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ブエルタ・ア・ブルゴス 3日目

ブエルタ・ア・ブルゴス

 

クラス:HC ステージレース 3日目

開催国:スペイン

距離:165km

天候:晴れ




 

8の字のようなコースを1周し、スタート地点から再び8の次の連結点へ向かうクアトロビッラズからビッラディエゴへのコース。

コースマップでは最初の3級山岳以降はなだらかなアップダウンが続く様子。

49km地点に3級山岳、22km、110km、153km地点に中間スプリントが設定されていた。

20150806_222732

 

 

レース前のミーティング

 

今日はアタック合戦に乗って行けという指示。

しかし、反応するだけで前に出ずに付いているだけ。

ようは逃げが決まらないよう反応し、もしもの場合はそのまま足を使わず乗って行けという事だろう。

 

 

レースレポート

 

スタート地点に並びに行くと、スタートラインに並ぶ選手がなぜか自然と前後に分かれている。

後ろの選手はアタック合戦に参加しないという静かな意思表明だろうか?

自分がならべたのは前から3列目。

少し後ろ過ぎる。

パレード中にちょこまか前に上がっていく。

0km地点手前で先頭に出れた。

アタック合戦開始。

1発目からは反応しない。

少し様子を見つつ反応したい。

まず、3名程が飛び出したのに反応した選手に付いて行く。

前に合流する。

その間ずっと後ろに付いたまま、その後も後ろに付いたまま。

自分以外の4人の中にも前に出たくない選手がおり、飛び出し崩壊。

再び集団の先頭近くで様子見。

何人かが飛び出すが自分の位置からでは反応できない。

集団のペースが落ちる。

マズイ。

やはり、コントロールしていたアスタナがアタック合戦を終了させようとしている。

しかしAG2Rの選手が隙間からアタックし再び集団が伸びる。

前に追いつけずAG2Rの選手が吸収されると同時にアタックする。

ここで集団が緩むと逃げが決まってしまうので活性化させるためにも行くしかない。

飛び出している選手も全力で踏んでいるので、少しずつしか差が詰まらない。

前に追いつく前に後ろに吸収され集団の後ろへ。

かなりキツイこのまま終わりそう。

しかし意外と回復も早く、集団中ほどで耐える。

相変わらずペースの落ちない集団内でしばらく休んでいると飛び出していた選手が吸収されたようだ。

後ろからビソルティに「前に上がれ!」と指示が出る。

前に上がっていくと後ろにビソルティも付いている。

ビソルティが前に上がりたかったのか、それ以外か?

数名と再びアタックがかかり4人ほどが飛び出す。

そこに追走が1人。

ビソルティが反応するか?

「ゲンキ行け!」

やはりビソルティは監視役の為に前に上がって来たようだ。

右後ろにいた選手と接触して怒鳴られるも無視してアタック。

追いつけない距離では無い。

追走した選手とはあまり詰まらないが、最初に飛び出した数名とは結構いい感じに詰まっている。

イケる!と思ったのも束の間、最初に飛び出したメンバーが本格的に協調し、ペースが上がる。

前との詰まる速さが落ちる。

足もキツイが、精神的にもキツイ。

追走の1人が前に追いつく。

自分はあと10m程。

止めて集団に戻りたいが、集団がどうなっているのか分からない。

後ろを見る余裕もないし、後ろを見ている位なら一刻も早く前に追いつく為に踏むべきである。

何とかギリギリで前に追いつく。

危なかった、止めそうになるところだった。

しかしすぐに集団に追いつかれる。

もう無理、だろう。

今ので相当足を使ってしまった。

これ以上やると完走すら危うくなりかねない。

コッソリと集団内に戻る。

集団内で休憩する。

休憩している間に逃げが決まったようだ。

ペースが緩む。

今日はこのままユックリのペースで進むといいな、と思っているとしばらくしてペースが上がる。

そして、さらに上がる。

何が起きてる?という位速い。

ずっと50km/h以上。

相当速い、逃げを追っている集団も速いが、この速度で追われて捕まる気配のない逃げも相当速い。

後ろに居ても足に来る。

早く捕まるか諦めるかしてペースが落ちてくれと思うが全く落ちない。

メーターを見ると山岳ポイントまで10km。

道が地味に登りだしている。

ここが粘りどころ。

山岳前で千切れてしまっては今日のゴールは望めないだろう。

とにかく頑張る。

山岳まで残り2km。

山岳ポイントの登りが見える。

思わず、え?という声が出る。

前方の崖のような丘に対して真っ直ぐ道が続き丘の麓で右に曲がり登り出し、左に曲がって右に曲がって登りきる。

綺麗な逆Zの形だ。

勾配も結構ある。

登りに入るペースが若干緩む。

助かった。

勾配も見た目ほどでもない。

1回目の折り返しの手前で山頂まで1km。

2回目の折り返しを過ぎる。

ペースが落ちたこともあり若干余裕がある。

しかし、頂上手前ではやはりペースが上がり苦しむことに。

最後はダンシングでもがいて山頂クリア。

下りに入る。

結構なスピードで下るが、前の選手の走行ラインに合わせて遅れずに付いて行く。

下り切ったところで逃げが決まったのか、ペースが緩む。

そこからは落ち着いたペースでレースが進む。

75km地点で新しい指示が出る。

コントロールしているアスタナのローテーションに加わって一緒に先頭を引けという指示。

コッリと一緒に前に上がりアスタナのローテーションに加わる。

自分がローテーションに加わることをアスタナに伝えて下がっていく。

アスタナの選手3人と自分のローテーションが始まる。

ペースはそこまで速くない。

だいたい2分くらいで交代している様子。

自分が先頭になり引く。

交代のサインを出す前に後ろから上がって来て交代される。

ペースが遅かったのだろうか?

2回目、さっきよりも少し踏んで前を引く。

ペース的には遅くないはず。

ペースは速くないが向かい風のせいで結構足に来る。

早めに交代する。

特に問題無さそう。

ペースさえ落とさなければ短くても良いよという感じだろうか?

NIPPOのニーバリも先頭のローテーションに加わる。

そのままラスト50kmまでローテーションに入ったまま進む。

タイム差は3分から2分半を行ったり来たり。

街中を抜け左に曲がり2回目の道へ。

2分半だった逃げとのタイム差が3分近くまで一気に開く。

先頭のローテーションのペースが一気に上がる。

2回ほど先頭に出るが、相当きつい。

ローテーションの間隔も短くなる。

もう限界、今日は十分に引いただろう、これ以上引くと集団にも付けなくなると思い下がる。

が、先頭より後ろは1列棒状で伸びきっている。

今まさに横風での分断が行われていた。

ここにきてさっきのペースアップが横風で後ろを分断するためのペースアップだったのだと理解した。

しかし理解したところで今さら。

足も使い切ってるので何の抵抗もできずに千切れる。

車列に上手く紛れ込め回復させる。

前を見ると集団がバラバラになり始めている。

最後尾の集団にNIPPOが二人。

これはマズイと思い回復した足で集団に追いつく。

ローテーションに入り前を追う。

前の集団にもNIPPOがいる。

合流する。

デネグりとコッリ以外のメンバーが後ろに取り残されている。

クネゴ、ビソルティ、フィロージ、ニーバリ、チャパッロ、自分。

これは良くない。

自分の足を使い切ってでも前に合流しないとまずいと思い、ローテーションに加わり全力で引く。

まだ前は見えている、協力すれば追いつけるかもしれない。

とにかく全力で追うが詰まらない。

当然前も全力で踏んでいるのだろう。

走行しているうちに足を使い切り、差が広がり、追いつけなくなっていく。

限界になり最後尾まで下がる。

完全に足が終わっていて、もう千切れるかも?と思ったが、フィロージが助けてくれたこともあり、その集団でゴール。

途中で千切れていれば打ち切られていた可能性もあったので残れて本当に良かった。

 

 

感想

 

前半から動いてとにかく負荷のかかり続けた1日だったと感じた。

横風区間で集団分裂が起きるときの先頭の様子を体験できたのはかなりいい経験になったと思う。

しかしもっと冷静に見れていれば前に残る動きもできたはずなので見れないといけないと思う。

しかし今日は見る以前にきつ過ぎて頭が働いていなかったのでまずはそこから改善する必要があると感じた。

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COMMENTS

1 Comments
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halu  

昨日は、ラスト30キロくらいから、パソコンでスペインのテレビ局の中継を見ていました。
集団の人数が少ないので、何かあったなあと思ってましたが、落車とかじゃなくて良かったです。
今日も元喜一杯頑張ってください!

2015/08/07 (Fri) 17:09 | EDIT | REPLY |   

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