JCLカンセキ真岡芳賀ロードレース
CATEGORYレースレポート
クラス:JCL
開催地:栃木県
日程:3月27日
距離:150km
天候:晴れ
出場チームメイト:82畑中勇介、83山本元喜、84新城雄大、85山本大喜、86花田聖誠、90トマ・ルバ
レースレポート
約半年ぶりの公式レースという事で少しレース感に心配がある中でのレース出場。
コンディションとしてはオフシーズン中にバッチリ鍛え上げてきたのでかなりいい状態。
展開を上手く少人数に絞ることが出来れば、十分に勝てるという感覚の中でのレース出場だった。
チームとしても全員のコンディションは結構いい感じで仕上がってきており、自分だけでなく展開次第で誰でも勝負できるという体制だった。
今回のレースのプロフィールは比較的平坦に近いものだった。
セオリーどうりにレースが進むのであれば集団でのゴールスプリントの可能性が高かったが、キナンとしてはある程度人数が絞り込まれるような展開に持ち込みたいと考えていた。
作戦はレースを活発化させることで自他ともに消耗する展開に持ち込み、そこから少人数に絞り込まれた状態で優勝を狙うというものだった。
今年から立ち上げられた新リーグであるJCLでの初レースという事で優勝できればかなり話題になるはず。
準備万端で乗り込んできただけに優勝したいという気持ちはかなり強く持っていた。
レース会場の雰囲気はステージがしっかりしており、メディアのカメラも多く入っていることもあってUCIレースに近いものを感じていた。
適度な緊張感を持ちつつスタートラインに並びに行く。
顔見知りの選手ばかりではあるが、レースが無いと会う事も無いので、雑談をしながらレース開始を待つ。
11時15分にレース開始。
レースは7km強の周回を20周で行われるが、最初の半周はニュートラル区間。
その間に序盤の動きに備えて位置や他の選手の動きを把握しておく。
なんとなくスタートアタックに行きたくなったが、そこは無駄なので我慢して集団で様子を見ながらレーススタート。
スタートと同時にアタックがかかりペースが上がる。
キナンとしては当然逃げに選手を送り込みたいが、無駄な逃げに入って脚を使うのは勿体ないという考え。
逃げ切りの可能性があるか、他のチームが追ってくる中で疲労するであろう逃げに入っていきたい。
逆に、有力チームが入っている逃げに自分達が乗り遅れてしまうと追う必要があるので、そこは気を付ける必要がある。
しばらくの間打ち合いが続くが中々決まらない。
少人数で抜け出すことはできるが、そこからの伸びが足りないので、追ってきた集団に掴まる。

集団も大人数は逃がしたくないので、地味な逃げを見送りそうな雰囲気に何度かなる。
キナンとしては、逃げのアタックの応酬や追走も消耗の要因にはなるので、簡単には逃げを決めさせたくない。
無駄な動きは無いように気を付けながらも、なるべく活発化するように動きいていく。
最終的には単独で抜け出した右京の横塚選手に、別チームの選手が2人追いついたことで3人逃げが決まり、集団が落ち着く。
タイム差が開き始めたところで、ゴールスプリント狙いだろうと予想されていたスパークル大分が集団の牽引を始める。
逃げとのタイム差が開き過ぎると、逃げそっちのけでアタック合戦を開始しかねない某白いチームが居るからか、適度なタイム差で逃げと集団が進む。
キナンの選手間集まり、ここからの動きについて話し合った結果、ラスト2時間~50km辺りから再び攻撃を仕掛けて小集団での勝負に持ち込もう、という話になった。
動き出すタイミングは集団の雰囲気と、他のチームの動きによって変更していく予定。
逃げとのタイム差は最大2分半まで広がったがそこからジワジワと縮まっていった印象だった。

セオリーどうりなら終盤に吸収できるように追い続けるはずだが、タイム差の縮まり方が思った以上に早く、宇都宮ブリッツェンが牽引に入ったことでさらにタイム差が縮んでいく。
逃げとのタイム差が30秒ほどになったあたりから花田にブリッヂを試みるように指示し、アタック。
ラスト7周に入るタイミングで逃げ集団が吸収される。
そこから再びアタック合戦が再開する。
残りの距離が50km弱という事もあり、ここで有力な逃げが決まると逃げ切る可能性がかなり高い。
速度が落ちず、そのまま半周が過ぎる。
自分としては、ゴール手前3km程のコーナーを曲がってからが横風になるので、そこで一気にアタックして集団を分断したかった。
そんな思惑もあり、コーナーを曲がった瞬間にかなりのパワーでアタック。
一気に前に出て踏み倒していたが、後ろを振り返ると集団が付いてきていない。
一気に行き過ぎて見送られた感じだろう。
仕方が無いので少し緩めて踏んでいると、雄大が牽引する集団が猛スピードで追いついてきて、そのまま抜かしていく。
今が絞り込み時という事で、アタックの連打である。
急いで踏み直し集団に付いていく。
スタートゴールのコーナー連続区間で引き延ばされた集団の先頭が割れ、トマと花田を含む4名が先行する。
キナンとしては悪くなかった。
そこからコーナー区間が抜けた先で、前4名に複数名が合流する。
しかしここで、前の周で動いていた花田が脚に来ており前から遅れてくる。
結果的にキナンからトマ、チーム右京相模原から小石選手石原選手、宇都宮ブリッツェンから増田選手、西村選手、レバンテフジ静岡から鈴木選手
一旦はトマが入っているという事で様子見にはなるが、ブリッツェンと右京が2人ずつ乗せておりスプリンターもいるとなると、あまりいい状態ではない。
ブリッヂに行く必要があるが、逃げも集団もハイペースで追いつけそうにない状態。
逃げに選手を送り込めていないスパークル大分が追走を開始したので、一旦はそこに任せることにする。
逃げのペースが緩むか、集団が追うことが出来ないほどに疲労したタイミングでブリッヂを仕掛けるしかない。
逃げとのタイム差は30秒から45秒まで広がるが、そこからはキープした状態になる。
しかし、集団もかなり辛そうで、このままいけば確実に逃げが離れていくという気配があった。
限界ラインを見極めて、集団のペースが落ちる前に追走の動きを作る。
雄大と共に6名程で抜け出す。
無線でトマにローテーションに回らないように頼み、逃げのペースの低下を狙う。
トマはローテーションから抜けるのを試みてくれたが、他の2チームが2人乗せているので、トマがローテーションから抜けようとすると、1名ずつが先行しのこり2人がトマのマークに入っていたとのこと。
この状態になると、2人を先行させて残りのメンバーを集団に引き戻すことで2名逃げを作るか、ローテーションに加わるか、の選択肢しかトマには無かった。
残りの距離的に2名逃げにするのは逃げ切られるリスクがかなり高く、もし捕まえられたとしても、キナンは追走でかなり消耗していたハズ。
そうなると勝機はほぼ無く、その場で選択できた方法としては、トマがローテーションに適度に回りながら、後ろは全力でブリッヂをかけるという手段しかなかった。
実際、現場では自分と雄大は全力で前を追っていたのだが、追走の全員が協力的だったわけではなく、各チームの思惑と脚の差が絡み中々ペースが上がり切らなかった。
タイム差が30秒までは詰まったものの、そこからを詰め切ることが出来ず。
追走も集団に追いつかれ、逃げ切りがほぼ確定だろうという状態になる。
こうなると、後方集団でトップを摂ることが目的となってくる。
キナンが交互にアタックを仕掛け、スタートゴールラインから1/4程進んだ先で畑中さんが独走する。
しばらくしてから、そこに雄大が単独ブリッヂに向かう。
しかし雄大届かず。
コースも半周ほどになったところで集団が活性化し、畑中さんを追う。
ゴール手前の最後の登りを登り切り、ラスト600m辺りで自分がアタックするが脚に来ており伸びず
先行する畑中さんとの差を詰めるだけになると判断しやめる。
その自分を交わして集団が最後の追い込みを見せるが、メイン集団では畑中さんがギリギリ逃げ切り集団トップ。
逃げ集団ではトマが全力を尽くしてくれたおかげで3位に入ってくれ。

感想
久々のレースではあったが連携して攻撃的に走ることが出来たとは思う。
最後の詰めのところで、逃げで勝負できる選手を2人送り込めなかったというのが、致命的だった。
そこさえクリアできていれば展開はまた違ったものになっていたと思う。
自分の動き方やタイミングに関してもさらに精度を高める必要があると感じた。
レースのレポート作成のためにエース映像を見返していたが、UCIレース並みに映像が良く、レースの内容が手に取るようにわかったので、とても助かった。
もし見ていない人がおられれば、見てもらいたい。
特にこのレポートを見てチームの状況や選手の考えていたことを知ってもらえれば、さらに映像を楽しんでもらうことが出来ると思う。
レースの中継映像
https://youtu.be/tQKtKWoVfBI
キツさレベル
9
久々のレースという事とかなり攻撃的に動いたことでかなり脚に来ていた。
途中攣りそうな気配はあったが、完全に攣ることは無かった。
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開催地:栃木県
日程:3月27日
距離:150km
天候:晴れ
出場チームメイト:82畑中勇介、83山本元喜、84新城雄大、85山本大喜、86花田聖誠、90トマ・ルバ
レースレポート
約半年ぶりの公式レースという事で少しレース感に心配がある中でのレース出場。
コンディションとしてはオフシーズン中にバッチリ鍛え上げてきたのでかなりいい状態。
展開を上手く少人数に絞ることが出来れば、十分に勝てるという感覚の中でのレース出場だった。
チームとしても全員のコンディションは結構いい感じで仕上がってきており、自分だけでなく展開次第で誰でも勝負できるという体制だった。
今回のレースのプロフィールは比較的平坦に近いものだった。
セオリーどうりにレースが進むのであれば集団でのゴールスプリントの可能性が高かったが、キナンとしてはある程度人数が絞り込まれるような展開に持ち込みたいと考えていた。
作戦はレースを活発化させることで自他ともに消耗する展開に持ち込み、そこから少人数に絞り込まれた状態で優勝を狙うというものだった。
今年から立ち上げられた新リーグであるJCLでの初レースという事で優勝できればかなり話題になるはず。
準備万端で乗り込んできただけに優勝したいという気持ちはかなり強く持っていた。
レース会場の雰囲気はステージがしっかりしており、メディアのカメラも多く入っていることもあってUCIレースに近いものを感じていた。
適度な緊張感を持ちつつスタートラインに並びに行く。
顔見知りの選手ばかりではあるが、レースが無いと会う事も無いので、雑談をしながらレース開始を待つ。
11時15分にレース開始。
レースは7km強の周回を20周で行われるが、最初の半周はニュートラル区間。
その間に序盤の動きに備えて位置や他の選手の動きを把握しておく。
なんとなくスタートアタックに行きたくなったが、そこは無駄なので我慢して集団で様子を見ながらレーススタート。
スタートと同時にアタックがかかりペースが上がる。
キナンとしては当然逃げに選手を送り込みたいが、無駄な逃げに入って脚を使うのは勿体ないという考え。
逃げ切りの可能性があるか、他のチームが追ってくる中で疲労するであろう逃げに入っていきたい。
逆に、有力チームが入っている逃げに自分達が乗り遅れてしまうと追う必要があるので、そこは気を付ける必要がある。
しばらくの間打ち合いが続くが中々決まらない。
少人数で抜け出すことはできるが、そこからの伸びが足りないので、追ってきた集団に掴まる。

集団も大人数は逃がしたくないので、地味な逃げを見送りそうな雰囲気に何度かなる。
キナンとしては、逃げのアタックの応酬や追走も消耗の要因にはなるので、簡単には逃げを決めさせたくない。
無駄な動きは無いように気を付けながらも、なるべく活発化するように動きいていく。
最終的には単独で抜け出した右京の横塚選手に、別チームの選手が2人追いついたことで3人逃げが決まり、集団が落ち着く。
タイム差が開き始めたところで、ゴールスプリント狙いだろうと予想されていたスパークル大分が集団の牽引を始める。
逃げとのタイム差が開き過ぎると、逃げそっちのけでアタック合戦を開始しかねない某白いチームが居るからか、適度なタイム差で逃げと集団が進む。
キナンの選手間集まり、ここからの動きについて話し合った結果、ラスト2時間~50km辺りから再び攻撃を仕掛けて小集団での勝負に持ち込もう、という話になった。
動き出すタイミングは集団の雰囲気と、他のチームの動きによって変更していく予定。
逃げとのタイム差は最大2分半まで広がったがそこからジワジワと縮まっていった印象だった。

セオリーどうりなら終盤に吸収できるように追い続けるはずだが、タイム差の縮まり方が思った以上に早く、宇都宮ブリッツェンが牽引に入ったことでさらにタイム差が縮んでいく。
逃げとのタイム差が30秒ほどになったあたりから花田にブリッヂを試みるように指示し、アタック。
ラスト7周に入るタイミングで逃げ集団が吸収される。
そこから再びアタック合戦が再開する。
残りの距離が50km弱という事もあり、ここで有力な逃げが決まると逃げ切る可能性がかなり高い。
速度が落ちず、そのまま半周が過ぎる。
自分としては、ゴール手前3km程のコーナーを曲がってからが横風になるので、そこで一気にアタックして集団を分断したかった。
そんな思惑もあり、コーナーを曲がった瞬間にかなりのパワーでアタック。
一気に前に出て踏み倒していたが、後ろを振り返ると集団が付いてきていない。
一気に行き過ぎて見送られた感じだろう。
仕方が無いので少し緩めて踏んでいると、雄大が牽引する集団が猛スピードで追いついてきて、そのまま抜かしていく。
今が絞り込み時という事で、アタックの連打である。
急いで踏み直し集団に付いていく。
スタートゴールのコーナー連続区間で引き延ばされた集団の先頭が割れ、トマと花田を含む4名が先行する。
キナンとしては悪くなかった。
そこからコーナー区間が抜けた先で、前4名に複数名が合流する。
しかしここで、前の周で動いていた花田が脚に来ており前から遅れてくる。
結果的にキナンからトマ、チーム右京相模原から小石選手石原選手、宇都宮ブリッツェンから増田選手、西村選手、レバンテフジ静岡から鈴木選手
一旦はトマが入っているという事で様子見にはなるが、ブリッツェンと右京が2人ずつ乗せておりスプリンターもいるとなると、あまりいい状態ではない。
ブリッヂに行く必要があるが、逃げも集団もハイペースで追いつけそうにない状態。
逃げに選手を送り込めていないスパークル大分が追走を開始したので、一旦はそこに任せることにする。
逃げのペースが緩むか、集団が追うことが出来ないほどに疲労したタイミングでブリッヂを仕掛けるしかない。
逃げとのタイム差は30秒から45秒まで広がるが、そこからはキープした状態になる。
しかし、集団もかなり辛そうで、このままいけば確実に逃げが離れていくという気配があった。
限界ラインを見極めて、集団のペースが落ちる前に追走の動きを作る。
雄大と共に6名程で抜け出す。
無線でトマにローテーションに回らないように頼み、逃げのペースの低下を狙う。
トマはローテーションから抜けるのを試みてくれたが、他の2チームが2人乗せているので、トマがローテーションから抜けようとすると、1名ずつが先行しのこり2人がトマのマークに入っていたとのこと。
この状態になると、2人を先行させて残りのメンバーを集団に引き戻すことで2名逃げを作るか、ローテーションに加わるか、の選択肢しかトマには無かった。
残りの距離的に2名逃げにするのは逃げ切られるリスクがかなり高く、もし捕まえられたとしても、キナンは追走でかなり消耗していたハズ。
そうなると勝機はほぼ無く、その場で選択できた方法としては、トマがローテーションに適度に回りながら、後ろは全力でブリッヂをかけるという手段しかなかった。
実際、現場では自分と雄大は全力で前を追っていたのだが、追走の全員が協力的だったわけではなく、各チームの思惑と脚の差が絡み中々ペースが上がり切らなかった。
タイム差が30秒までは詰まったものの、そこからを詰め切ることが出来ず。
追走も集団に追いつかれ、逃げ切りがほぼ確定だろうという状態になる。
こうなると、後方集団でトップを摂ることが目的となってくる。
キナンが交互にアタックを仕掛け、スタートゴールラインから1/4程進んだ先で畑中さんが独走する。
しばらくしてから、そこに雄大が単独ブリッヂに向かう。
しかし雄大届かず。
コースも半周ほどになったところで集団が活性化し、畑中さんを追う。
ゴール手前の最後の登りを登り切り、ラスト600m辺りで自分がアタックするが脚に来ており伸びず
先行する畑中さんとの差を詰めるだけになると判断しやめる。
その自分を交わして集団が最後の追い込みを見せるが、メイン集団では畑中さんがギリギリ逃げ切り集団トップ。
逃げ集団ではトマが全力を尽くしてくれたおかげで3位に入ってくれ。

感想
久々のレースではあったが連携して攻撃的に走ることが出来たとは思う。
最後の詰めのところで、逃げで勝負できる選手を2人送り込めなかったというのが、致命的だった。
そこさえクリアできていれば展開はまた違ったものになっていたと思う。
自分の動き方やタイミングに関してもさらに精度を高める必要があると感じた。
レースのレポート作成のためにエース映像を見返していたが、UCIレース並みに映像が良く、レースの内容が手に取るようにわかったので、とても助かった。
もし見ていない人がおられれば、見てもらいたい。
特にこのレポートを見てチームの状況や選手の考えていたことを知ってもらえれば、さらに映像を楽しんでもらうことが出来ると思う。
レースの中継映像
https://youtu.be/tQKtKWoVfBI
キツさレベル
9
久々のレースという事とかなり攻撃的に動いたことでかなり脚に来ていた。
途中攣りそうな気配はあったが、完全に攣ることは無かった。
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