リ・トレ・ボッリ・ボレジネ
リ・トレ・ボッリ・ボレジネ
クラス:HC ワンデーレース
開催国:イタリア
距離:198.5km
天候:晴れ
Busto ArsizioからVareseへ直線コースで83.3km進んだあと、Vareseで12.8kmの周回を9周するコース。
コースは直線は前半が小さいアップダウンが連続し最後に大きな登りが2つあり、周回コースは緩い登りと下りで出来ているように見えた。
レース前のミーティング
ミーティング後に監督のジュリアーニに今日はどうしたら良いか確認しに行く。
どうしたいか?と聞かれ、クネゴの側で走りたいと言うと、それで良いとのこと。
レースレポート
パレードで少し走った後0km地点でいったん止まりレース開始。
レース開始直後にデネグリから「アタックに行け!前に上がれ!」と言われる。
どうしようか、と悩むが、前で反応して逃げれなければクネゴの側にいればいいだろうと思い前に上がる。
アタックに反応して動くがかなりキツイ。
やはりヨーロッパのHCクラスになって来ると強度のレベルが違う。
アタックに1回反応するだけでもかなり足を使う。
連続で動くことは到底無理。
しかし、1回行った後にある程度前方に合流することは可能。
始めてイタリアでレースを走った際には1回のアタックで集団中盤よりも後ろまで下がってしまったことを考えると成長はしていると思う。
何度もアタックに反応して動くが決まらない。
スタートから20kmが過ぎる。
かなり疲れている、後ろに下がってしまいたい。
しかし周りも結構疲れて来ている様子。
そろそろ決まるかもしれない。
他の選手がアタックしたのに反応し、そのまま逃げを狙う。
かなり踏んで決めにかかるが捕まる。
これ以上は足的に不味いと判断し後ろに下がる。
30km手前。
集団後方にクネゴを見つけ近くにとどまる。
しばらくして逃げが決まったようでアタックに行っていたベルラートも下がって来る。
逃げにはデネグリが乗ったようだ。
そこから集団内で休もうとするが、休めない。
ずっとペースが速い。
しかも道が狭く曲がりくねっているせいで集団がずっと1列で伸び縮みを繰り返す。
相当キツイ。
先頭の選手は分かった上で後ろにダメージを与える為にやっているのだろう。
苦しみ続ける。
コーナーの位置取りに失敗し足を使って合流を繰り返す。
一向に休憩できる気配が無い相当ヤバい。
メーターを見ると60km手前。
あと少しで登りが始まる。
クネゴを中心に集まっている側で待機する。
登りが始まる。
コーナが少ないこととペースが平坦より緩むことにより集団の伸び縮みが収まる。
平坦よりも登りの方が楽という状況。
一旦下る。
この下りの方が高速でコーナーに突っ込んでいくので集団が伸びてキツイ。
再び登る、やはり楽。
登りの辛さはあるが集団に引きずり回される辛さよりは楽。
この登りを越えれば周回コースに入るはず。
周回コースは緩いアップダウンのはずなので残っていけるはず。
前半の様に道が狭かったり曲がりくねっている可能性もあるので一概に楽とは言い切れないが。
ゴールラインを通過し周回コースに入る。
ゴールライン通過直後に180°のターンが有る。
そしてその後、登る。
結構登る。
コースマップからは予想できないレベルで登っている。
そしてその後一瞬下る。
そして再び結構登る。
そして結構下ってから緩く登って下ってゴールライン。
緩やかなアップダウンの周回では無く、ガッツリ2回の登りを挟んだ上、登り以外の部分は狭いという極悪なコース。
鋭角や先の見えないコーナーも多く、周回コースとしてはかなりハード。
2周目に入る。
1回目の登りでペースアップ。
集団が縦に伸びてブチブチ千切れだす。
直前に通過したコーナーの連続区間で下がってしまっていたせいで後ろに取り残される。
だいたい100km地点。
自分の集団は10人以上いる。
協力して回れば追いつけるかもしれない。
全員で協力して前を追うが差が詰まらない。
前から追加で降ってくる選手や後ろから合流する選手。
そしてこの集団から千切れていく選手、とメンバーがドンドン入れ替わっていく。
メイン集団はまだ見える距離にいる。
正直千切れてしまいたいくらい辛い。
ここで復帰したところで再び千切られることは目に見えている。
だが、メイン集団に戻れる可能性がある以上諦める訳にはいかない、と思い踏ん張る。
しかし、差がキープされたままで一向に詰まっていかない。
精神的に結構キツイ。
何人かは諦めて踏むのをやめて千切れて行った。
前から遅れて1周半が過ぎた。
一時、前が完全に見えなくなったがペースが緩んだのか再び見えるようになった。
その時、前からベルラートが下がって来る。
千切れたのか?と思ったがメカトラブルの様子。
待とうかと思い足を緩めると、大丈夫だから集団に居ればいいとのこと。
10人くらいの千切れた集団の後方でベルラートを待つ。
ベルラートが帰ってくればベルラートだけでもメイン集団に引き上げる必要があると思い足を休める。
しばらくしてベルラートが帰って来る。
メイン集団とは再び離れていた。
ベルラートと前に上がり先頭で踏んで下がる。
前のペースが再び落ちたのか再びメイン集団が見えるようになる。
チームカーの車列に追いつく。
千切れてから3周目。
集団に復帰しラスト5周の看板が出ているゴールラインを通過する。
そこから少しの間ではあるが休む。
そして再び登る。
足が重い。
キツイというのはあるが、それ以上に思ったよりも踏めない。
ジワジワ遅れて集団から少し遅れて登りきる。
集団後方は自分と同じような選手が他にもおり、ブチブチになっている。
前に追いつければ再び集団に戻れると思い下りで踏もうとするが踏めない。
チームカーの車列に混ざりながら下り、再び登る。
ここで一気に踏めれば追いつけるはずと思うが、足が完全に終わっていた。
踏むどころか減速してしまい限界だという事を理解する。
チームカーに抜かれる際に、限界だろうから軽いギアで回して帰るようにと伝えられてレース終了。
150km地点。
感想
やはり前半に動いてしまっては最後まで残るのは無理と改めて感じた。
心拍数の平均値がかなり高かったので今日は相当ハードなレースだったという事が理解できた。
途中で遅れた際に今までであれば諦めていたところで頑張って復帰できたのは良かったと思う。
しかし、その後何もできずに千切れてしまっていたので反省すべきところであると思う。
明日からのレースも引き続き頑張っていきたい。
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