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ビッグプーリーと楕円ギア

CATEGORY機材
今回はビッグプーリーと楕円ギアについて、その性能ではなく、自分のようなプロの視点から、話を進めていきたいと思います。
一般の人の見方と少し違った視点をお楽しみください。





ビッグプーリや楕円ギアを使わないのか?


質問箱でビッグプーリー楕円ギアについて、「使わないのですか?」と質問されることが時々あります。
答えは単純に“NO”で終了なのですが、そこにはいろいろな理由があります。

メーカーの思考とプロの思考は一致する


まず、なぜ“使わないのか?” の前に、なぜ”純正品に楕円ギアやビッグプーリーがラインナップされていないのか?“ を考える必要はあると思います。
答えは安定性が失われるからです。
メーカー純正品には「抵抗値を下げる」や、「力が効率よく加わる」以上に「変速トラブルが起きない」ことが求められます。
変速システムの基本中の基本です。
ビッグプーリーや楕円ギアには、確かにメリットが存在するのでしょうが、それによって犠牲になる、変速性能はメーカーとして見過ごすことが出来ないのです。

これはプロにとっても重要になります。
少しの軽減を重視したために、肝心なところでギアがカッチリ嵌らない、衝撃でチェーンが落ちる、となっては命取りとなるのです。
社外品に変えることで安定性が落ちる、これが一番の理由です。

プロの機材はシェアが基本


「でも、俺の楕円ギア&ビッグプーリーは安定して変速しているよ!」っていう人もいるかもしれません。
そこで問題になるのが、チームの人数と機材の共用です。
たしかに、時間をかけて細かく調整をすれば、安定性を保つことが出来るのかもしれません。
しかし、プロのロードレースは5人以上で出走することが基本です。
ただでさえ慌ただしい、日々のレース後の機材整備に加え、各々が持ち込んだ癖のある変速周りの調整まで加わると、メカニックの仕事がパンクします。

それだけでなく、スペアバイクは共有することが基本です。
落車による機材破損等でバイクを乗り換えた際に、普段使っていない楕円ギアや真円ギアが付いていると、感覚の違いで十分に力を発揮できなくなります。
なので、そこは純正品の新円ギアに統一するのです。

また、プロのバイクは一般の人以上に破損する確率が高いです。
レース中の落車だけでなく、輪行で海外に行った際に預け荷物が雑に扱かわれて破損することも多々あります。
破損した際にスペアパーツを用意できるのか? スペアバイクを同じ仕様に、短時間で組み替えれるのか? というのも重要になるのです。

つまり「完全自分仕様のバイクが1台あればいい」という訳ではなく、「再現性の高いバイクに乗っている」必要があるのです。

テレビのプロは規模が違う


「でも、俺がテレビで見てるプロ選手は楕円ギアとか、ビッグプーリー使ってるぜ? メカニックが努力すればどうとでもなるんじゃないの?」っていう愚か者もいるかもしれません。
テレビに出ているようなチームは、メカニックが3人以上レースに帯同しています。
メカニックは人数が増えるほど作業効率が上がるので、人数増加以上の作業時間の短縮が可能になる、そうです。
したがって、テレビに出ているようなビッグチームは、メカニックの手の届く範囲が圧倒的に広く、個人個人で多少癖のある機材を使用していても、整備が可能になるわけです。
また、そういったチームはスペアバイクも1人につき1台準備しているので、同じ機材を使用することが出来るのです。

こればかりは、チームの活動規模が違い過ぎるので、どうにもならない差ですね。

ソースの取捨選択が重要


チームの活動は「限られたソースを如何に効率よく使うか」というのも非常に重要です。
チームの規模によって“出来る事”と“出来ない事”が存在し、少しでも負担を減らすために、安定性・再現性のある機材を使用することが求められるのです。
したがって、ビッグプーリーや楕円ギアを使う事は無いだろう、と言えるでしょう。

誤解しないでもらいたいのは、ビッグプーリーや楕円ギアが悪いのではなく、プロの用途に合わないということです。


そして、大前提としてチームは純正品のコンポーネントをサポート提供してもらっています。
したがって、純正品以外の物を使うのは基本的にNGということです。


限られたソースが大事、という事でソース貼っときます。

皆大好きお好みソース。
隠し味のデーツが良い感じ。
そのままでも吸える。


とんかつソースと言えば自分のイメージはこれ。
もっとも、自分はとんかつにソースをかけずに食べる派。
白米にかけても美味しい。


ソース焼きそば界のイロモノ。
常識を疑うレベルの辛さから、正気を疑うレベルの大盛まで、様々な意欲的な商品をラインナップに加える。
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ソースと言えばC言語。
完全に理解してからが入り口。


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