ジロ・デ・イタリア 15日目
ジロ・デ・イタリア 15日目
クラス:WT ステージレース
開催国:イタリア
日程:5月22日
距離:10.8km
天候:晴れ
起床時体重:61.0
起床時心拍:49
出場チームメイト:ダミアーノ・クネゴ、アレサンドロ・ビソルティ、グレガ・ボーレ、リカルド・スタキオッティ、エドワード・グロス、山本元喜、ジャンフランコ・ジリオーリ
コースプロフィールは省略。
レース前のミーティング
ミーティングは無し。
出発前にクネゴからは「80~90%の力で頑張れ!」と言われグレガからは「前の選手を全員ぶち抜け」と言われる。
レースレポート
アップの際に心拍数を上げる為に追い込んでみたが、165以上上げることが出来なかった。
心拍的にはキツク無かったが足の筋肉が終わっていて踏めない。
今回のタイムトライアルはハイスピードで曲がるコーナーや平坦がほぼ無いので技術が全く関係なく純粋な力勝負になる。
流す選手も多いがトップの選手はガチ踏みだろう。
世界トップの選手との力の差を知れるいい機会なので全力で登るつもりでいたが、今の足の状態では微妙。
いずれにせよ、打ち切りもかなり怖いので今出せるベストを尽くして走るしかない。
クネゴとグレガの激励を受けてからスタート地点に向かう。
タイムトライアルスタート。
始めは踏み過ぎないように気を付ける。
筋肉の調子が悪そうなのも気になるが、今日はゴール地点が1800m越えの地点にある。
前半に追い込み過ぎると昨日の様に酸欠になって急激に失速する恐れがある。
スタートしてすぐの緩い左コーナーで日本の国旗を振って応援してくれている日本人の方を2名発見。
もともと前半で捨てるつもりだったボトルをそこに向かって投げる。
30分と少しの登りのタイムトライアルにおいて水を飲む必要は無いのでボトルはただの余計な重量。
タイムトライアル使用のバイクには貴重なエアロ形状の特別なボトルが付いているので捨てれないが、今日は登りのタイムトライアルなのでバイクは普通のロードバイク。
ボトルもいつも使っている普通の形。
チームには数千本単位でボトルがあるので捨てても問題ない。
ラスト9kmから本格的に登りが始まる。
心拍を見ながら踏んでいくがやはり160を中々越えてこない。
(調子がイマイチだな)と思いながら踏んでいくと3km地点で自分の1分前にスタートしたガスプロムの選手をパスする。
(やる気あんのか?大丈夫かコイツ?)と思いながらそのまま踏んでいく。
4.4km(ラスト6.4km)の中間計測地点を通過する。
数秒ではあるがトップタイムを更新した。
もっとも自分の前には数名しか走っていないので全く参考にならないが。
ラスト5kmを過ぎる。
あと半分か……楽だな。
そう思えたおかげか、筋肉がほぐれて来たのか調子が上がって来る。
心拍も徐々に上がりだし170ぐらいまで上がっている。
そのころから遠くに自分の2分前にスタートしたスタキオッティがチラチラ見えだす。
目標が出来たことによりやる気が出る。
回転数も良い具合に上がりながらスタキオッティを追走。
ラスト2kmを過ぎたところでスタキオッティをパスする。
スタキオッティをパスしたことで気が緩み一瞬ペースが落ちるが、ラスト1400mの看板が出てくる。
そこからは100mごとにカウントダウンの看板が立っている。
あと少しでゴール!と思って頑張って踏み込んでいく。
ラスト500mを切ったところで勾配が若干緩くなる。
そこからは下ハンドルで踏み続ける。
最後は再び勾配が急になったが下ハンドルのまま全力でダンシングしてゴール。
参考にならないトップタイムを更新した。
感想
アップの際から調子がイマイチそうだったので心配だったが、途中から調子が上がって来て良かった。
前半に踏めなかったおかげで逆に後半に追い込むことが出来て良かったと思う。
ラスト2kmぐらいからはかなり踏んではいたが、それまでは最後まで確実に踏み続けれるペースで走っていたのでダメージはほぼ無い。
むしろ最後にいい感じで追い込めたので固まっていた筋肉もほぐれていい状態になったと思う。
タイムも全体で見てもそこまで悪くないので良かったと思う。
明日の休息日でしっかり休んで疲れを取って最終週に備えたいと思う。
この3日間の総上昇量が自分の測定値で9104m、エベレスト越えである。
ちなみに自分がブチ抜いたガスプロムの選手は打ち切られた。
キツさレベル
6
ほとんどキツク無かった。
最後だけ追い込んだが距離が短かったのでダメージも無し。
全体としても距離が短く時間も短かったので問題なし。
上でも書いたが、良い具合に追い込めて筋肉もほぐれたのでむしろプラスといった感じ。
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