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バイクチェンジ後のバイクの行方

CATEGORY機材
今回は落車等でトラブルに見舞われたバイクの行く先について紹介しています。
破棄か修復か、はたまた分解か? チームカーに回収されたバイクはどういう扱いを受けるのでしょうか?





質問と回答


質問
プロの選手がレース中落車した時に、チームカーからスペアバイクを受け取って走る様子がよく見られます。
その時にメカニックが受け取ったメインバイクはレース後にはまた使用するのでしょうか?
それとも交換するのはフレームがダメになっていて、廃車になってしまうのでしょうか? もしご存知でしたらお教えいただけたら幸いです。

回答
結論から言うと「問題個所を修復して再利用」します。
レースでの落車においてバイクを交換する際にはいくつかパターンがあります。
代表的なものを上げると「フレームの破損」「パーツの破損」「メカトラブル」になります。

フレームの破損


まず、フレームの破損に関してはそのフレームは使用できなくなりますので、レース後に新しいフレームと交換し、破損したものは廃棄となります。
度合いにもよりますが多少の削れ程度や塗装の剥がれ程度であれば、そのまま或いは塗装しなおして再使用することもあります。
激しい落車の際には外見が問題なさそうであっても、内部で問題が起きていることがあります。
そのため再使用するにあたり、内部のチェック等を非常に細かく行うので危険性はありません。
大きな落車で特に起きやすいのがヘッドチューブ内でのコラムの破損ですので、皆さんも大きな落車に巻き込まれた際には必ずチェックしてください。

パーツの破損


次に、パーツの破損に関しては破損した部分を交換して再使用します。
部品ではなく部分としたのは、例えば落車でブレーキレバーが削れたのであればレバー部分のみの交換となるからです。
破損したからと言って全交換とならないのは意外かもしれませんが、そこにはいろいろな理由が存在します。
落車するたびにパーツを全交換していては、半端ではない量のパーツが必要になり、機材提供して貰う企業への負担も機材を会場へ持ち込むチームの手間も大変なことになります。
そこで破損したパーツの部分のみの交換となるわけです。
大きく破損したパーツに関しては全交換したうえで、使える部分がスペア部品としてストックされます。
バイクチェンジに至らずとも、落車で破損したパーツがある際には、翌日或いは次のレースに向けてレース後に交換となります。
ちなみに破損したパーツ等は、スポンサーしてもらっているメーカーに送り返すようで、破損後もしっかりと保存されています。

メカトラブル


最後のパターンはメカトラブルとなります。
落車には非常に激しい衝撃を伴いますので、バイクが無事であっても何かしらの異常が発生することが多々あります。
変速機周りの湾曲や破損に始まり、エルゴレバーやSTIの強烈なズレや曲がり、ペダルの破損等様々です。
基本的には小さなトラブルであれば、その場で自分で対応して再スタートした方が早く復帰できますので、バイクチェンジには至りません。
しかし、再スタート不可能なトラブルが発生した場合にはバイクチェンジとなります。
自分が今まで経験したトラブルとしては、ペダルのバネの破損があります。
シューズをペダルに固定することが出来なくなるので、バイクチェンジとなりました。
メカトラブルの際にはバイクチェンジ後、メカニックがチームカーに乗りながらバイクの修理を行うこともあります。
1度のレースで落車が1回とも限りませんし、選手によってはスペアバイクを嫌う選手もいるからです。

落車はメカニック泣かせ


いずれの場合でも落車が発生した日にはメカニックの仕事量が増えます。
極稀に見られる、バイクトラブル時にバイクを投げ捨てるアレは、更なるトラブルを誘発するメカニック泣かせの行為ですので、やめてあげて欲しいですね。

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