ツール・ド・台湾 2日目
ツール・ド・台湾 2日目
クラス:1クラス ステージレース
開催国:台湾
日程:3月7日
距離:114.6km
天候:晴れ
出場チームメイト:ジャンフランコ・ジリオーリ、山本元喜、石橋学、小石祐馬、ニコラス・マリーニ
新台北市を出発しいくつかの周回を挟みつつ西に向かい、その後東に戻りバイシャ・ベイ・ビジターセンターにゴールするコース。
47.49kmと94.36kmにスプリントポイント、54.9kmに3級山岳ポイント、78.9kmに2級山岳ポイント地点が設定されていた。
レース前のミーティング
集団ゴールになればマリーニで勝負し、集団が登りでバラけた際には前に残るようにするようにという指示。
10名以上の選手が飛び出すような動きには必ず誰かが反応し、それ以外でも逃げれると思えば動いて良いという感じ。
レースレポート
短めのパレード走行を経てレース開始。
参加選手が100人ほどという事もあり先頭付近を上手くキープしてレース開始。
スタートから積極的にアタックに反応していく。
しかしアタックの勢いがあまり良くないのですぐに集団に追いつかれる。
自分もアタックに反応していくが中々決まらない。
かなりの回数アタックに反応し、自分でも数回飛び出してみるが決まらない。
アタックの勢いもだんだんと上がって来て激しさを増していく。
緩やかなアップダウンが連続するため下りで集団がペースアップし飛び出しが捕まる。
海岸線もペースが上がったままアタック合戦が続く。
基本的に前方をキープしつつアタックに反応する。
長そうな登りが見えたのでその登り出しからアタックを掛ける。
登りに入った途中で後ろから追いつかれる。
しかし集団も縦に伸びておりキツそう。
このまま逃げが発生するかもと考え集団先頭付近に付いて行く。
登りで逃げを決めようと集団先頭からアタックがかかる。
集団が更に加速する。
付いて行くのがかなりしんどい。
何度かアタックがかかるが逃げが決まらず。
しんどさが限界になり集団内に下がって行ってしまう。
そのタイミングでカザフスタンの選手がアタック。
丁度登りが終わりカザフスタンの選手が一人で先行したまま下りに入る。
集団中盤辺りで下り切り平坦区間へ。
カザフスタンの選手が飛び出したのが20km地点辺り。
平坦区間でチャンピオンシステムの選手が一人飛び出してそれを集団が見送る。
その後しばらくペースが落ち着いてレースが進む。
その間にマリーニがレースをやめたことが分かる。
その後しばらくしてからなぜか再びアタック合戦が始まる。
ハイペースになり飛び出しが発生しては捕まりを繰り返す。
先に逃げていたチャンピオンシステムの選手が再び見える。
このまま吸収するのか?と思っているとアタック合戦が終わりペースが安定し、再びチャンピオンシステムの選手が見えなくなる。
そこからはゆったりとしたペースで進み3級山岳をクリアする。
その後2級山岳が近づくにつれ集団のペースが上がりだし位置取りも激しくなっていく。
出来る限りジリオーリの側を維持しながら走っていたがはぐれてしまう。
そこから2級山岳開始。
かなり速い。
勾配も一定では無く急になったり緩やかになったりを繰り返す。
付いて行けずに集団から遅れる。
集団も分解し始めていたので遅れだしていた選手と一緒に登る。
しかしそこからも遅れる。
足が異様に重い。
ケガで良い練習が出来ていなかった分のツケがここに来たのだろうか?
集団から遅れたグループに追いつけないまま下りに入る。
下り切ったところで4人ぐらいの選手で集まりゴールを目指して交代で先頭を引く。
集団から遅れた選手がさらに集まっていき最終的に9人の集団になる。
少しでも集団とのタイム差を少なくするために長めに先頭に出てペースを上げる。
しばらくそれを繰り返しているとお腹が減って来て踏めなくなって来る。
これはマズイと思い急いで補給食を食べるが回復には時間がかかる。
先頭を引く交代に加われず付いて行くだけになってしまう。
しばらくしてから自分の前に入ったチャンピオンシステムの選手が集団から遅れる。
その選手と一緒に自分も集団から離れる。
「チャンピオンシステムの選手と一緒にペースを落としてゴールできれば大丈夫だろう」と考えていると、チャンピオンシステムの選手が自分の顔を見ながら全力でダッシュして集団に戻っていく。
後ろに付いて行くだけになっていた自分を集団から切り離したかっただけのようだ。
遅れた集団でキツそうにしている選手をこんな風にして切り離すとは頭がおかしいとしか思えない。
追いかける余力も無く1人で走る羽目に。
そこから7km単独で走りゴールした。
感想
登りで足が重たかったのは「練習量が足りていなかったせいだ」とレース中は思っていたが、ゴールしてから考えてみれば前半にアタックに行き過ぎていたと思う。
ケガをして調子も微妙という事で「何かしなくてはいけない」という思いから冷静になれず頭に血が上った状態でレースをしてしまっている感が有る。
明日以降は冷静に状況を見て動けるように気を付けて集中していきたい。
冷静さを失ってしまっては普段できることも出来なくなってしまうといういい例になった日だったと思う。
心肺面に関しては昨日よりもかなり改善されているのでここから調子を上げていきたい。
足に関してはかなり疲労もあり痙攣しかけたりもしているが、レースで限界まで追い込んでいる証拠だと思い頑張るしかない。
総合は完全に射程外になってしまった以上、逃げて逃げ切りを狙うしかない。
また、ケガする前の好調な状態に一刻も早く戻すためにも楽なレースをするのではなくキツクてしんどいレースで自分に刺激を入れていきたいと思う。
キツさレベル
8
かなり追い込まれたレースだった。
足も痙攣しかけるぐらいまで追い込まれた。
前半のアタック合戦では好調でそこまでしんどいとは感じなかったが、中盤からのペースアップでかなり追い込まれた。
特にラスト7kmの独走は悲しくなるしんどさが有った。
明日以降も頑張りたい。
amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!山本元喜のYouTubeチャンネルはコチラ!
山本元喜の本はコチラ!