呼吸音に関して
CATEGORY回答
今回はロードで走っている際の呼吸音に関しての話になります。
皆さんは普段、呼吸を意識して自転車に乗っていますか?
「genkiさんの登坂動画は臨場感があって大好きです。
けっこう呼吸のハアハアが入っているので質問したいのですが、
私は登坂時のハアハアが大きい方で、きついとヘアッ ゼアッと
なったり途中でグハッと言ったりとにかくうるさいです。
他の人はきくつても割と静かに上っているようなので、
気管支の形状か何かの個体差で呼吸音が大きくなるのかなー
などと考えていますが、どうお考えですか。
よろしければ教えて下さい。」
ズバリ呼吸に関してですね。
まず初めにぶっちゃけてしまいますと、自分には学術的な知識がありませんので気管支の形状が影響しているかどうかに関しては分かりません。
ですので、気管支に影響されないという前提にしたうえで、意識面やテクニックによって呼吸音を増しにする方法を紹介していきたいと思います。
では、そもそも呼吸音が大きくなる原因から考えていきたいと思います。
考えるまでもありません、息をするからですね。
運動をすると酸素が必要となり、それを取り入れるためには呼吸をする必要があります。
その際に必死になってしまい、少しでも早く多く空気を取り入れようと自然でない吸い方になるために呼吸音が増大します。
さて、ここで質問です。
人は空気を吸えば吸うほど多くの酸素を取り入れることが出来るのでしょうか?
答えはたぶんNOです。
人が一定時間内に取り込める酸素の量には人それぞれに限度があります。
それはトレーニングにより、肺活量の増大やヘマトクリット値の上昇で変化していきますが結局のところ限度があることに変わりはありません。
しかし、実際のところ登っている最中に必死になってくると知らず知らずの内に酸素を取り込もうとしてしまい、必要以上に吸おうとしてしまっている場合があります。
まず第一の可能性として、今上に上げた状態のときに呼吸音が大きくなってしまっている可能性があります。
筋肉が運動することにより発生する二酸化炭素が血液内のヘモグロビンにおいて酸素と交換され、肺に戻って来てそこで再び二酸化炭素と酸素が入れ替わる。
この入れ替わった際に十分な量の酸素を供給することが出来るように、肺の中に新しい空気を送り込むことが出来ればいいわけです。
肺においてヘモグロビンから放出される二酸化炭素以上の酸素は必要ありませんし、そもそも筋肉の運動によって発生した二酸化炭素以上の酸素を供給する必要もないわけです。
ちなみに、ヘモグロビンが運びきれない程の二酸化炭素が筋肉で発生しそうになった場合には、酸素を消費しないエネルギーの供給方法が筋肉内で使用されます。
これがいわゆる無酸素運動です。
足りない酸素を代替え品で先借りして筋肉を動かす訳です。
酸素の供給内以上のパワーを引き出すことが出来る反面、長くは続きませんし持続時間が終了した後には先借りした酸素を返還する必要が出てくるため、供給内以下のパワーしか出なくなります。
話が脱線しましたが、それでは十分な量の酸素を送り込むために必要な空気の量は何を目安にすればいいのでしょうか?
答えは心拍数です。
運動により血中の二酸化炭素と結びついたヘモグロビンが増えていくと少しでも早く肺で酸素と交換させるために心拍数が上がります。
ですので心拍数は呼吸の目安になるわけです。
感覚的にキツイと感じていても心拍数が上がっていなければ多くの空気を取り込む必要はありません。
そういった場合には一度落ち着いて見て下さい。
意外と呼吸を落ちつけても平気だったりします。
思い込みによって呼吸が上がってしまいうるさくなっているという事はしばしばあります。
自分の心拍数の上限を把握し、それと現在の心拍数を比較することで必要な呼吸のレベルというのは大体予想が出来ます。
そして二つ目の可能性として、正しくない呼吸方法を行っているために呼吸音が大きくなっている可能性があります。
簡単な話が、苦しいから少しでも多くの空気を取り入れよう、と考えてしまい吸う事ばかりに意識が向いている可能性です。
人は苦しくなると頭が回らなくなりとにかく空気を吸おうとしてしまいます。
しかし、肺に入る空気の量には限度があります。
ゴム人間でもない限りはいくら吸っても肺の限度以上の空気を取り込むことはできません。
それどころか吸おう吸おうと思ってしまうせいで、呼吸は浅く速くなっていきます。
浅い呼吸では肺の中の少量の空気しか入れ替わりません。
上で挙げたように呼吸は「肺の中に放出された二酸化炭素を排出する運動」です。
大事なことは「空気を取り入れる」ことではなく「空気を吐き出す」ことなのです。
苦しい時こそ「吸おうとする」のでは無く「吐き出そう」として下さい。
そうすることで肺の中身は酸素を多く含む新鮮な空気で満たされ、酸素の取り入れがスムーズに行われます。
結果として血液内に多くの酸素が取り込まれ呼吸が楽になるはずです。
心拍数を確認して呼吸をコントロールし、苦しい時こそ吸うのではなく吐くことを意識する。
こうすることで多少は呼吸音を抑えることが出来るのではないかと思います。
もし、それでも音が変わらないようであればそれは気管支の形状的な問題でしょう。
心拍計に関してはANT+の電波帯に対応しているGARMIN等の心拍計がオススメです。
そして心拍計の固定に関しては自分も個人的にサポートを受けているプロキダイさんのHEART RATE SENSOR PAD AIR for CYCLISTがオススメです。
電極とセンサーをフィルムテープで張り付けるという全く新しい発想の商品で心拍ベルトの締め付けから解放されます。
皆さん、買って使ってみて下さい笑。
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皆さんは普段、呼吸を意識して自転車に乗っていますか?
今回の質問
「genkiさんの登坂動画は臨場感があって大好きです。
けっこう呼吸のハアハアが入っているので質問したいのですが、
私は登坂時のハアハアが大きい方で、きついとヘアッ ゼアッと
なったり途中でグハッと言ったりとにかくうるさいです。
他の人はきくつても割と静かに上っているようなので、
気管支の形状か何かの個体差で呼吸音が大きくなるのかなー
などと考えていますが、どうお考えですか。
よろしければ教えて下さい。」
ズバリ呼吸に関してですね。
まず初めにぶっちゃけてしまいますと、自分には学術的な知識がありませんので気管支の形状が影響しているかどうかに関しては分かりません。
ですので、気管支に影響されないという前提にしたうえで、意識面やテクニックによって呼吸音を増しにする方法を紹介していきたいと思います。
呼吸音が大きくなる原因は?
では、そもそも呼吸音が大きくなる原因から考えていきたいと思います。
考えるまでもありません、息をするからですね。
運動をすると酸素が必要となり、それを取り入れるためには呼吸をする必要があります。
その際に必死になってしまい、少しでも早く多く空気を取り入れようと自然でない吸い方になるために呼吸音が増大します。
さて、ここで質問です。
人は空気を吸えば吸うほど多くの酸素を取り入れることが出来るのでしょうか?
答えはたぶんNOです。
人が一定時間内に取り込める酸素の量には人それぞれに限度があります。
それはトレーニングにより、肺活量の増大やヘマトクリット値の上昇で変化していきますが結局のところ限度があることに変わりはありません。
しかし、実際のところ登っている最中に必死になってくると知らず知らずの内に酸素を取り込もうとしてしまい、必要以上に吸おうとしてしまっている場合があります。
まず第一の可能性として、今上に上げた状態のときに呼吸音が大きくなってしまっている可能性があります。
筋肉が運動することにより発生する二酸化炭素が血液内のヘモグロビンにおいて酸素と交換され、肺に戻って来てそこで再び二酸化炭素と酸素が入れ替わる。
この入れ替わった際に十分な量の酸素を供給することが出来るように、肺の中に新しい空気を送り込むことが出来ればいいわけです。
肺においてヘモグロビンから放出される二酸化炭素以上の酸素は必要ありませんし、そもそも筋肉の運動によって発生した二酸化炭素以上の酸素を供給する必要もないわけです。
酸素が足りないと何が起きる?
ちなみに、ヘモグロビンが運びきれない程の二酸化炭素が筋肉で発生しそうになった場合には、酸素を消費しないエネルギーの供給方法が筋肉内で使用されます。
これがいわゆる無酸素運動です。
足りない酸素を代替え品で先借りして筋肉を動かす訳です。
酸素の供給内以上のパワーを引き出すことが出来る反面、長くは続きませんし持続時間が終了した後には先借りした酸素を返還する必要が出てくるため、供給内以下のパワーしか出なくなります。
呼吸の激しさの目安は何がいい?
話が脱線しましたが、それでは十分な量の酸素を送り込むために必要な空気の量は何を目安にすればいいのでしょうか?
答えは心拍数です。
運動により血中の二酸化炭素と結びついたヘモグロビンが増えていくと少しでも早く肺で酸素と交換させるために心拍数が上がります。
ですので心拍数は呼吸の目安になるわけです。
感覚的にキツイと感じていても心拍数が上がっていなければ多くの空気を取り込む必要はありません。
そういった場合には一度落ち着いて見て下さい。
意外と呼吸を落ちつけても平気だったりします。
思い込みによって呼吸が上がってしまいうるさくなっているという事はしばしばあります。
自分の心拍数の上限を把握し、それと現在の心拍数を比較することで必要な呼吸のレベルというのは大体予想が出来ます。
そして二つ目の可能性として、正しくない呼吸方法を行っているために呼吸音が大きくなっている可能性があります。
簡単な話が、苦しいから少しでも多くの空気を取り入れよう、と考えてしまい吸う事ばかりに意識が向いている可能性です。
人は苦しくなると頭が回らなくなりとにかく空気を吸おうとしてしまいます。
しかし、肺に入る空気の量には限度があります。
ゴム人間でもない限りはいくら吸っても肺の限度以上の空気を取り込むことはできません。
それどころか吸おう吸おうと思ってしまうせいで、呼吸は浅く速くなっていきます。
浅い呼吸では肺の中の少量の空気しか入れ替わりません。
上で挙げたように呼吸は「肺の中に放出された二酸化炭素を排出する運動」です。
大事なことは「空気を取り入れる」ことではなく「空気を吐き出す」ことなのです。
苦しい時こそ「吸おうとする」のでは無く「吐き出そう」として下さい。
そうすることで肺の中身は酸素を多く含む新鮮な空気で満たされ、酸素の取り入れがスムーズに行われます。
結果として血液内に多くの酸素が取り込まれ呼吸が楽になるはずです。
苦しい時こそ吐くことを意識する!
心拍数を確認して呼吸をコントロールし、苦しい時こそ吸うのではなく吐くことを意識する。
こうすることで多少は呼吸音を抑えることが出来るのではないかと思います。
もし、それでも音が変わらないようであればそれは気管支の形状的な問題でしょう。
心拍計に関してはANT+の電波帯に対応しているGARMIN等の心拍計がオススメです。
そして心拍計の固定に関しては自分も個人的にサポートを受けているプロキダイさんのHEART RATE SENSOR PAD AIR for CYCLISTがオススメです。
電極とセンサーをフィルムテープで張り付けるという全く新しい発想の商品で心拍ベルトの締め付けから解放されます。
皆さん、買って使ってみて下さい笑。
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