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JPTおおいたサイクルロードレース

クラス:Jプロツアー
開催地:宇都宮
日程:10月4日
距離:100km



天候:曇り

出場チームメイト:281中島康晴、282山本元喜、283椿大志、284新城雄大、285山本大喜、288トマ・ルバ


レースレポート

今回のコースはこれまでに走った経験が無いコースではあったが、事前情報からかなり人数が絞り込まれるだろうとチームで予想していた。
目下の課題はマトリックスの連携をどうやって切り崩すか、という点に絞られた。
何も動きを起こさなければ、いつものようにマトリックスのコントロールになり、反撃のチャンスが無いままマンセボ選手の牽きからキンテロ選手が発射されて終了、となることは容易に想像できた。
対策としては攻撃を仕掛けるしかないのだが、自分達から動き過ぎると消耗してしまうので、少し様子を見ながら終盤にかけて分断できるような動きをする、という作戦になった。

だが、当日になりコースを試走した時点で少し考え方が変わってくる。
コース自体が結構テクニカルで前に居ても後ろに居ても辛そうなイメ―ジ。
さらに、レース30分前からスタートラインの整列を始める選手達。
自分、トマ、大喜はトップ10に入っているのでシード権があり、先頭に並べるから問題ないが、これほどまでに早くから並ぶという事は前方に並べないと辛いと考えている選手が多いという証拠でもある。
であれば、前半から動いて行った方が絞り込みになる上に、テクニカルな区間でのインターバルを避けることが出来るのではないか、と考える。
レース直前になって、前半から逃げを狙っていってもいいかもしれない、なんていう流れになり始める。
というわけで、先頭に並んでレースのスタートを待つ。
一番右側に並び、フェンスに捕まった状態で両方のクリートを嵌め、いつでもスタートできる状態。
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カウントダウンを終えて号砲でレーススタート。
今日はパレード走行が無い。
スタート直後に開幕アタック。
スタートアタックは若手の仕事なのであまり仕掛けないのだが、今回は別。
アタック後に集団が付いてきていることを確認して一度やめる。
そして、初めのアタック合戦が始まる。
様子を見つつ何度も積極的に仕掛けていくが中々決まらない。
キナンが入っていない逃げは結構先行することが出来るのだが、キナンが動いた際にはマトリックスに追われていることがかなり多い印象。
大喜や雄大、中島さん、椿も含めて交互に仕掛けるが逃げを決めれない。
そんな打ち合いが続く中で、3周目の中間スプリントに差し掛かる。
とりあえずここは抑えておこう、ともがいて1位通過した。
そこから再びアタックの仕掛け合いが続き、4周目に20名近い集団が先行する。
雄大と大喜も入っていたのだが、流石に人数的にも不利な面があったので、集団を活性化させて追いつく。
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7周目に入り、マトリックスの選手も疲労しているようではあるが、逃げが出来ていない状態で集団のペースを安定させようと考えたのだろう。
先頭に集まってコントロールを始める。
そこに対してトマがアタック。
登りの勢いが良すぎて、単独になってしまったがそのまま先行する。
マトリックスは下り基調の区間でペースを上げてトマとの差を詰めてくる。
そこで登りでさらに選手を前に送り込むべく、ブリッヂを仕掛けていく。
中島さんが動いたのだが、キッチリとホセ選手とアイラン選手がチェックに入っていた。
しかし、マトリックスの選手にもかなり疲労の色が濃い、という事で大喜が「トマが逃げてるけど、攻撃を仕掛けてマトリックスのアシストを消耗させ切ってしまおう」と言い出し、それに乗る。
トマ先行のまま集団からアタックを仕掛けて逃げを狙うと共に集団のペースを引き上げてキツくする。
ラスト16周に入り、雄大がアタックしそのままトマをパスする。
雄大にフィッツの選手が合流し、そこに自分もブリッジするが、中々完全に追いつけず消耗する。
追いついて一息ついたところで車載カメラの撮影を開始する。
3人逃げでローテーションを回していく。
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15周目に入る手前の折り返しコーナーで昨日の落車の怖さが抜けず少し遅れる。
そこから前に追いつき直すために踏んでいたせいでまたまた消耗していると、後ろから大喜がブリッヂしてくる。
ちょっと辛いから交代、という事で自分は集団に下がる。
大喜たちの飛び出しは一旦捕まるが、その後もしばらくアタックがかかり続ける。
マトリックスは少人数を逃がそうとするが、そこにキナンが入ろうとするため潰す。
という展開が延々と続く。
しかし、ジワジワとマトリックスのアシスト勢が消耗しているのも明らかだった。
そんな状況でラスト11周に入るタイミングで、前に先行する数名に向けて大喜がブリッヂを仕掛ける。
それをホセ選手が追い、さらに雄大も追いかける。
さらにそこに右京から小石と、ブリジストンの今村選手がブリッヂを仕掛けた。
そんな形で7人の逃げが形成。
キナンとしては2人送り込めているから良いのだが、マトリックスが逃げを潰した際に対処する選手が少なくなるので、少し心配。
逃げにホセ選手が入っているが、ローテーションに加わっていないようで、マトリックスがコントロールを開始する。
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逃げ切るようであればホセ選手で勝負し、吸収するならキンテロ選手、という形。
そこからしばらくの間はマトリックスのコントロールが続いたが、やはり急いで詰めるという感じではなく、ようすを見ながら少しずつ差を広げるという感じだった。
残りの距離が減ってきたところで、愛三とブリヂストンがローテーションに選手を加え、逃げとの差を詰め始める。
ジワジワと差が詰まっていく中で逃げ集団内でも動きが生まれ、大喜、雄大、小石の3人だけが逃げに残り他の選手は全員吸収される。
ホセ選手が集団に帰って来たことでマトリックスは完全に吸収するモードに入る。
マトリックスの大貴が4周目までコントロールした後、ラスト3周に向かう登りからマンセボ選手が発進。
集団を引き延ばしてダメージを与えながら、一気に逃げの3人との差を詰める。
集団には自分一人の状態。
登りの後の駐車場の周回を抜けた先の下りで、逃げの3人が捕まる。
捕まるとほぼ同時に大喜がパンク。
レース後に聞いた話では雄大が大喜のパンクをフォローするためにバイクを交換した。
集団の人数が絞られてはいるが、キナンは自分一人。
ここで自分から攻撃的に動き過ぎると、カウンターを食らう可能性が高い。
他の動きに合わせて攻撃を仕掛けていきたい。
疲労はしているが、調子は悪くない。
ラスト2周へ向かう登りへ。
前半は動きが生まれず。
ゴールラインを越えたところで大前選手がアタック。
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それに反応して付く。
頂上で伊藤さんがアタックし、それをホセ選手がアタックして追っていく。
タイミングを外し不味いと思い、駐車場の手前でブリッヂを試みるが抜け出せず。
2人が逃げる状態になる。
JPTの年間総合を考えればキンテロ選手よりもホセ選手に上位に入られた方がまだいい。
しかし、今日の優勝を狙うのであれば、現状1人しかいない自分は何とかして前に追いつかないと意味が無い。
悩んだ結果、ラスト1周へ向かう登りの折り返しからアタックする。
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追わなければ逃げ切りが確定する状況で、逃げを見送って3位争いをするのはスタンス的に違う。
頂上まで踏み続けるつもりだったのだが、ゴールラインを通過した後に大前選手がアタックし、残っていた選手が全員反応する。
脚にはかなり来ていたが、ここで遅れるわけにはいかず、最後尾に付く。
登り切った先でアベタカさんがアタックし、前の2人にブリッジを仕掛ける。
それを追ってアタックしたのだが、マンセボ選手にしっかりとチェックに入られる。
ゴールスプリントに備えるべきか?と考えたが、集団の上位を摂れる可能性もほぼ無い。
大人しくしていればいいものを、下りで抜け出しを狙ってアタック。
時速70kmに迫る勢いで一気に仕掛けたのだが、そこはやはりマンセボ選手がチェックしてきて潰された。
そして、ゴールへ向かう登りへ。
折り返しから加速する集団に付こうとしたが、付き切れず。
そのまま集団の最後尾でゴールすることとなった。
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感想

序盤から終盤にかけて上手く展開出来ていただけに、最後の詰めを仕上げきれなかったのが辛いところ。
ゴールに向けた動きをさらに洗練する必要があると感じる。
最終局面でチームで動けていた愛三とマトリックスの伊藤さんとホセ選手の抜け出しはまだわかるが、そこに単独で残っていたアベタカさんがブリッヂした動きがかなりうまかったと感じた。
前へ前へという気持ちが強すぎて、冷静さを欠いていた部分があったと感じた。
特にレースの車載映像を見ているとアタックのかけ方や、頻度、他の選手の動きが分かりやすいので、勉強になった。
いよいよ今年のJPTも次の経済産業大臣旗が最終戦となるので、そこで結果を残せるように問題点を修正していきたい。


キツさレベル
10
序盤の動きも中々のダメージがあったが、終盤の動きがかなりキツかった。


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2020/10/09 (Fri) 23:17 | EDIT | REPLY |   

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