無いだろう。

ある程度距離が詰まってからか集団が諦めそうになったときに先頭に出てペースを上げる方が良いだろう。

集団後方まで下がり様子を見ながら登りきる。

下りに入りペースが上がる。

路面がテカテカ光るコンクリートの様になり結構滑りそう。

その証拠に誰かがコーナーでこけている。

コーナーでこけているアントニオ。

マジか!?

ここで遅れられると待った意味が無いのですが!

とりあえず集団最後尾まで下がりアントニオを待った方が良いだろう。

集団を左に外れ後ろに下がろうとする。

左に外した瞬間何かに乗り上げて跳ねる。

それと同時に後輪が一瞬でパンク。

ちょっと待ってくれ、ここでパンクは相当マズイ!

完全にパンクして時々滑る後輪で必死に集団最後尾に付いて行きながら考える。

今、NIPPOのチームカーはアントニオの落車の対応をしているはず。

従ってチームカーを待っていては集団からかなり遅れてしまう。

しかも、チームカーはアントニオを助けながら帰ってくるはず。

自分がパンクで止まっているとそれを妨害してしまってアントニオが集団に復帰できなくなる。

チームカーを今止まって待つのは現実的ではない。

このまま無理して走り続けるか?

アントニオが帰って来ていないか一瞬後ろを振り返る。

来ていない。

しかし、一瞬水色の車が見えた。

確認の為もう一度振り返ると、やはり水色のシマノの共通機材カーがいた。

共通機材カーは、選手が自分のチームカーから機材トラブルの対応を受けられない状況において助けてくれる、主催者側が用意してくれている車だ。

今の状況にうってつけ。

後輪がパンクしていることを示して止まる。

少ししてメカニックが下りてくる。

急いでいる様子が無い。

後輪を交換する。

ギアが上手くはまらない。

やっとはまり、クイックの締りが甘かったようで回して締めている。

中々時間がかかったが後輪交換完了。

メカニックが再スタートの際に押してくれることもあるが、今回は自力で再スタート。

今回の様にメカトラブルやパンクの際には車が助けてくれることもあるが、自分のことは無視して共通機材カーが爆速で前に上がっていく。

完全に一人ボッチ。

しかし機材提供を受けることが出来て良かった。

これで残り40kmを1人でも走ることが出来る。

前の方に2人選手が見える。

出来ればあれに合流できると助かる。

無理の無い程度に踏みながら追いかける。

後ろからアントニオがチームカーの助けを借りて追いついてくる。

更に後ろにいたのか……。

傷だらけのアントニオ。

アントニオが居るのなら前を追わなければいけない。

自分が先頭に出て全力で前の2人を追う。

追いついた。

そこからは抜きに来る車を上手に使ったりしながら前を追う。

下り切ったところで何とかメイン集団に追いついた。

メイン集団に追いつき、マラグッティから「こけたのか?」と聞かれ、「痛い」と答えるボロボロのアントニオ。

恐らく心が折れているので今日のゴールスプリントは無理だろう。

マラグッティがチームカーに下がっていく。

しばらくしてからマラグッティが帰って来て前に入る。

ゲンキ!と呼ばれて前に横に並ぶと「前に上がってくれ」と言われ、マラグッティの前に出て集団中盤まで上がる。

そこでマラグッティから「今日は俺がゴール勝負する」と言われる。

やはりか。

「だからアシストしてくれ」

マジですか!?かなり足来てますが!

と思ったが、そんな様子は全く出さず「了解」と答える。

やるしかない。

気合のガラナ投入。

マラグッティに「後ろに付いて来てくれ」と言われ付いて行く。

前に上がる際にマラグッティが風を受けていれば前に出て上がるのを助ける。

ラスト10kmを切ってくる。

位置取りが過密になりマラグッティとはぐれる。

しょうがないのでその度に外側からきマラグッティの側まで上がる。

前に上がるのを手伝い、ラスト2km。

完全にはぐれる。

足も限界前に上がるのも無理。

今日は終了。

集団最後尾まで下がり千切れないように頑張りながらゴール。

 

 

感想

 

山岳賞を狙って行きたかったが上手く逃げに乗れなくて残念だった。

あまりにも長く続きすぎていたので足へのダメージも大きく動くことが出来なかった。

途中でも上手く回復させることが出来なかったと思う。

気付くと周りより少し重いギアを踏んでいることが有ったのでそれが原因かもしれない。

疲れているときこそキツクとも回すように心がけたい。

後半はトラブルの連続でかなり足を使ってしまった。

ラスト25kmからのアシストでは足に来てはいたが思った以上に動けたので気合でどうとでもなると感じた。

もっと位置取りを上手くできればラスト2kmを切ってからでもアシストが出来ると思うのでそこがこれからの課題になって来るとも思う。

後2日気合と根性を詰め込んで頑張りたい。

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