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ツアー・オブ・ジャパン 相模原ステージ

クラス:UCI2.2
開催地:神奈川県相模原市
日程:5月21日
距離:107.7km



天候:雨

出場チームメイト:21トマ・ルバ、22山本元喜、23新城雄大、24山本大喜、25仮屋和駿


レースレポート

今日の目標は逃げ切りによるステージ優勝
大喜もトマも総合順位でトップに近いので逃げに入れる確率は低く、自分、雄大、仮屋にチャンスがあると見て、一人ないしは二人を逃げに送り込んでステージを狙っていく作戦。
昨年はスタートして比較的すぐに逃げが決まっていたが、今年は活躍できていないチームもいるので、逃げ切りのチャンスの大きい相模原ステージで逃げ狙いの動きが活発化すると予想していた。
しかし、総合リーダーである右京はアシストに回るであろう石橋選手と小石選手がアシストの経験が豊富で上手いので、逃げたいチームが多いことも含めて逃げが決まるまでに時間がかかる可能性もあった。
逃げは狙っていくが、長引く可能性も考慮して動きどころを考えないと途中で脚がなくなる可能性があるので注意する必要がある、という意識でレースに挑む。
パレードが終わりアタックの仕掛けあいが始まり、やはり積極的に動くチームが多いなと感じたが、決まらない。
右京の作戦によってはコントロールせずにアタックと吸収が繰り返される混沌とした展開もあり得たが、やはり石橋選手と小石選手でしっかりと逃げを潰していた印象があった。
自分たちで逃げを無理に追ってキャッチするのではなく、逃げに入りたい選手を利用して差を詰めていくことで長時間のアタックの仕掛けあいに対応できる動きだった。
当然、自分は逃げに入ってステージを狙うことしか考えていないので、うまく集団をコントロールされて逃げを潰され続けると都合がよくない。
先頭をコントロールする小石選手の真後ろに付き、逃げを容認する雰囲気になった瞬間にブリッジを仕掛けようと構えていたが、全く決めさせる気配がなく、最後までコントロールするつもりなのかな~、等と考えつつも時々仕掛けては吸収されて、を繰り返していた。
こうなってくると登りで無理やり逃げを作ってしまうしかない、と考えてアタックしようと構えていたが、マトリックスの小林選手が同タイミングで山岳ポイントを目的としたアタック。
それに合わせて動き、集団の前方で山岳ポイントをクリアすると、そこからの下り区間で飛び出しが発生したので食らいついた。
登りでかなり踏んでいたので、強烈にキツかったが集団が離れていたので、粘りどころと判断して我慢して付いていった結果、8人逃げに入れた。
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総合上位選手は11位のビクトワールのライアン選手と12位の自分だけだったので、集団にとっては危険の少ない逃げ。
ローテーションに入らないで脚を温存するような、何かいい言い訳が無いか考えてみたが、メンバー的に自分が逃げを決めに行かない理由がなかったので、ローテーションに加わって逃げを決めに行った。
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タイム差が一気に開いたことで集団が容認したのだと分かったので、逃げのメンツ的にも逃げ切りは濃厚と判断でき、そこからはローテーションを回しつつも脚を温存するという段階に入った。
諸々の状況含めてローテーションの並びの位置を調整したりして一番脚を残しつつ走れるように気を付けていた。
ずっと忙しなくレースが展開していたので、気が付いた際にはラスト2周にまで距離を消化していた。
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いよいよステージ優勝に向けての争いか?と構え始めたタイミングで、集団から追走を仕掛けていた10人ほどに追いつかれる。
追走がかかっていたのは知っていたが、追いつかれるとは思っていなかったので完全に想定外。
しかも、マトリックスのマンセボ選手とキンテロ選手が入っていたので、逃げ集団のパワーバランスが完全に変わってしまった。
8人での争いを前提に動いていただけに、正直頭を抱えたくなる。
ラスト1周キンテロ選手が先行し、そこに下り区間でライアン選手が合流したことで逃げ切りの可能性があると思い、コースの下り切に向かう区間でブリッジを仕掛けたが追いつくと同時に全員が吸収されてしまった。
かなり無駄足を使ってしまったことに焦りを感じていたが、直後にマンセボ選手が先頭を変わらずに踏み続け始めたので休むことができた。
後ろに付いていると脚を残すことができるが、アタックを仕掛けても吸収されるだろうという、絶妙なペースでの牽きにより、集団1列のままで残りの距離を消化していった。
スプリント力に乏しい自分としてはラスト500mからの登りで仕掛けるしかないが、ゴールが近づけば近づくほど、スプリントのある選手が我慢できる。
ゴールのレイアウトとして自分にとって小集団で勝負するにはかなり難しいレイアウトだった。
登り始めからアタックし、集団を抜け出してそのまま踏み切って独走するしかない、と判断してラスト500mから一気にアタックしたつもりだったが、後で映像を見たらキレがなくて集団を引き連れていただけだった。
結局、残った選手の登りの後半の加速に付いて行けず、逃げに残った選手の最後尾でゴールした。


感想

狙い通りの勝ち逃げに入ることはできたが、そこからの展開で不利になってしまい厳しかったな、という印象。
狙っていた動きではあったのだが自分の理想を考えるのであれば、逃げがバラバラになるような状態に持っていき、そこから独走というのが勝ちパターンだったので集団をまとめられた時点で辛い部分はあった。
結果として、500mでの仕掛けは目立ちこそすれ失速してしまっていたので、もうワンテンポ待ってからアタックという形であれば可能性が高かったと感じた。
そこに関しては小集団で勝負するための経験が物を言うと思うし、今回の失敗から学ぶところをしっかりと吸い出して改善できるようにしていきたい。


キツさレベル


逃げが決まるまではかなり辛い場面もあったが、決まってからは徐々に回復させることができていた。
それでも、終盤に脚を残せていたからと言って勝てるかどうかはやはり別。 amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!

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