ツアー・オブ・チンハイレイク 2016 1日目
ツアー・オブ・チンハイレイク 1日目
クラス:HCクラス・ステージレース
開催国:中国
日程:7月17日
距離:112.98km
天候:曇り
出場チームメイト:ニコラス・マリーニ、ダニエーレ・コッリ、リカルド・スタキオッティ、アントニオ・ビオラ、ジャンフランコ・ジリオーリ、石橋学、山本元喜
18.83kmの周回コースを6周するコース。
レース前のミーティング
5人以上の逃げが発生した場合には誰かが入っておくようにという指示。
最後はコッリ、マリーニ、スタキオッティ、ビオラの4人でスプリントをするという感じ。
レースレポート
パレードが無いという事は分かっていたのでスタート直後から始まるアタック合戦に備えて集団の前方でスタートラインに並ぶ。
レース開始。
開始直後はアタックが発生せず緩めのペースで進む。
しばらくしてから集団の右からアタックが掛かり、集団が活性化する。
集団前方から下がらないように気を付けて様子を見つつ、人数の多い飛び出しには反応していく。
自分と同じく石橋やジリオーリ、スタキオッティの3人が反応している。
逃げたい訳でもないので無理をし過ぎないように、でも逃げが決まった際にNIPPOが前を曳かなければいけないような不利な展開にならないように気を付ける。
具体的にはサウスイーストやアンドローニ、そしてランプレの選手が入っている逃げは絶対に決めさせないようにする。
今日の感じではその3チームは逃げようとはしていなかったが。
中国でのレースではあるがイタリアチームが多く顔なじみのメンバーでのレースといった感じもある。
1周目の途中の左コーナーの真ん中で選手とモトバイクが絡んでこけていた。
かなり危険。
恐らく飛び出した選手がコーナーを攻めすぎて滑って落車しそこにモトバイクが突っ込んだのだろう。
今日のコースは道幅は広いがコーナーが逆バンクになっていたりテカテカ光る位に滑らかだったりと中々危険。
注意して走りたい。
最終的に1周目が終わる少し前で2名の飛び出しが決まりペースが落ちた。
そこからは序盤から少数の逃げを決めたがっていたサウスイーストがコントロールして進む。
3周目が終わるまでに何故か逃げが分裂し、単独での逃げになった。
4周目に入りそれまで集団の後方に居たコッリが前に上がる動きを見せる。
4周目のゴールラインに設けられている中間スプリントを狙いに行くのだろう。
アシストする為に自分もコッリについて前に上がる。
途中からコッリの前に出て指示を受けながら位置をキープする。
ゴールラインまでラスト2kmの辺りから集団が加速し自分は離脱する。
コッリを含む10数名の小集団が集団から飛び出しスプリントしていた。
スプリントを終えた集団がペースを落としてメイン集団に戻ってくる中、単独でアタックが発生。
残り2周という事もあり上手く行けば逃げ切れる可能性もあると判断し、自分も集団から飛び出して前を追う。
かなりの距離がかかったが前に追いつくことが出来2人でローテーションを回して逃げを狙う。
しかしサウスイーストの追走により、飛び出してから5km程で集団に吸収される。
コッリから「休んでおけばいい」と言われそこからは休憩する。
ラスト1周前で逃げとのタイム差2分弱。
そこから吸収とゴールスプリントの為にペースが上がって行く。
アシスト出来そうであれば前に上がろうと思っていたが、4周目終了後に飛び出したのが意外に足に来ていたので集団後方に付いて行く。
今回はスプリンターがコッリ、マリーニ、スタキオッティ、ビオラの4人も居るのでそのメンバーに任せて大丈夫だろう。
ラスト3kmを切る。
トップスピードに乗り始めたラスト2kmで落車が発生。
ゴールスプリント前には落車が付き物なので起きるだろうとは思っていたが、規模がかなりデカい。
軽く3、40人は巻き込まれている。
NIPPOのメンバーが巻き込まれていないか左側を見て確認しながら横を通過する。
スタキオッティが確認できたがそれ以外は見えなかった。
見えない位置に居るのであれば待っても意味が無いので前を追う他の選手と一緒に落車で分裂した集団前方を追いかける。
とは言っても、集団の前方からゴッソリ落車したらしく、集団はかなりバラバラ。
上手く落車を回避した先頭の選手達は少人数でのゴールスプリントに持ち込むためにかなり踏んでいる。
自分達の集団が第2集団だと思うが、全力で前を追っているがあまり差が詰まらず。
結局自分の位置からは前に追いついたのか、少人数でのスプリントになったのか分からないままゴールした。
集団スプリントではコッリが2位に入った。
ラスト2kmで発生した落車の原因は、何故かコースを横断しようとした中国人が轢かれたからだとレースが終わってから知った。
落車にはスタキオッティの他にビオラが巻き込まれていた。
レース後に少し物が触れるだけでも痛いと言っていたビオラは、病院で左の手首辺りが3か所骨折していると診断され初日の今日でレースを終えてしまった。
感想
ここ1カ月で全日本選手権しか走っていないので調子を見ながらのスタートだった。
走った感じだと調子は悪くないように感じる。
去年はいきなり高地に来てのレースだったので心肺面でかなり苦しんだイメージが有ったが、今年は事前に高地純化を促した状態での現地入りだったのでかなり楽に走ることが出来たように感じる。
体もレースの強度には慣れていないハズなので慎重に、体を慣らす感じで調子を上げて行くことが出来るようにレースを走って行きたい。
このレースを上手く走りきることで、シーズン後半のレースに好調で挑めるように頑張っていきたいと思う。
キツさレベル
7
あまり動いていないこともありそこまでしんどくは無かった。
2000mの高地という事もあるのでしっかりリカバリーして体を回復させることが出来るようにしたい。
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