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ツール・ド・サンルイス2016 7日目

ツール・ド・サンルイス 6日目

 

クラス:1クラス ステージレース

開催国:アルゼンチン

距離:119.8km




天候:晴れ

 

コースはサンルイスを出発し、山岳ポイントを含む大きい周回を1周してから小さめの周回を5周しスタート地点にゴールする周回コース。

15.7kmに3級山岳ポイント、34.6kmと85.6km地点に中間スプリントポイント地点が設置されていた。

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レース前のミーティング

 

ホテルの部屋でミーティング後に車で移動、スタート前にもミーティング。

その後詳しい指示を確認しに行く。

自分への指示は絶対に逃げる必要は無いので様子を見るように。

今日のレースはどのチームもゴールスプリントで勝負するつもりのはずなのでゴールスプリントへ向けての展開の中でアシストが出来るように備えるようにという指示。

 

 

 

レースレポート

 

会場に着いてからスタートまでは結構時間が有ったはずなのだが、いつの間にか時間が過ぎており急いでグレガとスタキオッティと一緒にスタートラインに並びに行く。

スタートラインについて程なくしてレース開始。

今日は周回コースだからなのかパレードスタートは無かった。

2、3回の大きなコーナーを抜けてから本格的にペースが上がって行き逃げの為のアタック合戦が始まる。

しばらくは足の調子を感じながら集団内で様子見。

今朝、起床した際にはかなり強めの雨が降っていた。

ホテルを出発するころには雨がやんでいたこともあり路面は完全に乾いており悪影響は無い。

そして雨のおかげで気温が下がっておりかなり涼しい。

昨日までの連日の暑さに相当苦しめられていた自分としてはかなり助かる。

足の調子もかなりいい感じで集団内に居ても結構楽。

アタック合戦に参加してみようかなと思い、集団の先頭の方に上がって行く。

集団の様子を見ながら2回程アタックに反応して付いて行ってみる。

しかし決まらない。

やはり調子が良くあまりしんどく無いので集団先頭付近に留まり続ける。

アタック合戦の様子を見続けていると、全くと言っていいほど逃げを許す気配が無い。

15.7kmにある山岳ポイント地点が原因だろう。

そこまでは集団で行って山岳ポイントを取りたいチームが居るために、逃げが決まる気配が無いのだろう。

アタックしても無駄と判断し集団前方で様子を見続ける。

山岳ポイント地点を通過。

山岳ポイント争いで集団の先頭から飛び出していた選手が吸収される。

再びアタック合戦が始まる。

決まるとすればそろそろだろうか?

逃げたいのであればここでアタックするのは当然である。

足の調子も良いし、行ってみたい気もする。

しかし今日のチームからの指示はゴール前のアシスト。

あまり逃げる為に積極的にアタックし過ぎるのは良くない。

アシストという立場で自分勝手なことをするのは間違っている。

よっぽどいいタイミングが来ない限りはアタックに反応しないことにする。

そのごUターンして下り基調になる。

一気にペースが上がりハイペースな中でのアタック合戦。

少しして数名が飛び出し、集団内からアタック合戦終了の声が上がる。

それを無視して追走が始まり、下りの勾配が急になったことも重なり今までより相当ペースが上がる。

もう少しで逃げが決まるはずなのでアタックに反応するタイミングとしては今。

しかし下りが速すぎてビビってしまい、前に出るどころか集団内を徐々に後方に下がって行ってしまう。

集団後方でビビッている内に飛び出したメンバーが捕まりその後に逃げが決まった。

距離としては30km手前。

逃げが決まってからも集団は極端にペースを落とすことは無く結構いい速度で走り続ける。

集団内で他のメンバーと一緒に動く。

今日は横風も無いため集団内に居ればかなり楽。

コーナー前などのインターバルがかかるポイントでは集団の前方に上がる。

50km地点辺りで一旦ペースが落ちて集団の雰囲気もリラックスした感じになる。

そのままのペースでしばらくレースが続き。

ラスト2周半、ラスト45km程の所から再びペースが上がりだす。

アタックが決まってからの動きと同じような感じで走る。

ラスト1周半辺りから更にペースが上がりだし、集団内での位置も常に先頭付近をキープするように全員で動く。

Uターンする場所では自分がビビッて遅れてしまうので自分はチームメイトの最後尾。

自分の後ろにいる他の選手にとってはいい迷惑だろう。

ラスト1周に入る。

先頭付近の位置を争う動きもドンドン激しくなっていき、他のチームの選手と接触しそうな距離で常に走る。

ラスト半周。

下り基調なこともあり相当速いペースで走る。

ここでビビっている場合ではないので怖いのを我慢しながら、集団の右端を先頭に向けて上がって行く。

ニーバリが先頭で集団の先頭まで一気に上がりしばらく集団の先頭を引いてから足を使い切って遅れていく。

その動きを利用してグレガが集団の先頭付近に入り込む。

デネグリ、スタキオッティ、グロース、自分はそこには入れず集団の右側の先頭付近を走る。

デネグリが先頭でその後ろに自分。

後ろのスタキオッティとグロースが風を受けにくいように少し右の外側に位置をずらして走る。

デネグリが風を受ける位置まで前に出たので、自分が前に出て風を避けになる。

自分の技術ではゴールに向けての位置取りでアシストするのは厳しいためここで前に出るのが最善のはず。

しばらく風を受けて走り足が重くなっていく。

これ以上前に出ていると位置をキープ出来ず下がってしまうと判断し交代。

ラスト3kmを切った辺り。

風を受けて力いっぱい踏んでいたことでペースの上がった集団に付いて行けず遅れる。

自分が出来ることは終わったので無理に追いかけずに流したペースでゴールした。

 

 

感想

 

気温の関係もありアルゼンチンに来てから1番調子が良かった日のように感じた。

しかし、体の調子は良くとも下りでビビってしまったりといった精神面の問題は何にも変わらないのでもっと度胸を持って走らないといけないと思った。

ゴール前の動きも、もっと経験を積むことで技術を身に付けてチームの力になりたいと思う。

アルゼンチンの7日間を通して落車することなくゴールすることが出来て良かったと思う。

 

 

キツさレベル

気温に苦しめられることも無く、距離も比較的短く時間で見れば2時間半、平坦基調のレースだったこともありあまりしんどいとは感じなかった。

ゴール前の動きの際には力を出し切るように頑張って動いたが、その距離が短かったこともありレース後の疲労感はかなり低かった。

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COMMENTS

2 Comments
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まみぐ  

先ずは7日間のレースお疲れ様でした。怪我なく無事完走出来てよかったですね。手応えと課題が両方あって収穫の多いレースだったようですね。
これからも応援しています!

2016/01/26 (Tue) 13:31 | EDIT | REPLY |   

halu  

今年はお仕事沢山できましたね!
去年のブログを読み返してみたのですが、確実に力がついてると思いました。
ビビるのは仕方ないですよねえ。
沢山良いイメージトレーニングして克服できるといいですね。

2016/01/25 (Mon) 20:35 | EDIT | REPLY |   

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