JCL広島トヨタ広島ロードレース
CATEGORYレースレポート
クラス:JCL
開催地:広島森林公園
日程:7月10日
距離:120km
開催地:広島森林公園
日程:7月10日
距離:120km
天候:雨のち曇り
出場チームメイト:81中島康晴、82畑中勇介、83山本元喜、84新城雄大、85山本大喜、90トマ・ルバ
レースレポート
今回の作戦は調子が良さげな自分と雄大をエースとし、ハードな展開に持ち込んで勝利を狙うという作戦。
前回のJCLの展開から各チームのメンバーがそろった逃げは、そのまま逃げ切る可能性が高いという判断になり、かなり警戒しつつ自分達が逃げに入れるように動いていきたい、という事になった。
いつもは自分からガンガン動いて消耗してしまうので、今回はある程度抑えつつも重要な動きは外さずに走っていきたい。
最初は最後尾でスタート。
雨が降っていたこともあって視界はあまりよくなく、連続コーナーもウェットな路面を確かめるように安全に下っていく。
少しずつ位置を上げていき、1周目の前半部分が終わる頃には先頭まで上がれた。
逃げは決まっておらず。動きも強烈に活発ではない。
今回の出場メンバー的にキナンが有利な雰囲気はあり、キナンは外さない、というような動きが繰り返されている。
逆に言えば、キナンを逃がさなければ集団をコントロールするだろうし、仕事を押し付けられる、という考えもあるのだろう。
様子を見ながら無駄足を使わないように気を付けつつ集団前方でタイミングを伺う。
1周目後半の3段坂を越えた先で大喜と雄大を踏む小集団が先行。
そこにパラパラと選手が合流していき自分もそこに合流し、2周目に入るタイミングで10数名の先行が生まれた。
数秒の差ではあったのだが、各チームが入っていたことや、先行したメンバーが協調できたこともあってそのまま逃げが決まる。
下り区間で畑中さんと数名が追いついてきて、17名の逃げが決まる。

集団が追わなくなったことでタイム差がジワジワと開いていき、3段坂に入る頃には1分差まで広がっていた。
現状として各チームが人数と勝負できる選手を逃げに送り込んでいるので、メイン集団に追い上げてくる理由と力が無さそう。
2周目の時点で逃げ切りがかなり濃厚なレースとなる。
そこからは協調しながら逃げを維持する状況になる。
中間スプリントや山岳ポイントがあることで各チームの狙いが分散し、極端にローテーションを渋るチームというのは存在せずにバランスよくローテーションが続く。
後方集団とのタイム差は確実に開き続ける。
自分はちょくちょくローテーションから外れてサボりつつ、脚を残すように動いていく。
レースの前半では暑さからか、久々のレースだからかは分からないが、心拍の感じがおかしく、不調かもしれないと心配していたが走っている内に徐々に普通になっていった。
先行集団にはスプリントが出来る選手も多く、集団のままの逃げ切りはキナンとしては望ましくない。
集団をバラシて人数を絞り込む必要があるのだが、あまり残りの距離が多い状態で人数を絞っても大失速というリスクがあるのでセオリーどおりに動いていきたい。
雄大と話をして、やはり崩しにかかるのはラスト40km辺りからだろうという話になる。
具体的にはラスト4周後半の山頂へ向けて一発アタックをしてみて集団を割れないか試してみる、という事でまとまる。
周回数を重ねるごとに3段坂を登る速度は落ちてきており、全体的に疲労感はでていた。
という事で満を持して湖畔を過ぎた先の登りで自分がアタックしてみた。
全開では無かったが、ガッツリと頂上まで踏み切って後ろを確認してみるとほぼ全員が付いてきていた。
さすがに、一発のアタックであれば引き千切ることは難しそう。
そこで再び作戦会議を行い単独アタックで決めにかかるのではなく、大喜に三段坂の麓からペースを上げてもらい頂上で再加速することで粉砕しに行く、という動きが必要になるだろう、という話になる。
という訳でラスト3周。
3段坂の最初から大喜がペースでジワジワと踏んでいく。
序盤は勾配が緩かったので他の選手も大したことは無かったようだが、勾配が上がる箇所で明らかに失速して中切れする選手が出てくる。
大喜、雄大、ブラーゼンの谷選手、右京の吉岡選手が選考し、その後ろの中切れ集団に自分が居た。
正直、自分の脚にはかなり余裕があったので他の選手の様子を見ながら、結構辛そうだな~、と思ったところで一気に加速して前の4人に追いついた。
そのまま前に合流。
驚いたことに頂上で後ろを見ると少し遅れて畑中さんが追いついてきていた。
アシスト的な動きも含めて脚を使ってくれていたイメージだったので驚いた。
という訳で、キナン4人+吉岡選手、谷選手という6人に絞られた。
6人になった直後は遅れた選手とのタイムギャップを広げておくためにキナン中心でローテーションを回していたが、ラスト2周に入り、後ろが追ってこれないと分かった時点でキナンの波状攻撃が始まる。
畑中さんの単独逃げを皮切りに交互にアタックを仕掛けていき、谷選手と吉岡選手の脚を削っていく。
3段坂では人数を生かし切れないこともあって、谷選手にアタックされる場面もあったが、2人でしっかりチェックに入っておき、2人での抜け出しになれば付き位置になればいいか、等と考える。
3段坂後の平坦区間での交互のアタックの結果、自分が単独で先行することになる。
まだ距離が10km以上あるので、脚を使い切って失速してしまわないように、パワーを調整しつつペースを維持していく。
ペースをコントロールしていたこともあって、極端にタイム差は広がっていかなかったが、追いつかれても再展開できる脚は残していたし、後ろにはキナンが3人残っているので大きな心配は無かった。
ペースを刻みながら走る続け、3段坂に入る。

若干ペースを落としつつ、後ろを確認するとキナンの誰かが追ってきている。
谷選手や吉岡選手が一緒に居ないか再度確認したが、単独で追ってきていた。

ここで無理に踏んで逃げる必要は無く、登りの後の平坦区間も含めて考えると、後ろを待って一緒にローテーションを回した方がより確実性が増す。
ペースを緩めて追いついてきた雄大と合流。

そのまま二人でローテーションを回して逃げ切りを確定し、色々と考えた結果、雄大優勝、自分が2位という結果がベストだろうと判断してゴール。

後ろでは畑中さんと大喜が吉岡選手を引き離して3位4位フィニッシュを決めていた。


感想
レース前には勝手にプレッシャーを感じて珍しく緊張したりしていたが、結果として最高の成績を残すことが出来た。
チームとして完璧に連携することができ、終始有利な展開のままレースを運ぶことが出来たので、ストレスなく走りたいように走ることが出来た。
数点、連携の部分でズレもあったので、細かいところは修正してさらに精度を上げれるようにしていきたい。
レースの中継映像
https://youtu.be/QB-9HwJMkas
キツさレベル
8
脚を温存しつつ確実に勝てるようにレースを展開していたので、限界まで追い込み切ったという感覚は薄かった。

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出場チームメイト:81中島康晴、82畑中勇介、83山本元喜、84新城雄大、85山本大喜、90トマ・ルバ
レースレポート
今回の作戦は調子が良さげな自分と雄大をエースとし、ハードな展開に持ち込んで勝利を狙うという作戦。
前回のJCLの展開から各チームのメンバーがそろった逃げは、そのまま逃げ切る可能性が高いという判断になり、かなり警戒しつつ自分達が逃げに入れるように動いていきたい、という事になった。
いつもは自分からガンガン動いて消耗してしまうので、今回はある程度抑えつつも重要な動きは外さずに走っていきたい。
最初は最後尾でスタート。
雨が降っていたこともあって視界はあまりよくなく、連続コーナーもウェットな路面を確かめるように安全に下っていく。
少しずつ位置を上げていき、1周目の前半部分が終わる頃には先頭まで上がれた。
逃げは決まっておらず。動きも強烈に活発ではない。
今回の出場メンバー的にキナンが有利な雰囲気はあり、キナンは外さない、というような動きが繰り返されている。
逆に言えば、キナンを逃がさなければ集団をコントロールするだろうし、仕事を押し付けられる、という考えもあるのだろう。
様子を見ながら無駄足を使わないように気を付けつつ集団前方でタイミングを伺う。
1周目後半の3段坂を越えた先で大喜と雄大を踏む小集団が先行。
そこにパラパラと選手が合流していき自分もそこに合流し、2周目に入るタイミングで10数名の先行が生まれた。
数秒の差ではあったのだが、各チームが入っていたことや、先行したメンバーが協調できたこともあってそのまま逃げが決まる。
下り区間で畑中さんと数名が追いついてきて、17名の逃げが決まる。

集団が追わなくなったことでタイム差がジワジワと開いていき、3段坂に入る頃には1分差まで広がっていた。
現状として各チームが人数と勝負できる選手を逃げに送り込んでいるので、メイン集団に追い上げてくる理由と力が無さそう。
2周目の時点で逃げ切りがかなり濃厚なレースとなる。
そこからは協調しながら逃げを維持する状況になる。
中間スプリントや山岳ポイントがあることで各チームの狙いが分散し、極端にローテーションを渋るチームというのは存在せずにバランスよくローテーションが続く。
後方集団とのタイム差は確実に開き続ける。
自分はちょくちょくローテーションから外れてサボりつつ、脚を残すように動いていく。
レースの前半では暑さからか、久々のレースだからかは分からないが、心拍の感じがおかしく、不調かもしれないと心配していたが走っている内に徐々に普通になっていった。
先行集団にはスプリントが出来る選手も多く、集団のままの逃げ切りはキナンとしては望ましくない。
集団をバラシて人数を絞り込む必要があるのだが、あまり残りの距離が多い状態で人数を絞っても大失速というリスクがあるのでセオリーどおりに動いていきたい。
雄大と話をして、やはり崩しにかかるのはラスト40km辺りからだろうという話になる。
具体的にはラスト4周後半の山頂へ向けて一発アタックをしてみて集団を割れないか試してみる、という事でまとまる。
周回数を重ねるごとに3段坂を登る速度は落ちてきており、全体的に疲労感はでていた。
という事で満を持して湖畔を過ぎた先の登りで自分がアタックしてみた。
全開では無かったが、ガッツリと頂上まで踏み切って後ろを確認してみるとほぼ全員が付いてきていた。
さすがに、一発のアタックであれば引き千切ることは難しそう。
そこで再び作戦会議を行い単独アタックで決めにかかるのではなく、大喜に三段坂の麓からペースを上げてもらい頂上で再加速することで粉砕しに行く、という動きが必要になるだろう、という話になる。
という訳でラスト3周。
3段坂の最初から大喜がペースでジワジワと踏んでいく。
序盤は勾配が緩かったので他の選手も大したことは無かったようだが、勾配が上がる箇所で明らかに失速して中切れする選手が出てくる。
大喜、雄大、ブラーゼンの谷選手、右京の吉岡選手が選考し、その後ろの中切れ集団に自分が居た。
正直、自分の脚にはかなり余裕があったので他の選手の様子を見ながら、結構辛そうだな~、と思ったところで一気に加速して前の4人に追いついた。
そのまま前に合流。
驚いたことに頂上で後ろを見ると少し遅れて畑中さんが追いついてきていた。
アシスト的な動きも含めて脚を使ってくれていたイメージだったので驚いた。
という訳で、キナン4人+吉岡選手、谷選手という6人に絞られた。
6人になった直後は遅れた選手とのタイムギャップを広げておくためにキナン中心でローテーションを回していたが、ラスト2周に入り、後ろが追ってこれないと分かった時点でキナンの波状攻撃が始まる。
畑中さんの単独逃げを皮切りに交互にアタックを仕掛けていき、谷選手と吉岡選手の脚を削っていく。
3段坂では人数を生かし切れないこともあって、谷選手にアタックされる場面もあったが、2人でしっかりチェックに入っておき、2人での抜け出しになれば付き位置になればいいか、等と考える。
3段坂後の平坦区間での交互のアタックの結果、自分が単独で先行することになる。
まだ距離が10km以上あるので、脚を使い切って失速してしまわないように、パワーを調整しつつペースを維持していく。
ペースをコントロールしていたこともあって、極端にタイム差は広がっていかなかったが、追いつかれても再展開できる脚は残していたし、後ろにはキナンが3人残っているので大きな心配は無かった。
ペースを刻みながら走る続け、3段坂に入る。

若干ペースを落としつつ、後ろを確認するとキナンの誰かが追ってきている。
谷選手や吉岡選手が一緒に居ないか再度確認したが、単独で追ってきていた。

ここで無理に踏んで逃げる必要は無く、登りの後の平坦区間も含めて考えると、後ろを待って一緒にローテーションを回した方がより確実性が増す。
ペースを緩めて追いついてきた雄大と合流。

そのまま二人でローテーションを回して逃げ切りを確定し、色々と考えた結果、雄大優勝、自分が2位という結果がベストだろうと判断してゴール。

後ろでは畑中さんと大喜が吉岡選手を引き離して3位4位フィニッシュを決めていた。


感想
レース前には勝手にプレッシャーを感じて珍しく緊張したりしていたが、結果として最高の成績を残すことが出来た。
チームとして完璧に連携することができ、終始有利な展開のままレースを運ぶことが出来たので、ストレスなく走りたいように走ることが出来た。
数点、連携の部分でズレもあったので、細かいところは修正してさらに精度を上げれるようにしていきたい。
レースの中継映像
https://youtu.be/QB-9HwJMkas
キツさレベル
8
脚を温存しつつ確実に勝てるようにレースを展開していたので、限界まで追い込み切ったという感覚は薄かった。

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