ツアー・オブ・チンハイレイク 2016 12&3日目
ツアー・オブ・チンハイレイク 12&13日目
クラス:HCクラス・ステージレース
開催国:中国
日程:7月29&30日
距離:22.6&95km
天候:晴れ
出場チームメイト:ニコラス・マリーニ、ダニエーレ・コッリ、リカルド・スタキオッティ、石橋学、山本元喜
29日に行われたタイムトライアルでは総合順位で大きく遅れている自分は特に頑張る必要が無かったので流して走った。
バイインで行われたクリテリウムレース。
8周のレースで偶数周のゴールライン通過時に中間スプリントが設けられていた。
レース前のミーティング
自分と石橋がローテーションの要員でスタキオッティとコッリとマリーニがスプリント要員。
最初の中間スプリントではマリーニとコッリが狙いに行くという作戦だった。
レースレポート
コッリとスプリントポイントが近い選手を含む逃げが出来たときに反応できるように先頭でスタートラインに並ぶ。
号砲と同時にレースが始まり2人の選手が飛び出す。
このまま決まればいいなと思いながら見送るが、少数の追走が続いてから集団が追いかけて潰れる。
そこから再びアタック合戦が続く。
危険な選手が逃げに入っていない場合は逃がして中間スプリントのポイントを潰させた方が良い。
今日はゴールスプリントに持ち込みたいチームが多いはずなので多少の逃げであれば強力な追走で潰されるのは確定的。
2周目に入り6人ほどが飛び出す。
無線で(スプリントポイントで3位につけている)ルビアーノが逃げに入っている、という情報が入って来て自分がブリッヂをかける。
なんとか追いついてメンバーを確認するとルビアーノが居ない。
見間違えたっぽい。
NIPPO的には逃げる意味が無いので付いて行くだけでローテーションに加わらない。
その逃げは中間スプリントの3km手前で捕まる。
そこから集団で中間スプリントへ。
コッリがスプリントしているのは見えたが何着かは不明。
中間スプリント直後に逃げが発生。
結構な人数が行っていたので自分も追走して前に追いつく。
11人の逃げ。
自分は逃げたくないので付いて行くだけ。
ランプレやビノフォーエバーの選手も逃げたくないらしく回らない。
自分が前に入っていれば集団が追走をかけるとなった時にNIPPOが先頭を曳かなくていい理由が出来る。
そうなればスプリントに持ち込みたい他チームのアシストを消耗させることが出来る。
周回数が減ってからも差が詰まらなければ後ろに下がって追走に参加すればいい。
自分にとって逃げても意味のない日にやっと逃げに入れるというのは中々皮肉な感じでもある。
回りたくない選手がいるせいでローテーションが乱れペースが上がらない。
自分にもローテーションに回るように要求してくるが、絶対に加わらない。
これまでのNIPPOの動きを見ていれば狙いは簡単に分かるはず。
何も考えていないのか見えていないかのどちらかだろうか?それとも分かった上で要求しているのか。
2回目の中間スプリント前には逃げ集団は分裂する。
2人が飛び出し、それを追うランプレとビノを含む3人、単独追走のバイクエイド、その後ろに追いつきたいのか何がしたいのか分からない自分を含む5人。
前6人が合流して逃げを再結成されると中々めんどくさいので前を追うように自分もローテーションに入る。
単独追走のバイクエイドを吸収して前が5人になる。
前は5人、その内3人は逃げが出来てから積極的にローテーションに加わっていたので疲れている。
このメンバーであれば逃げの吸収は容易と判断しローテーションから抜ける。
結局、中間スプリントの3位争いという微妙な理由で前の3人が分裂し自分達の集団に吸収される。
逃げから飛び出した2人とその後方にやる気のない9人、そしてメイン集団という形になる。
ゴールラインを通過してしばらくして後ろにメイン集団が見えてくる。
減速していた自分達の集団から『諦めない気持ちを持ったメンバー』がアタックを仕掛けていく。
無理と判断した選手が順に集団に帰っていき、自分が帰った時点で前から順に45秒差の2人、見える位置に居る諦めない4人、集団、となる。
諦めない4人が集団に戻りラスト3周。
石橋もローテーションに加わり残り2人との差を調整していく。
タイム差は40秒程。
ラスト2周へ入る際の中間スプリントは逃げに消化させてゴールスプリントに備える、という事で逃げを吸収しないようにペースを調整しながら石橋がローテーションに加わる。
ラスト2周に入る手前で自分もローテーションに参加。
ラスト2周の中間スプリントは逃げの2人が消化し、3位は逃げを追走する為に飛び出していた選手が取る。
ラスト2周をランプレとサウスイーストと自分と石橋でローテーションしながら消化していくが、かなり頻繁にアタックが掛かる。
どう考えても逃げ切れるはずがないのにかなりしつこい。
その度に微妙に逃がして、泳がして吸収というのが繰り返される。
特にチンハイ選抜チームの動きがおかしい。
自分達の横をもがいて上がって行くが、先頭まで出る頃にはかなり弱り減速している。
そのままアタックしているつもりで全力で踏んでいるがその選手の後ろにローテーションの列が繋がり良い曳きになってしまっている。
それを3度ほど繰り返してから散っていった。
ラスト1周に入りローテーションもペースを上げて行く。
それでもアタックが掛かり、微妙な飛び出しが潰され続ける。
ラスト3kmを切ってもアタックが掛かり、その時に先頭に居た自分がそれを潰す。
ここまですれば仕事終了だろうと判断し交代と同時に下がって行く。
集団に付いて行く理由も無かったのでそこから遅れてゴール。
集団スプリントではコッリが4位に入りポイントリーダージャージを守り抜いた。
感想
中々アグレッシブな最終日だった。
飛び出しては吸収されてを続けていたので疲れもしたが、逃げに入っているときは基本的に付いているだけだったのでそこまでしんどくは無かった。
去年と違い落車に巻き込まれる事なく無事に終えることが出来て良かった。
前半は調子も微妙でどうなるかという感じではあったが、後半になるにしたがって調子も上がって行きローテーションの仕事もかなりこなしていくことが出来たので良かったと思う。
シーズン後半戦に向けていい感じに追い込んで体の調子を戻していくことが出来た良いレースだったと思う。
ここからヨーロッパに戻り次のレースが始まるので頑張っていきたい。
キツさレベル
6
動いていた割にはそこまでしんどく無かったという印象。
後半に入り曳きまくっていたダメージが残っていたので辛い部分もあったが悪くは無かったので良かった。
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