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ツアー・オブ・ジャパン 3日目

クラス:2.2クラス ステージレース
開催地:日本
日程:5月30日
距離:112km
天候:晴れ



平均ワット:205W
最大ワット:1023W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:1トマ・ルバ、2畑中勇介、3山本元喜、4新城雄大、5山本大喜

今年はコロナウィルス感染拡大の影響で3日間に短縮されたTOJ。
第3ステージは毎年恒例の東京ステージ。
今年はパレード走行無しで大井ふ頭を回るだけになった。


レースレポート

今日のチームの目的としてはトマと大喜の総合を安全に守りつつ、可能であればゴールスプリントなり逃げなりでステージも狙うという物。
基本的には総合に関係ない逃げを少人数で逃がし、それをリーダーチームのブリッツェンがコントロールしてタイム差を調整してくれると自分達は楽が出来る。
低速のパレード走行を終えてレーススタ―ト。
レース前にヒッソリと聞いてはいたが、今日は総合のジャンプアップを狙った選手がかなり積極的に逃げを狙ってアタックを仕掛けるらしい。
キナンとしては総合上位の選手が1人入った5人逃げとかであれば見送ってタイム差を調整すればいいが、7人が逃げたり総合上位が2人は行ったりするとややこしい。
恐らくブリッツェンも同じような狙いだと思うので上手くコントロールが入れば辛い展開になることは無いはず。
事前情報通りに案の定スタートからアタックが連続する展開。
元気な選手がバンバン飛び出しを仕掛け、そこに総合上位が合流を狙う動きを繰り返す。
自分の予想外だったのがブリッツェンの動き。
集団を牽引して逃げを捕まえる、という動きではなくアタックに乗っていって逃げに入ってローテーションを拒否するという動きが多い。
その動きをされると、総合2位3位に付けてるキナンが逃げを追う必要があるのでかなり面倒。
総合上位が数名入った10名以上の飛び出しも出来たりするので、それを毎回潰すために集団先頭をかなり速い一定ペースで牽き倒して捕まえる。
ゴールのことも考えると、畑中さんと雄大が連携してゴールスプリントを行うので、可能な限り温存しておきたく、自分がメインで牽引役に入る。
何度も逃げを潰し続けるが中々落ち着かず。
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少人数を逃がそうとするもブリッジを仕掛ける選手がいて落ち着かない。
集団のペースを落とそうとしても道幅がかなり広い上に、逃げを決めさせたいチームが少ないので押さえようが無い。
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しかし、アタックを仕掛ける側も無限に脚が有るわけではないので少しずつ勢いが落ちていく。
スタートから1時間半弱でやっと5人逃げが決まった。
総合上位選手はマトリックスの小林選手だけだったので、急いで追う必要もない逃げだった。
ブリッツェンのコントロールが始まり、タイム差は30秒前後へ。
平坦コースで直線も多い為、前方に逃げの姿が見える場面も多かった。
キナンとしては急いでタイム差を詰める必要も無かったので、1分以上開いた場合にはローテーションに加わるつもりでいた。
結局タイム差は常時30秒前後で進み大きな差にはならず。
ブリッツェンがメインでコントロールするローテーションの後ろで安全に休憩しながら走る。
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ラスト3周辺りでもタイム差は変わらず。
そのあたりで逃げ集団が割れ、2人が先行する状態になる。
人数が減れば失速するので、集団スプリントに持ち込みたいチームがペースアップを計るはずで、キナンがコントロールする必要はなおさらなくなる。
しかし、コントロールせずとも前方に居たいというチームが増えてきたことでキナンの周辺も密度が高くなる。
これは面倒くさいと思い、位置を主張するためにもトマと話したうえで自分がローテーションに入ることにした。
確か、ラスト2周に入る手前で抜け出しを決めたい6名近くが集団からアタックして行った。
その頃には逃げから千切れた選手3人は集団に吸収されており、2人、小集団、メイン集団という構図になっていた。
ラスト1周半ほどでタイム差が1分半ほど。
スプリンターチームがメインで牽き始めないと逃げ切りの可能性が高そうに見えるが、相変わらずコントロールしているブリッツェンの後ろを争うので必死な様子だった。
自分はラスト1周を過ぎたところで、これ以上牽いていても意味が無いしスプリンターチームが牽引するだろうと思い、一度先頭から離れる。
下がりながら他のメンバーを探していると逆サイドから前に上がって行っていた。
なぜか集団のペースは上がり切らず、半団子状態で進んでいて中々危険に見えた。
この状態であればペースを引き上げて1列にした方がよほど安全だろうと判断し、ラスト3kmくらいから先頭に出てペースを上げる。
この際に、なぜ逃げが先行しているのにも関わらず、ラスト3km地点で自分が先頭に上がれるほどペースが落ちていたことに違和感は感じていた。
本来であれば逃げを吸収しつつゴールスプリントの位置取りを争うためにトップスピードで駆け抜けている段階である。
ある程度全力で牽いて集団を縦に引き延ばしてから自分は離脱した。
その際に交代した際にもなぜか集団のペースが緩んだので、今日のゴールスプリントはしない事にしたのかな?などと思いながら集団から離れた。
そのまま流しながらゴール。
驚いたことにラスト2kmを切ってから流して走っただけだったのに最後尾になっていた。
たしかに、アタック合戦とかローテーションに加わっていなかった選手にとっては楽なレースだったかもしれない。

ちなみに結果は2名逃げ切りで、どうやら逃げが捕まっていると誤解していたチームがいくつかあったらしかった。


感想

ゴールスプリントの連携を行う事は出来なかったが、総合順位を守るという最大の目的は果たせたので問題は無かった。
最終局面においても、吸収するべきチームはキナンでは無かったので、見送りになったのも当然の結果ではあったと思う。
3日間通して調子よく走り切ることが出来て良かった。


キツさレベル

序盤に結構集団を繋いでいたので疲労感の高いレースとなった。

photo by Shunsuke Fukumitsu

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