パワーメーターの用途について
CATEGORY機材
今回はパワーメーターに関してです。
選手が良く使うパワーメーターですが、いったい何なのか?そしてなぜ使うのか?という事に関して触れていきます。

さてパワーメーターに関してです。
ある程度トレーニングに興味を持っていろいろと調べている方は知っているかもしれませんが、知らない或いは知ってはいるが詳しくは分からないという方も多いと思います。
現にトレーニング中に一般の方から「そのバイクについている不思議なパーツは何?」と聞かれた経験もあります。
パワーメーターとは自転車に乗っている人が発揮している力を測定する機械です。
自分はその測定される力をメーター(サイクルコンピューター)に表示して把握することで、トレーニングやコンディションの把握に活かします。
それではパワーメーターの活用方法について。
まずはコンディションの把握に関してです。
発揮している力を測定できるパワーメーターといえど、単体で客観的なコンディションを把握することは困難です。
「パワーが出ているけど楽に感じるな?」程度の事は分かりますが、それは主観的な物であって勘違いが発生することもあります。
その程度の感想であればパワーメーターを付けていなくても、「今日は楽に踏めている!」といった具合に感じることは可能です。
しかし、そういった場合には「前半には調子が良いと思っていたのに、後半で一気に脚が終わってしまった」という事態に陥ることがあります。
レースをある程度走っている人にとってはそういう経験が絶対にあるはずです。
では、パワーメーターを使って客観的なコンディションを把握する方法ですが、心拍計(ハートレートセンサー)を併用します。
絶対値であるパワーを測定できるパワーセンサーと、体調によって変化する心拍数を測定するハートレートセンサーを併用することで、コンディションを明確に把握することが出来ます。
今やかなり一般的なハートレートセンサーですが、それだけでは「今日は心拍数が上がりにくいから体調が良くない」といった具合にしか体調を把握できず、詳しい理由は分かりません。
パワーメーターとハートレートセンサーを併用したコンディションの把握方法に関して。
自分のパワーと心拍数の最大値や平均値から予想を立てるので、ある程度本人のデータが集まってからでないと効果が薄くなります。
コンディションの状態は「コンディション好調」「筋肉が疲れている」「体調不良、或いは体が鈍っている」に分類されます。
「コンディション好調」について
心拍数、パワー共に高い数値が出ているとこのように判断します。
しっかりと踏むことが出来ており、心拍にも負荷をかけることが出来ている状態です。
レースにはこの状態で挑めるように体調を管理し、休息を入れて疲労を抜いて行きます。
「筋肉が疲れている」
心拍数、パワー共に低い際にはこう判断します。
理由としては筋疲労により踏むことが出来ておらず、そのせいで心拍を上げるだけの負荷をかけることが出来ていないと予想するからです。
ハードなトレーニングによって筋疲労や筋肉の緊張が強くなっている状態です。
必要なものはプロテイン、或いはマッサージです。
この状態でトレーニングを行っても「力が出ない上に更に筋肉が傷つく」だけなので意味がありません。
やればやるだけ効果が出るなんて言うのは迷信ですので、この状態になった際にはトレーニングを中断して休みます。
「体調不良、或いは体が鈍っている」
心拍数が高く、パワーが出ていない時にこう判断します。
筋肉で発生する負荷に対して心臓が対応しきれていないために、低負荷でも心拍数が上がってしまっていると判断します。
しばらくの間トレーニングをサボっていたのなら「鈍っている」、そうでなければ「体調不良です」
この場合とりあえず、しばらくの間はトレーニングを続行し踏んでみます。
それで「どうしても踏めない」「やっぱりしんどい」と感じた際にはトレーニング中断です。
「なんだかんだ踏める」「まだ我慢できる」と感じた際にはトレーニング継続、或いは少しトレーニング量を減らすといった具合です。
理由を付けて休んでばかりだと雑魚になるので、時には我慢して練習します。
トレーニング終了後は昼寝したり病院に行ったりして体調を整えます。
コンディションの把握に関してはこんな感じになります。
パワーメーターは一定の強度を保って繰り返し走るトレーニングにおいて真価を発揮します。
専門的な自転車のトレーニングにおいて、メインとなるのが同じ強度を繰り返し発揮するインターバルトレーニングになります。
そういったインターバルトレーニングにおいては、一定の強度を継続して発揮する必要があります。
強度が低すぎてはトレーニングとして不十分で効果が発揮されず、逆に高すぎると本来狙っている領域のトレーニングにならないため効果が発揮されません。
また、インターバルトレーニングは反復できる限界の強度を指定されていることが多いため、上げ過ぎると最後まで維持できないという事態に陥ります。
指定された強度というのはパワーメーターを見ていても維持するのが難しいこともあり、感覚で一定に保つことは不可能です。
心拍数で代用することも不可能ではないのですが、心拍数は強度に対して時差が生じて上下するためリアルタイムでのコントロールは出来ません。
また、練習の開始直後と後半では同じ強度でも違う数値が出てくるため、一定の強度を保つことはかなり難しいのです。
そこでパワーメーターの登場となります。
パワーメーターは強度を出力という形で表示することが出来ます。
力を込めた瞬間の値を表示するため、一定の強度を保つために適しています。
自分の場合は表示される数値が激しく変動することを防ぐために3秒間の平均値を表示しています。
インターバルトレーニングにおいてはケイデンスを指定されることも多く、パワー計測のついでにケイデンスを計測できるパワーメーターはインターバルトレーニングに最適と言えます。
レース中のパワーデータを計測することでトレーニング目標を立てることも可能です。
例としては
・登りで〇〇Wが5分続いたところで遅れたから、それを耐えることが出来るようにトレーニング計画を立てる。
・平坦の逃げで○○W出ていたからそれを参考にトレーニングメニューを考える。
といった具合です。
それ以外にもFTPの測定といったデータ測定にも使えるのではないかと思いますが、専門外なので省きます。 amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!
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選手が良く使うパワーメーターですが、いったい何なのか?そしてなぜ使うのか?という事に関して触れていきます。

パワーメーターに関して
さてパワーメーターに関してです。
ある程度トレーニングに興味を持っていろいろと調べている方は知っているかもしれませんが、知らない或いは知ってはいるが詳しくは分からないという方も多いと思います。
現にトレーニング中に一般の方から「そのバイクについている不思議なパーツは何?」と聞かれた経験もあります。
パワーメーターとは自転車に乗っている人が発揮している力を測定する機械です。
自分はその測定される力をメーター(サイクルコンピューター)に表示して把握することで、トレーニングやコンディションの把握に活かします。
パワーメーターの活用方法に関して
それではパワーメーターの活用方法について。
まずはコンディションの把握に関してです。
発揮している力を測定できるパワーメーターといえど、単体で客観的なコンディションを把握することは困難です。
「パワーが出ているけど楽に感じるな?」程度の事は分かりますが、それは主観的な物であって勘違いが発生することもあります。
その程度の感想であればパワーメーターを付けていなくても、「今日は楽に踏めている!」といった具合に感じることは可能です。
しかし、そういった場合には「前半には調子が良いと思っていたのに、後半で一気に脚が終わってしまった」という事態に陥ることがあります。
レースをある程度走っている人にとってはそういう経験が絶対にあるはずです。
では、パワーメーターを使って客観的なコンディションを把握する方法ですが、心拍計(ハートレートセンサー)を併用します。
絶対値であるパワーを測定できるパワーセンサーと、体調によって変化する心拍数を測定するハートレートセンサーを併用することで、コンディションを明確に把握することが出来ます。
今やかなり一般的なハートレートセンサーですが、それだけでは「今日は心拍数が上がりにくいから体調が良くない」といった具合にしか体調を把握できず、詳しい理由は分かりません。
パワーメーターとハートレートセンサーの併用方法に関して
パワーメーターとハートレートセンサーを併用したコンディションの把握方法に関して。
自分のパワーと心拍数の最大値や平均値から予想を立てるので、ある程度本人のデータが集まってからでないと効果が薄くなります。
コンディションの状態は「コンディション好調」「筋肉が疲れている」「体調不良、或いは体が鈍っている」に分類されます。
「コンディション好調」について
心拍数、パワー共に高い数値が出ているとこのように判断します。
しっかりと踏むことが出来ており、心拍にも負荷をかけることが出来ている状態です。
レースにはこの状態で挑めるように体調を管理し、休息を入れて疲労を抜いて行きます。
「筋肉が疲れている」
心拍数、パワー共に低い際にはこう判断します。
理由としては筋疲労により踏むことが出来ておらず、そのせいで心拍を上げるだけの負荷をかけることが出来ていないと予想するからです。
ハードなトレーニングによって筋疲労や筋肉の緊張が強くなっている状態です。
必要なものはプロテイン、或いはマッサージです。
この状態でトレーニングを行っても「力が出ない上に更に筋肉が傷つく」だけなので意味がありません。
やればやるだけ効果が出るなんて言うのは迷信ですので、この状態になった際にはトレーニングを中断して休みます。
「体調不良、或いは体が鈍っている」
心拍数が高く、パワーが出ていない時にこう判断します。
筋肉で発生する負荷に対して心臓が対応しきれていないために、低負荷でも心拍数が上がってしまっていると判断します。
しばらくの間トレーニングをサボっていたのなら「鈍っている」、そうでなければ「体調不良です」
この場合とりあえず、しばらくの間はトレーニングを続行し踏んでみます。
それで「どうしても踏めない」「やっぱりしんどい」と感じた際にはトレーニング中断です。
「なんだかんだ踏める」「まだ我慢できる」と感じた際にはトレーニング継続、或いは少しトレーニング量を減らすといった具合です。
理由を付けて休んでばかりだと雑魚になるので、時には我慢して練習します。
トレーニング終了後は昼寝したり病院に行ったりして体調を整えます。
コンディションの把握に関してはこんな感じになります。
トレーニング中の活用方法について
パワーメーターは一定の強度を保って繰り返し走るトレーニングにおいて真価を発揮します。
専門的な自転車のトレーニングにおいて、メインとなるのが同じ強度を繰り返し発揮するインターバルトレーニングになります。
そういったインターバルトレーニングにおいては、一定の強度を継続して発揮する必要があります。
強度が低すぎてはトレーニングとして不十分で効果が発揮されず、逆に高すぎると本来狙っている領域のトレーニングにならないため効果が発揮されません。
また、インターバルトレーニングは反復できる限界の強度を指定されていることが多いため、上げ過ぎると最後まで維持できないという事態に陥ります。
指定された強度というのはパワーメーターを見ていても維持するのが難しいこともあり、感覚で一定に保つことは不可能です。
心拍数で代用することも不可能ではないのですが、心拍数は強度に対して時差が生じて上下するためリアルタイムでのコントロールは出来ません。
また、練習の開始直後と後半では同じ強度でも違う数値が出てくるため、一定の強度を保つことはかなり難しいのです。
そこでパワーメーターの登場となります。
パワーメーターは強度を出力という形で表示することが出来ます。
力を込めた瞬間の値を表示するため、一定の強度を保つために適しています。
自分の場合は表示される数値が激しく変動することを防ぐために3秒間の平均値を表示しています。
インターバルトレーニングにおいてはケイデンスを指定されることも多く、パワー計測のついでにケイデンスを計測できるパワーメーターはインターバルトレーニングに最適と言えます。
レース中のパワーデータの利用
レース中のパワーデータを計測することでトレーニング目標を立てることも可能です。
例としては
・登りで〇〇Wが5分続いたところで遅れたから、それを耐えることが出来るようにトレーニング計画を立てる。
・平坦の逃げで○○W出ていたからそれを参考にトレーニングメニューを考える。
といった具合です。
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