2023シャルジャツアー 第3ステージ
CATEGORYレースレポート
クラス:UCI2.2
開催地:UAE
日程:1月29日
距離:117km
開催地:UAE
日程:1月29日
距離:117km
天候:晴れ
出場チームメイト:31トマ・ルバ、32ドリュー・モレ、33ライアン・カバナ、34山本元喜、35新城雄大、36孫崎大樹
レースレポート
今日は後半に山岳が含まれる117kmのコース。
作戦としては終盤の登りで人数が絞れられることを狙いはするが、自分たちから過剰に人数を絞り込みに行くような動きはしない、という方向。
確かに山岳はあるのだが、一気に人数を絞り込めるほどハードではないだろう、という予想の下の作戦だった。
レースは序盤からかなりハイペースかつアグレッシブな展開が続いていた。
何度か危ない逃げが決まりそうにもなったが吸収を繰り返し続けた。
最終的に直線区間でアタックがかかりつつ集団がドンドンと千切れていき、大きく集団が割れることになった。
後ろに取り残されていたが、トマ、ドリュー、ライアンが先行グループに入っていたことに加え、有力チームも大半が選手を前に送り込んでおり、後方集団から前を追う気配が消えていたので、この集団は終わる、と判断してブリッヂを仕掛ける。
くしくも同じタイミングで雄大もブリッヂを仕掛けており、少し間をあけて二人で前を追い、何とか追いついた。
1分間484Wも出ていた。
そこから再び何度かアタックがかかり逃げが出来ては捕まりを繰り返した結果、30人以上の逃げが決まる。
キナンからはドリュー、ライアン、自分が加わっており、そのまま逃げた方が良い逃げ。
あまりキナンばかりが積極的に牽きに行っていると押し付けられる可能性があったので、全員が回るように後方まで下がってはローテーションを回していた。
人数が多すぎることもあって中々全員で逃げよう、という雰囲気にはならず、ローテーションが回るもののムラのある流れにはなっていた。
対して後ろはグレガのチームやリーダーチームが積極的に追って来ていたようで、時折振り返ってみた際に完全に離れる感じは無かった。
結局追いつかれ、再び集団がまとまり、数名が逃げるだけで集団が落ち着いた。
そこからは登りに向けて少しずつ緊張感が増していき、キナンもまとまって位置を前方に上げていた。
そして、1発目の登りへ。
約4kmの登りだったのだが思ったよりも勾配がきつくなかった。
グレガのチームが牽引しているペースは確かにある程度の強度が出ていたのだが、勾配が緩いこともあり、他の選手の後ろに入ればある程度は軽減できた。
それでも、登りの苦手な選手が多いようで集団後方は結構千切れ千切れになっていたらしい。
自分は頂上付近でアタックしていった選手に反応して追った。
たぶん山岳賞狙いの動きだとは思っていたが、仮にそこから逃げを狙われた際にキナンが追う展開になると面倒だと判断したからである。
飛び出した選手は大半が山岳賞のラインを通過後に踏みやめていたが、数名の選手だけが下りでアタックしたので、それに反応してチェックにだけ入っておいた。
逃げる意味が無かったので、ローテーションに加わらず後方に引っ付いていたが、昨日を同じく集団をまとめる動きを繰り返していたroojalが追ってきたので、吸収されたタイミングで集団内に下がった。
そこからは集団内でキナン会議が始まった。
1回目と2回目の登りは似たようなコースプロフィールになっているため、2回目の登りが想定よりも緩い可能性が高く、孫崎が残れる登りなので、絞り込まれた集団でスプリントという選択肢もある、という話になった。
なので、集団を崩壊させるというよりは孫崎を残しつつフォローして小集団でのスプリントを狙う可能性もある、という話になった。
というわけで2回目の登りへ。
やはり似たようなプロフィールで登り始めた。
突っ込み始めこそペースが良かったものの、一度ペースが緩みかけたので、ピュアなスプリンターが残るのも困ると考え、一度先頭に出てペースを引き上げておいた。
この登りは山岳ポイント通過後にアップダウンを経てゴールに向かうため、大きくは下らない。
そのため、登りで絞り込みたい選手がかなり積極的に動いてきた。
そのペースアップで集団後方まで下がりながら、気配で察した集団の最後尾に引っ付く。
KOM500m手前からさらにもう一段階ペースが上がりながらも粘って山頂を通過し、少し前にいた孫崎と合流し、ペースが緩んだタイミングで前に上がっていく。
集団の先頭ではKOMのタイミングで7名が抜け出しており、そこにドリューが入っていた。
ブリッヂを仕掛ける選手の動きを妨害するために前方に上がってみたが、どちらかというと追走寄りの動きをしていた。
アップダウンの途中に設定されたカテゴリーの低い山岳ポイントを集団で勢いのまま通過するも、7人逃げは捕まらなかった。
一旦下って再び登りだす。
そのタイミングでトマがパンクする。
それから少しして自分の左側の選手が急にバチンッと異音を上げるとともに地面に崩れ落ち、横滑りを始める。
自分の前に横向きに倒れた前輪が少し突き出していたが、冷静に交わして何事もなかったかのように走っていたが、意味不明なところで急に跳ね上がって落車したので中々の恐怖体験。
先ほどの流れた登りと違い、今回はしっかりと勢いが落ちて登っている感じが強かった。
登りでペースが落ちたことで見た目上は逃げている7人と差が詰まっているように感じ、ブリッヂがかかるのじゃないかと少しヒヤヒヤしていた。
頂上が見え始めたタイミングでグレガがアタックして一気に差を詰めに行った。
10人以上後ろにいた自分は当然反応できる状況じゃなかったが、他の選手もバラバラになりつつ数名が付いていける程度でしかなかった。
逃げに追いつかれると不味いな、と見ていたが、おそらくアタックの勢いが良すぎて、反応した選手が全員脚を使ってしまい、グレガが踏みやめたタイミングで協調が取れず失速する。
自分たちの集団で前を追いたい選手がローテーションを回しそれを追う。
頂上で孫崎が集団に居ることを確認し前に上がっていった。
途中で後ろを確認すると孫崎が居なくなってはいたが、集団には残っているはずなので、まずは前のグレガ達の集団を吸収することが重要と考え、前方に上がっていく。
集団がかなり縦に伸びており、しっかりとグレガ達の集団を吸収しつつも、逃げの7人は完全に先行しきっていたので、逃げ切りは確定。
後は孫崎の集団スプリントを手伝うかな、と思ったが、良い位置に付けていたのでそのままで大丈夫だろうと判断し、集団内でゴール
ドリューが4位に入り、総合2位に上がり、孫崎が集団3位でゴール
感想
データ的にもフィーリング的にも好調であることが確認できた日だった。
前半から中盤にかけて結構積極的に動いていたので脚を消耗する場面も何度かあったが、後半の登りでもしっかりと残ることが出来ていたので悪くなかった。
明日は山頂ゴールのクイーンステージなのでしっかりと走り切りたい。
キツさレベル
7
そこそこって感覚でいい感じでゴール。
途中に集団が割れた際にはかなり辛かった。
amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!
山本元喜のYouTubeチャンネルはコチラ!
山本元喜の本はコチラ!
出場チームメイト:31トマ・ルバ、32ドリュー・モレ、33ライアン・カバナ、34山本元喜、35新城雄大、36孫崎大樹
レースレポート
今日は後半に山岳が含まれる117kmのコース。
作戦としては終盤の登りで人数が絞れられることを狙いはするが、自分たちから過剰に人数を絞り込みに行くような動きはしない、という方向。
確かに山岳はあるのだが、一気に人数を絞り込めるほどハードではないだろう、という予想の下の作戦だった。
レースは序盤からかなりハイペースかつアグレッシブな展開が続いていた。
何度か危ない逃げが決まりそうにもなったが吸収を繰り返し続けた。
最終的に直線区間でアタックがかかりつつ集団がドンドンと千切れていき、大きく集団が割れることになった。
後ろに取り残されていたが、トマ、ドリュー、ライアンが先行グループに入っていたことに加え、有力チームも大半が選手を前に送り込んでおり、後方集団から前を追う気配が消えていたので、この集団は終わる、と判断してブリッヂを仕掛ける。
くしくも同じタイミングで雄大もブリッヂを仕掛けており、少し間をあけて二人で前を追い、何とか追いついた。
1分間484Wも出ていた。
そこから再び何度かアタックがかかり逃げが出来ては捕まりを繰り返した結果、30人以上の逃げが決まる。
キナンからはドリュー、ライアン、自分が加わっており、そのまま逃げた方が良い逃げ。
あまりキナンばかりが積極的に牽きに行っていると押し付けられる可能性があったので、全員が回るように後方まで下がってはローテーションを回していた。
人数が多すぎることもあって中々全員で逃げよう、という雰囲気にはならず、ローテーションが回るもののムラのある流れにはなっていた。
対して後ろはグレガのチームやリーダーチームが積極的に追って来ていたようで、時折振り返ってみた際に完全に離れる感じは無かった。
結局追いつかれ、再び集団がまとまり、数名が逃げるだけで集団が落ち着いた。
そこからは登りに向けて少しずつ緊張感が増していき、キナンもまとまって位置を前方に上げていた。
そして、1発目の登りへ。
約4kmの登りだったのだが思ったよりも勾配がきつくなかった。
グレガのチームが牽引しているペースは確かにある程度の強度が出ていたのだが、勾配が緩いこともあり、他の選手の後ろに入ればある程度は軽減できた。
それでも、登りの苦手な選手が多いようで集団後方は結構千切れ千切れになっていたらしい。
自分は頂上付近でアタックしていった選手に反応して追った。
たぶん山岳賞狙いの動きだとは思っていたが、仮にそこから逃げを狙われた際にキナンが追う展開になると面倒だと判断したからである。
飛び出した選手は大半が山岳賞のラインを通過後に踏みやめていたが、数名の選手だけが下りでアタックしたので、それに反応してチェックにだけ入っておいた。
逃げる意味が無かったので、ローテーションに加わらず後方に引っ付いていたが、昨日を同じく集団をまとめる動きを繰り返していたroojalが追ってきたので、吸収されたタイミングで集団内に下がった。
そこからは集団内でキナン会議が始まった。
1回目と2回目の登りは似たようなコースプロフィールになっているため、2回目の登りが想定よりも緩い可能性が高く、孫崎が残れる登りなので、絞り込まれた集団でスプリントという選択肢もある、という話になった。
なので、集団を崩壊させるというよりは孫崎を残しつつフォローして小集団でのスプリントを狙う可能性もある、という話になった。
というわけで2回目の登りへ。
やはり似たようなプロフィールで登り始めた。
突っ込み始めこそペースが良かったものの、一度ペースが緩みかけたので、ピュアなスプリンターが残るのも困ると考え、一度先頭に出てペースを引き上げておいた。
この登りは山岳ポイント通過後にアップダウンを経てゴールに向かうため、大きくは下らない。
そのため、登りで絞り込みたい選手がかなり積極的に動いてきた。
そのペースアップで集団後方まで下がりながら、気配で察した集団の最後尾に引っ付く。
KOM500m手前からさらにもう一段階ペースが上がりながらも粘って山頂を通過し、少し前にいた孫崎と合流し、ペースが緩んだタイミングで前に上がっていく。
集団の先頭ではKOMのタイミングで7名が抜け出しており、そこにドリューが入っていた。
ブリッヂを仕掛ける選手の動きを妨害するために前方に上がってみたが、どちらかというと追走寄りの動きをしていた。
アップダウンの途中に設定されたカテゴリーの低い山岳ポイントを集団で勢いのまま通過するも、7人逃げは捕まらなかった。
一旦下って再び登りだす。
そのタイミングでトマがパンクする。
それから少しして自分の左側の選手が急にバチンッと異音を上げるとともに地面に崩れ落ち、横滑りを始める。
自分の前に横向きに倒れた前輪が少し突き出していたが、冷静に交わして何事もなかったかのように走っていたが、意味不明なところで急に跳ね上がって落車したので中々の恐怖体験。
先ほどの流れた登りと違い、今回はしっかりと勢いが落ちて登っている感じが強かった。
登りでペースが落ちたことで見た目上は逃げている7人と差が詰まっているように感じ、ブリッヂがかかるのじゃないかと少しヒヤヒヤしていた。
頂上が見え始めたタイミングでグレガがアタックして一気に差を詰めに行った。
10人以上後ろにいた自分は当然反応できる状況じゃなかったが、他の選手もバラバラになりつつ数名が付いていける程度でしかなかった。
逃げに追いつかれると不味いな、と見ていたが、おそらくアタックの勢いが良すぎて、反応した選手が全員脚を使ってしまい、グレガが踏みやめたタイミングで協調が取れず失速する。
自分たちの集団で前を追いたい選手がローテーションを回しそれを追う。
頂上で孫崎が集団に居ることを確認し前に上がっていった。
途中で後ろを確認すると孫崎が居なくなってはいたが、集団には残っているはずなので、まずは前のグレガ達の集団を吸収することが重要と考え、前方に上がっていく。
集団がかなり縦に伸びており、しっかりとグレガ達の集団を吸収しつつも、逃げの7人は完全に先行しきっていたので、逃げ切りは確定。
後は孫崎の集団スプリントを手伝うかな、と思ったが、良い位置に付けていたのでそのままで大丈夫だろうと判断し、集団内でゴール
ドリューが4位に入り、総合2位に上がり、孫崎が集団3位でゴール
感想
データ的にもフィーリング的にも好調であることが確認できた日だった。
前半から中盤にかけて結構積極的に動いていたので脚を消耗する場面も何度かあったが、後半の登りでもしっかりと残ることが出来ていたので悪くなかった。
明日は山頂ゴールのクイーンステージなのでしっかりと走り切りたい。
キツさレベル
7
そこそこって感覚でいい感じでゴール。
途中に集団が割れた際にはかなり辛かった。
amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!
山本元喜のYouTubeチャンネルはコチラ!
山本元喜の本はコチラ!