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ツアー・オブ・ジャパン 2日目

クラス:2.2クラス ステージレース
開催地:日本
日程:5月29日
距離:108km
天候:晴れ




平均ワット:235W
最大ワット:1045W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:1トマ・ルバ、2畑中勇介、3山本元喜、4新城雄大、5山本大喜

今年はコロナウィルス感染拡大の影響で3日間に短縮されたTOJ。
第2ステージは今年から追加された相模原ステージ。
オリンピックコースを走ってから宮ケ瀬湖周辺を周回するコース。


レースレポート

今日のコースは短めのパレード走行を行ってからのレーススタート。
スタート直後のアタックの動きには少し乗っていく。
チームの作戦としては逃げに選手を送り込むというのが前提で、そこに大喜やトマがは入れれば総合のジャンプアップを計るというものだった。
スタートから少しのアタックが連続した後に抜け出す。
そこには自分と畑中さんが入っており、人数を確認すると合計16名の大逃げ。
踏めるメンバーも結構揃っており、上手くまとまればタイム差が開いていきそうな雰囲気はあった。
キナンとしてはトマと大喜が入れていないので、大きなタイム差で逃げ切るつもりはないが、総合が逆転されないタイム差をキープし、逃げ切りで勝利も狙うという作戦になる。
1周が経過したところでチームカーが上がってきて、状況の再確認を行う。
逃げにいる選手で総合順位が一番高いのが、右京の小石選手とブラーゼンの谷選手が2分40秒遅れで大喜と2分差。
なので逃げとのタイム差を2分前後にキープして総合順位は逆転されないようにしつつも、集団にプレッシャーをかけるという作戦になる。
しかし、思った以上に集団の勢いが良く、タイム差がドンドン広がっていく。
すぐに付き位置になって、タイム差がこれ以上広がらないように試みたが、7周回の内の3周目あたりの時点でタイム差が3分以上に開く。
畑中さんと、これはまずい、という話をするがローテーションに入って乱すというのも動きとして良くない、という事で後ろに付いていく。
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特に平坦でのペースの維持が半端なく、かなりの高速でゴール後からの下り区間と平坦区間を駆け抜けていく。
これは総合上位を抱えているチームの選手として指をくわえて見守るわけにはいかない、となってので登りでペースを上げることで他の選手を疲弊させることにする。
登りと言っても斜度が緩めなので先頭で踏んでいる方が辛いことは辛いが、登りで踏めば他の選手も苦しいし、何なら登りが苦手な選手が遅れることもある。
ラスト4周に入る前の登りでペースを上げることにする。
その頃にはタイム差が5分台。
登りでペースが上がることでタイム差がさらに広がる可能性もあったが、そこで消耗することで、トータルで見てタイム差が詰まると考えた。
ラスト4周、3周へ向かう登りで途中からかなり全開で踏んでいく。
3分半414W。
自分の数値としてはかなり良い。
その前に逃げのペースが上がっていたこともあり、疲労していた選手も多かったのでここで人数が5人ほど減った。
11人の逃げになるが、それまでアシストとして牽いていた選手が千切れたことで逃げがギクシャクし始める。
特にブラーゼンは谷選手の他に2人が加わっており、積極的にコントロールしていたので千切ることができたのは大きかった。
ギクシャクはするものの、登りでのペースアップを行っているので劇的にタイム差が詰まるわけではなかった。
しかし、平坦でのスピード感やローテーションのスムーズさが失われているので悪くは無かったハズ。
そこから少人数の飛び出しが何度か発生するが、逃げと集団のタイム差を詰めておきたいキナンとしては、余分に先頭を牽く人数が増える方がありがたいので少数の場合は見送る。
追加でのブリッジが発生した際にはメンバーと人数によってしっかりと反応していく。
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先ほどのペースアップで千切れなかった選手も居たため、ダメ押しでもう一度登りでのペースアップを行う。
さらに人数が絞り込まれる。
ラスト2周で4分半まで詰まってくる。
そこからはあまり上手くローテーションが回らず数名の飛び出しと吸収の繰り返しが続く。
ある程度先行する選手に関してはしっかりと登りで差を詰めて、逃げが決まり切らないように動く。
ラスト2周の途中で小石選手が抜け出した状態でラスト1周に入り、集団とのタイム差は3分半近くまで詰まる。
集団は確実に全力で追ってきているはずなので、ペースが上がらないようにさえすれば、総合順位が逆転しないタイム差まで詰めてきてくれるはず。
スタートゴール直後の下りと平坦区間で仕掛け合いが発生し、日大の選手と京産の選手の2名が抜け出す。
それにマトリックスのホセ選手がブリッジを仕掛け、自分もそれを追う。
下り切る頃には4人が合流し、逃げる小石選手から20秒ほどという位置。
そこからの登りでジワジワと差が詰まっていくが吸収するには至らず。
オギノパンを抜けた先の登りで少しずつ差が埋まっていく。
頂上までには小石に追いつきそうな勢いではあったが、全員で追いつくとローテーションが綺麗に回った際にメイン集団とのタイム差が広がる可能性があった。
分解を狙いつつ何なら自分の独走も狙って頂上まで200m辺りの地点からアタック。
途中で小石を交わして頂上まで踏み切り、後ろを振り返ると小石とホセ選手が付いてきていた。
先頭を変わり、付き位置になる。
小石が先頭で牽いていくが、ホセ選手は前に出ることが無く、先頭固定の状態でゴールへ向かっていく。
流石に1人でペースを維持するのは辛く、ゴールまで2kmを切ったところで日大と京産の選手が追いついてきて、京産の選手がアタックして行く。
それを小石が追って吸収。
ラスト500m辺りで再び京産の選手がアタックするが、今度はそれをホセ選手が吸収する。
ホセ選手先頭のままゴールスプリントへ。
かなりの低速で進み、ラスト150mから自分がスプリントを開始するがゴールまで粘り切れず。
1位がホセ選手で、2位が日大の選手、3位が自分という結果。
メイン集団は最後に強烈な追い上げを見せ、1周で1分近くタイム差を詰めて1分半遅れでゴールした。
トマと大喜の総合2位3位もキープ。
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感想

イレギュラーな展開はいくつか発生していてレース中はかなり緊張感があったが、色々と考えながら走れて良かった。
結果も最高とはいかなかったが失わずかつ得るものもあったので次につなげたい。
明日が最終日なので気を引き締めて最後までしっかりとやり切りたい。


キツさレベル

途中までは最後尾で休めていたのでかなり楽だった。
動き出してからは足が攣りかけるなどキツイ場面もあった。

photo by Shunsuke Fukumitsu
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