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怪我の治し方

CATEGORY選手生活
今回は怪我の治し方についてです。
常にレースが連続する選手はどうやって怪我を治療しているのか紹介します。






選手の怪我の種類は?


選手の怪我。といえばメインは擦過傷になります。
シッティング
肘に擦過傷
皆さんお馴染みのハイスピードで地面をスライディングしたことで出来るズル剥けですね。
軽い物であればカサブタ程度で済むのですが、ひどい物になると鳥肌が立つだけで痛いという事もあります。

怪我の治療方法は?


ヨーロッパの選手は擦過傷になった際に、ガーゼと包帯を巻きつけているイメージが強いです。
そしてレース後に半泣きになりながら、カサブタで固まったガーゼを引っぺがしています。
自分的には考えられない治療方法ですね。
では、自分はどういう風に治療しているのか? というと湿潤療法です。
乾かしてカサブタを作ったり、ガーゼを張り付けるというのとは真逆の方法です。
傷を負った面にラップのようなフィルムを張り、潤った状態を維持することで回復を促す方法です。

怪我は消毒するべき?


「傷口の細胞が死ぬから消毒しない方が良い」と聞いたこともありますが、おとなしく消毒しましょう。
消毒しないと破傷風にかかったり、傷口が膿む可能性が高いです。
高校生の時に消毒せずに湿潤療法で治療していましたが、化膿し始めたので病院に行ったことがあります。
傷口を見たお医者さんに「小石が入っているね」と言われて、治り始めていた傷口をピンセットで抉られました。
あの痛さは言葉では表しきれません。
そういう事にならないためにも傷を負った時点でしっかり洗って消毒しましょう。

湿潤療法の基本


傷口を綺麗にした後はラップのようなものを基本的に剥がしません。
体液でフィルム内が満たされていることで回復が早くなります。
体液が漏れていた際には一度フィルムを剥がして新しいものに張り替えましょう。
漏れ出る体液は、通称「臭汁」と呼ばれます。
臭汁は自分だけでなく、周りにも非常に迷惑な異臭を放つので、絶対に周囲に付着させないようにしましょう。
傷口に対してかなり大きめのフィルムを張ることで液漏れを防止することが出来ます。

次は大きな怪我について


自分が負った一番大きな怪我と言えば、ジロ前に起きた車との接触事故です。
事故の詳細は省きますが、右手の人差し指が大きく切れて筋も1本切れかけるぐらい深い傷を負いました。
今は後遺症も無くちゃんと動いているのですが当初は
完全には曲がらなくなるかもしれない
と言われていました。
この怪我を負った時に言われて一番驚いたチームからの指示が
処方された薬は半分しかとらないように
でした。
いわく
薬を摂取しすぎると体本来の免疫能力が落ちるから
だそうです。
極限状態で競技をする選手だから、筋力面のみでなく免疫面でもパフォーマンスを落とさないようにという考えでしょうか?
一般の方は絶対真似しないでください。

怪我後の選手のトレーニング再開タイミング


選手はおおきな怪我を負った場合でも、次の日からトレーニングを始める事が多いです。
鎖骨を骨折した程度であれば、プレートを入れた次の日のレースに出る、という話を聞いたこともあります。
頭おかしいですね!
ちなみに指を怪我した自分は変速が出来ないという理由から、添え木的な意味合いで一緒に包帯で巻かれた中指を解放するために、自力で包帯を巻きなおして、次の日からローラーに乗っていました。
頭おかしいですね。
怪我をしたなら普通に休みましょう。
しかも、もし晴れていれば、怪我を負った8日後のレースに出場する予定だったという……。
そのレースは雨で出場しなかったものの、2週間後のレースには抜糸していない状態で出場しました。
結果は散々でしたが。

まとめ


という事で選手の怪我の治し方についてでした。
自分がこうしたというだけですので、選手全員がこうしているとは限りません。
湿潤療法に関しては効果はあると思いますが危険もありますので試す前にお医者さんに相談してみてください。
そして処方された薬はしっかり飲みましょう!

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