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ヒルクライムのために減量する是非

自分に寄せられる質問の中には、「ヒルクライムで速くなりたい」というものが非常に多く含まれています。
そこで、今回は“ヒルクライムで速くなるために、絞り込むこと”についての考えを紹介します。



自分が設置している質問箱には、ヒルクライムで速くなりたい、という質問が非常に多く寄せられています。
正直、見飽きてきてはいるのですが、それに対する絶対的な答えを今回の記事で紹介してしまおうと思います。
そうすることで、以後、ヒルクライムに関して寄せられた質問は、全てこの記事に誘導してしまえばいいのですから。


ヒルクライムで速くなるには?


まず、ヒルクライムで速くなる方法について。
大きな選択肢は二つです。
・体重を絞る
・筋量を増やす。

このどちらかしかありません。
ヒルクライムはペースが速くなり辛いので、空気抵抗をそこまで気にする必要がありません。
つまり、ヒルクライムの速さは、出力を体重で割った値=パワーウェイトレシオPWR、でだいたい決まります。
PWRが近似する場合には、テクニックや駆け引きが重要になりますが、あまり気にする必要はありません。
ですので、冒頭に挙げた二つを実行することで、PWRが上昇し、速くなるのです。

減量の際の注意点


体重を減らすのは、単純に食事制限等で脂肪を減らすことで行います。
筋肉まで落としてしまうと、パワーが落ちてしまうので、PWRも下がってしまい、意味がありません。
筋肉が落ちないように、摂取カロリーや運動量を計算しながら、計画的に絞り込んでいきます。
減量する際の理想としては、月間2kgが理想と言われています。
筋量を増やすのは、そのまま言葉通りに筋肉を増やしましょう、っていう話です。
しかし、ここで注意してもらいたいのが、登りに適した筋肉を増やす必要がある、という事です。
登りと平坦では力の入り方や、踏むタイミング、使う筋肉が違ってきます。
ちなみにウェイトトレーニングは、最大筋量をアップすることが目的になるので、ヒルクライムという面で考えると、あまり効率的とは言えません。
平坦で筋肉を増やしまくっても、それが登りで使える部位でなければ、意味がありません。
ですから、坂を上りに行く必要があるのです。
登りで使う筋肉は、登りを登ることで手に入れることが出来ます。
自分が良く言っている、「登りが速くなりたければ、登って下さい」ってやつです。

登りが速くなる簡単な方法


登りを速く登るには、体重を絞り込んで筋量を増やせばいい、という事が分かったと思います。
しかし、現実ではこれが、そう簡単には実現できません。
なぜなら、筋量を増やす、という事は体重の増加に繋がるため、筋量で増やした分の重量を追加で脂肪をさらに減らさないと、体重を絞れなくなるからです。
その結果、筋量を増やさずに、むしろ筋量も減らしつつ体重を絞ってしまう、というのはよくある事態です。
登りを速く走る、この一点だけで考えれば、これは十分にありだと自分は思います。
実際、パワーを10%向上させるのと、体重を10%減らすのであれば、後者の方が圧倒的に簡単です。
また、体重の減量に関しては特別な機器も必要なく、目に見えて結果に繋がっていくので、誰にでも取り組みやすくもあります。
したがって、登りを速く走る、この一点だけを目標とするのであれば、「体重を絞り込めばいい」この答えに収束するわけです。

健康面から減量について考えると?


さて、という事で「登りを速くなりたいのであれば、体重を絞ればいい」という結論になりました。
しかし、これ、自分は反対なんですよね。
というのも「登りを速くなるためだけに、筋肉まで絞る」これは健康的にもあまり良くない、と自分は考えるわけです。
プロのクライマーは体重の絞り過ぎによって、骨密度が結構低くなっています。
健康診断等で、引っ掛かることもあるくらいです。
一般の人も、ガチで絞って登りを速く登ろうとすると、同じ結果になる可能性は十分にあるわけです。
「本来、健康になれるはずのスポーツで、健康に悪影響が出るのは間違っている」と自分は考えています。
ですから、自分は登りのために絞り込むことに反対なわけです。
肥満体型の方ならともかくとして、やせ型の人が登りのために絞り込むのは、間違っています。
趣味は趣味として楽しむのが正しく、健康被害が出るレベルまで追い込むのは、趣味の範囲を超えています。
それを承知の上で行うのであれば、もはや完全に自己責任の範疇ではあるので、自分からは言うことはありません。
しかし、もし、趣味で走る中で登りを速く登りたいのであれば、体重を絞るのではなく、筋量を増やすことで解決してもらいたいと自分は思います。
筋肉が増えれば、日常生活のおけるメリットも多く、体力の向上も見込めるので、いいことづくめです。
ぜひ、みんなで筋力を向上させて自転車を楽しみましょう!

筋肉付けるためにプロテイン貼っときます。


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