ツール・ド・コリア 2016 2日目
ツール・ド・コリア 2日目
クラス:1クラス ステージレース
開催国:韓国
日程:6月6日
距離:235km
天候:雨
起床時体重:60.4
起床時心拍:43
出場チームメイト:石橋学、アントニオ・ビオラ、山本元喜、エドワード・グロス、グレガ・ボーレ、ジャコモ・ベルラート
コースプロフィールは省略。
レース前のミーティング
昨日と同じく前半のアタック合戦に自分、石橋、ベルラートで対応し、ワンプロサイクリングやアバンティ、ドラパックが乗っている逃げは絶対に自分達も入るようにという指示。
ゴールはグレガ、グロス、ビオラの3人で勝負し、それをアシストするという感じ。
自分とグロスは調子が悪いので様子を見ながら走るようにという指示。
レースレポート
かなり長いパレードを終えてレース開始。
開始直後は集団後方で様子見。
アタック合戦に関してもそうだし、自分の調子に関しても様子見。
調子はそこまで悪くは無さそう。
しかし後から悪くなる可能性もあるので出来れば今日は集団内で走りたいところ。
しばらくしても逃げが決まらず「前に上がってこい」という指示が出る。
指示が出た以上は動かないといけない。
先頭に上がりアタックに反応していく。
中々悪くない。
昨日よりは確実に調子が上がっている。
自分からも何回かアタックを仕掛けて逃げを狙ってみる。
昨日と同じくドラパックに潰される。
その後、しばらくの間反応するだけにして足を回復させてトンネル内で全力のアタック。
10人以上の飛び出しが出来上がる。
人数が多すぎる上にワンプロサイクリングの選手の入っているので良くない。
飛び出しに牽制がかかりそこから韓国の選手3人とカザフスタンの選手がアタックを掛ける。
残ったメンバー内で再び牽制がかかる。
仕方がないので自分が追いかける。
後ろを確認するとワンプロサイクリングが自分の後ろに付いていて、その後ろに1列になって全員付いて来ている。
交代する。
分かってはいたがワンプロサイクリングが踏むのを止める。
たぶん自分を逃がしたくないだけだろう。
単独では追いかけることが出来ないと判断し集団に追いつかれる。
その後、何度かアタックがかかり集団が活性化したが飛び出した4人は捕まらず、逃げが決まった。
逃げが決まったのが30km中盤。
そこから一旦ペースが落ちてチーム右京のコントロールでレースが進む。
調子が戻ってきているような気がする。
この感じであれば明後日辺りには逃げを狙えるかもしれない。
そう考えながら走る。
50km地点を過ぎ、緩やかに登りだす。
おかしい、かなり辛い。
アタック合戦の際の調子が嘘のように足が重い。
昨日と同じく芯から終わっている感じ。
本格的な登りが始まってもいないのに辛い。
キツイ訳では無く辛い。
足がスカスカで踏み込めないといった感じ。
登りのペースがそこまで上がらずに済めば付いて行けるはず……。
そう思いながら集団前方を見るとアタックがかかっている。
最悪。
かなりの人数が飛び出しており、そこから離れすぎないように集団もペースを少し上げている。
それがかなり辛い。
付いて行けずに遅れる。
若干遅れながら付いて行く。
この感じであれば頂上でダッシュして追いつくことができる。
山頂まで1kmの看板と共に勾配がキツクなる。
集団から一気に離れ始める。
チームカーの車列にも一気に抜かれていく。
やっとのことで登りきる。
下りに入るが、ただでさえ白くて滑りそうな路面が雨で濡れて更に危険。
今にも滑りそう。
これ以上落車するのは非常にマズイ。
体がかつてないほどに絞れている為、脂肪が少なく、落車した際の衝撃が緩和されずに直に体に響く。
下りをユックリ下る他の選手と一緒に走り、平坦になったところで、前を追いかける。
かなり良いペースで追い続けるがチームカーの車列の最後尾すら見えない。
NIPPOのチームカーが下がって来て監督の福島さんから「調子が悪すぎるのであれば無理し過ぎてダメージを溜め込むと良くないから降りても良い」と言われる。
それでも諦めず、集団のペースが落ちれば追いつけるハズ、と思い遅れた3人で一生懸命ローテーションをして追いかけるが前が見える気配すら無し。
3人で一緒に頑張っていたが全員が力尽きる。
93kmの補給所の所まで走ったが、補給員が誰も居ない。
これは無理だな、と判断し後ろに付いて来ていた回収バスに回収された。
回収バスに乗っていると2回目の山岳ポイントでグロスも回収された。
やはり、「ジロでのダメージが残り過ぎていて限界」と言っていた。
感想
DNF(Did Not Finish)という結果に満足できるわけがないし、「しょうがない」とか「仕方がない」等とは言うつもりもないが、今の疲労困憊の状態では「どうしようも無かった」という感じはある。
それでも調子が戻ればどうにかなると思っていたが調子が戻る前にトドメを刺されてしまった。
体は内外ともにボロ雑巾のようにボロボロだと思うのでとにかく回復させないとお話にならない。
足は鶏ガラのように絞れており、一見かなり仕上がっているように見えるが、中身は出汁を取りきった後の鶏ガラである。
悔しいというよりも情けないという感じではあるが、サボっていて弱くなってる訳ではないので何とも言えない。
この疲労を抜ききり回復した暁には過去最高の状態に仕上がっているはずなのでそれを希望にして気持ちを高めて行きたい。
とにかく今は次のレースである全日本選手権に向けて気持ちを切り替えて疲労回復させて万全の状態で挑み、汚名返上を果たしたいと思う。
キツさレベル
7
キツク無いのに付いて行けない、辛いといった感じ。
自分のイメージする出力が出ないというのは中々にキツイものがある。
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