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ツアー・オブ・チンハイレイク 2016 5日目

ツアー・オブ・チンハイレイク 5日目

 

クラス:HCクラス・ステージレース

開催国:中国

日程:7月21日

距離:184.96km




天候:雨

出場チームメイト:ニコラス・マリーニ、ダニエーレ・コッリ、リカルド・スタキオッティ、ジャンフランコ・ジリオーリ、石橋学、山本元喜

 

 

チンハイレイクの南側からスタートし時計回りに進むコース

本日は山岳が設定されていなかった。

 

 

レース前のミーティング

 

今日はコッリを逃げに送り込んだうえでもう一人逃げに乗れるように狙って行くという作戦。

中間スプリントとゴールスプリントをコッリが狙いポイント賞ジャージの為の点数を稼ぎに行くようにという指示。

去年は強風が吹いていたのでそれにも気を付けるようにと指示される。。

 

レースレポート

 

去年はこのステージでスタートアタックを決めれたので今年もそれを狙って行く。

いつもより少し早目に並びに行き先頭に並ぶ。

小雨が降っていたこともありスタート5分前を切ってから他の選手が集まって来た。

3200mの高地な上に天候が雨という事でかなり寒い。

本日もパレード無しの号砲でレース開始。

予定通り号砲がなってすぐにアタックを仕掛ける。

が、足が相当重い。

踏んではいるが粘り付くような感覚でかなりキレが悪い。

自分が思い描くような加速では無く、ゴリゴリ進んでいくといった感じの加速。

自分と逆側からスタートアタックした選手と合流しローテーションする。

後ろから数名追いついて来て、逃げる為に踏んでいく。

しかし集団に追いつかれる。

今日は平坦ステージでしかも雨。

さっさと逃げを決めさせてしまいたいはずである。

出し惜しみせずガンガン反応していく。

ここで多少無理をしても問題ないはず。

アタックに反応して動いて行くが中々決めれない。

雨が降っており視界が悪いこともあり集団内に合流するのが難しい。

一度アタックすると集団に呑み込まれる。

アタックがしばらく続いた後3人が集団から抜け出す。

これは決まる可能性がある。

前に追いつきたいが単独では難しい。

誰かいないかと前方にランプレのフェンチュンカイを発見。

彼も絶対に逃げたいはず。

腰を上げてアタックする為にペースを上げて行き、フェンチュンカイに並んだ時にチラッと見てみる。

こちらの意図を理解してもらえたようでフェンチュンカイも腰を上げたのを確認してアタック。

一気に差を詰めたが自分だけでは追いつききれず交代する。

後ろに付いて来てくれていたフェンチュンカイが前に出て更に差を詰める。

交代で後ろに下がると6人ほどの選手が付いて来ている。

後ろに入って足を回復させていると、飛び出していた3人に追いつく。

追いつけたのは良かったが後ろから集団も迫って来る。

飛び出したメンバーが捕まると判断しペースが緩む。

そのタイミングでフェンチュンカイを含む3人が飛び出したメンバーからアタック。

自分は追いつくときに足を使いすぎたせいで回復しきっておらず反応できなかった。

その3人が飛び出したことで追いついて来た集団はペースを落とし逃げを決めようとする。

改めてフェンチュンカイのアタックのタイミングは上手いなと感じながら集団に戻る。

その後集団が落ち着くかと思ったが再び活性化する。

飛び出した3人とは結構差が開いているため追いつきそうにはないが、そこに向かってブリッジを掛けようとする選手が集団から飛び出す。

自分も反応しようと思い前に上がろうとしたときに、飛び出した選手にコッリが付いて行ったのが見えた。

コッリが飛び出したのであれば積極的に動いて集団を活性化させるのはマズいので集団前方まで上がって様子を見る。

コッリ達が前に合流する。

逃げが5人になった。

10km過ぎ

今日のコースが平坦という事を考えれば逃げが5人でも集団は容認するだろう。

案の定リーダーチームのコルスがペースをコントロールして逃げとのタイム差を広げて、いらんアタックが掛からないようにしようとする。

しかし、逃げに選手を送り込んでいないイランチームのタブリズやピシュガマンが気に食わないのか、アタック開始。

再び集団が活性化。

追加で逃げたい選手がゴチャゴチャとアタックをし始めて集団がグチャグチャになって来る。

コルスはコントロールしていてもしょうがないと判断したようで飛び出した選手にアシストの選手をチェックに行かせることで対応していた。

「飛び出している選手の中に自分のチームの選手がいるから曳かないよ」という事である。

5人以上の選手が集団から少し先行しそこにスタキオッティも入っている。

そこにブリッジを掛けに行く選手がいたので自分も後ろに付いて行き前に合流する。

コッリを含む5人の逃げがギリギリ見える位置に自分とスタキオッティがいる10人ほどの集団ができる。

集団にはコルスの選手が2人入っている。

後ろを振り返ると、コルスがコントロールを放棄していることで結構離れている。

この集団が逃げに合流できればNIPPOにとって都合の良い展開になる。

コルスが2人入っているがアシストするための選手なのでそこまで強くないはず。

スタキオッティが自分と同じ判断をしたようで先頭を曳いていたのでそこに合流して前に追いつく為にペースを上げる。

ある程度引いて交代しようとするが前に追いつきたくないコルスの選手が2番手に入っており交代を渋ってペースが落ちる。

後ろに下がるとスタキオッティが後ろを確認して「ストップ」と言ってくる。

自分も後ろを確認すると集団が1列になって追走してきてペースが落ちた自分達に追いつく。

20km地点。

その後は他の選手が追加で逃げれないと判断したようでコルスのコントロールでレースが進んだ。

50kmを過ぎたあたりから集団内に前方へ上がろうとする動きが出てくる。

NIPPOのメンバーも上がりだしていたので自分も前に上がっておく。

位置取りがかなり激しく、左からの横風が吹いているため右によって密集しながら走る。

左側から前に上がる選手がいる為その場にとどまろうとしても下がってしまう。

前の選手の横に突っ込んだり左側から一気に前に上がったりを繰り返して位置をキープする。

位置取りの争いが続いたまま65km辺りで右に曲がる。

追い風になり緩い登りに入る。

かなり速いペースで登る。

集団の十分前方にいたので少し下がっても大丈夫か、と思い少し位置を下げつつ登る。

登りが終わり下りに入る。

ペースがかなり上がっている。

強烈な横風が始まる。

慌てて踏み直すが時すでに遅し。

自分の前で中切れが発生している。

ヤバいと思って全力のフルもがきで前を追いかけるが、加速した集団には追いつけず。

後ろを一瞬見て、やって来ていた集団に合流。

その集団で前を追いかける。

全力で前を曳いて交代して後ろに付く。

再び自分の前の選手が中切れ。

思いっきり罵りながら前を追いかける。

しばらく踏み続けたが追いつけず。

仕方がないから後ろを見てやって来ていた集団に合流。

そこからはその集団で走る。

残りの距離を確認すると100km近くある。

自分が合流した集団には総合順位に絡んでいる選手が多かったらしく、全力で前を追いかけ始める。

自分は後ろに付いて行くだけだが横風区間はかなりキツイ。

何としても追いつきたいらしく、常に時速40km以上の高速で進んでいく。

前の遠くの方には先頭集団からこぼれて来た選手たちの集団が点々と見えている。

全力で追い続けてはいたが、前も全力で踏んでいるらしく差が詰まらないまま、距離だけが減っていく。

140km過ぎの大きく右に曲がるかなり遠くまで見渡す事が出来る場所に出たが、自分たちの集団が先頭だと思って追っていた集団は先頭から遅れた小集団で、先頭集団は影も形も無かった。

その少し後にサウスイーストの選手が「トップから10分遅れている」と教えてくれた。

そこからは少し落としたペースで走り、残り20kmを切った辺りでマリーニ、スタキオッティ、ジリオーリの集団に合流し、ゴールした。

先頭ではコッリが2位に入った。

 

 

感想

 

去年と同じくスタートアタックが決まるかと思ったが失敗した。

逃げには何度か挑戦したが上手く決めることが出来なかった。

フェンチュンカイが上手く決めたので見習いたいと思う。

横風区間に入るところでは完全に油断していたと思う。

いつも最後の詰めが甘く失敗してしまうので、最後まで気を抜かず集中する癖を付けたい。

横風区間ではかなり苦しんだが、無事にゴールすることが出来て良かった。

 

 

キツさレベル

最初のアタック合戦と横風区間はかなり足に来たが、それ以外の部分は休むことが出来たのでトータルとしてはそこまで疲れていないと思う。

ポイントポイントではガッツリと踏んでいるのでしっかりと休んで回復に努めたい。

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COMMENTS

2 Comments
There are no comments yet.

美佐  

肺も筋肉もお疲れ様。でも、
明日もふんばれジェンキ!

2016/07/21 (Thu) 23:02 | EDIT | REPLY |   

halu  

頑張りましたねえ。
明日もファイト\(^o^)/

2016/07/21 (Thu) 21:29 | EDIT | REPLY |   

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