2023富士クリテリウム 予選
CATEGORYレースレポート
開催地:富士市
日程:3月4日
距離:36km
天候:晴れ
出場チームメイト:畑中勇介、山本元喜、新城雄大、孫崎大樹、宮崎泰史、津田悠義
レースレポート
昨年の富士クリテリウムではキナンは6人で出走したものの、中島さんと雄大の2人しか決勝に上がれなかった。
そもそも昨年の時点で全員が決勝に上がれたチームがほぼ無かったため。今年は全員で決勝に上がることを第1の目的とし、それを前提に作戦を立てた。
大まかにはラスト2周あたりからはチーム全員で集まり、そこから位置取りをして全員でゴールに流れ込む、という作戦で、それまでは各自が自由に動き予選のクリアを狙うという最後の動きだけ決めた作戦になっていた。
昨年は初っ端から最後まで逃げを狙って動き続け、最終的に脚が無くなって予選落ちした。
今年は動きを絞り、後半に逃げが狙えないと判断した場合にはゴールスプリントに備えることを心に誓ってレースに挑んだ。
レーススタート直後のアタックに反応し、そのまま逃げを狙う。

4名ほどで少し抜け出せたので、これを決めれれば楽に決勝に上がれる!と期待して全開で踏んでいた。
2周くらい全開で踏んでローテーションを回していたが、結局捕まってしまった。
決め切るために全開で踏んでいたのでかなりのダメージを負った。
アタックから捕まるまでの5分間の平均出力が360Wだった。

初っ端からオールアウト寸前まで踏み切ったせいでかなり深刻に辛く、一気に集団後方まで下がり休む。
タイムトライアル後のように喉が痛く、心拍数も急に上がり過ぎてしばらくの間、気持ちが悪かった。
休むとは言っても、集団の後方に下がってアタック等への反応を控えているだけで、脚を止めて休めているわけでは無い。
細かなペースアップに時折苦しめられつつも、脚と心拍の回復を待った。
その間に他のキナンの選手が逃げに入っていることもあったが、25人しか決勝に上がれないこともあって、大人数の逃げは絶対に決まらず、かといって少人数の場合には追撃で乗りたい選手が多く逃げ切れない、という展開が続き続けた。
ラスト10周で再度逃げに挑戦しよう、と計画していたところ、ラスト12周で宮崎含む5名の逃げが決まった。
元々の作戦では宮崎と自分でラスト1周で先頭に出る予定だったので、これでは自分一人でラスト1周から先頭に上がる必要が出てしまい、作戦が破綻する。
つまり、事前打ち合わせと違う形で予選突破を狙う必要があり、仮に逃げ切った場合に残り20人の枠を集団スプリントで争う必要があり、それはスプリントが苦手な自分にとって地獄。
逃げを潰しにはいかないが、何としても追撃する選手と協力して逃げにブリッヂを決めないと相当辛い未来が容易に想像できた。
脚も回復し、チャンスを伺っていたところ、4名がパラパラと追走をかけ始め、集団に見送る雰囲気が漂ったので、集団と逆サイドからそこにブリッジを仕掛け5名になる。
集団が変わらず離れていたので、そこからペースを上げなおし、2名が遅れ、3名でのブリッヂになった。

集団からは抜け出したものの、相変わらず散発的にアタックがかかっており、一気に集団と離れる感じでは無かった。
前5名との差も簡単には詰らず、しばらくは3人でひたすら踏み続ける展開が続いた。
仮にここで集団に追いつかれた場合には予選突破は不可能となるのでオールアウトしない範囲で全開で前を追っていた。
集団の動きが少しずつ落ち着いて行き、自分たち3人との差が開き始めたことで、前の5人も自分たちとの合流のために若干ペースを落とした。
そのおかげもあり、ラスト5周あたりで前の5名と合流でき、8人逃げで逃げ続けることになる。
そのころには集団とはかなりのギャップが出来ており、逃げ切りは確実。
そこに延々と単独で追走を仕掛けていた愛三の渡辺選手が合流し、9人逃げでゴールまで行った。
予選突破を一番の目標にしていただけに、宮崎と一緒にワンツーフィニッシュを決めておいた。

しかし、メイン集団ではトップ16人しか上がれない過酷な状況に加え、最終コーナーでの落車により集団の流れが大きく乱れたことで、非常に難しいスプリントになってしまったせいで、キナンは畑中さんと孫崎しか上がれず、津田と雄大が落ちてしまった。
他チームの有力スプリンターも予選突破できなかった選手が多く、ゴール一本勝負という予選のシステム的な難しさが顕著に表れたレースになったと思う。
感想
初っ端に動いた際には全力で出し過ぎてしまい、終わったんじゃないかというほどに辛かったが、そこからリカバリーできた。しかし、再び逃げでかなり消耗したが、最終的には流しながらのゴールとなったのである程度回復させることはできたと思う。
昨年の予選落ちの屈辱は晴らせたが、本番は決勝なので、しっかりと回復させて挑みたい。
キツさレベル
9
距離自体は短かったが、かなり濃密なレースとなった。
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日程:3月4日
距離:36km
天候:晴れ
出場チームメイト:畑中勇介、山本元喜、新城雄大、孫崎大樹、宮崎泰史、津田悠義
レースレポート
昨年の富士クリテリウムではキナンは6人で出走したものの、中島さんと雄大の2人しか決勝に上がれなかった。
そもそも昨年の時点で全員が決勝に上がれたチームがほぼ無かったため。今年は全員で決勝に上がることを第1の目的とし、それを前提に作戦を立てた。
大まかにはラスト2周あたりからはチーム全員で集まり、そこから位置取りをして全員でゴールに流れ込む、という作戦で、それまでは各自が自由に動き予選のクリアを狙うという最後の動きだけ決めた作戦になっていた。
昨年は初っ端から最後まで逃げを狙って動き続け、最終的に脚が無くなって予選落ちした。
今年は動きを絞り、後半に逃げが狙えないと判断した場合にはゴールスプリントに備えることを心に誓ってレースに挑んだ。
レーススタート直後のアタックに反応し、そのまま逃げを狙う。

4名ほどで少し抜け出せたので、これを決めれれば楽に決勝に上がれる!と期待して全開で踏んでいた。
2周くらい全開で踏んでローテーションを回していたが、結局捕まってしまった。
決め切るために全開で踏んでいたのでかなりのダメージを負った。
アタックから捕まるまでの5分間の平均出力が360Wだった。

初っ端からオールアウト寸前まで踏み切ったせいでかなり深刻に辛く、一気に集団後方まで下がり休む。
タイムトライアル後のように喉が痛く、心拍数も急に上がり過ぎてしばらくの間、気持ちが悪かった。
休むとは言っても、集団の後方に下がってアタック等への反応を控えているだけで、脚を止めて休めているわけでは無い。
細かなペースアップに時折苦しめられつつも、脚と心拍の回復を待った。
その間に他のキナンの選手が逃げに入っていることもあったが、25人しか決勝に上がれないこともあって、大人数の逃げは絶対に決まらず、かといって少人数の場合には追撃で乗りたい選手が多く逃げ切れない、という展開が続き続けた。
ラスト10周で再度逃げに挑戦しよう、と計画していたところ、ラスト12周で宮崎含む5名の逃げが決まった。
元々の作戦では宮崎と自分でラスト1周で先頭に出る予定だったので、これでは自分一人でラスト1周から先頭に上がる必要が出てしまい、作戦が破綻する。
つまり、事前打ち合わせと違う形で予選突破を狙う必要があり、仮に逃げ切った場合に残り20人の枠を集団スプリントで争う必要があり、それはスプリントが苦手な自分にとって地獄。
逃げを潰しにはいかないが、何としても追撃する選手と協力して逃げにブリッヂを決めないと相当辛い未来が容易に想像できた。
脚も回復し、チャンスを伺っていたところ、4名がパラパラと追走をかけ始め、集団に見送る雰囲気が漂ったので、集団と逆サイドからそこにブリッジを仕掛け5名になる。
集団が変わらず離れていたので、そこからペースを上げなおし、2名が遅れ、3名でのブリッヂになった。

集団からは抜け出したものの、相変わらず散発的にアタックがかかっており、一気に集団と離れる感じでは無かった。
前5名との差も簡単には詰らず、しばらくは3人でひたすら踏み続ける展開が続いた。
仮にここで集団に追いつかれた場合には予選突破は不可能となるのでオールアウトしない範囲で全開で前を追っていた。
集団の動きが少しずつ落ち着いて行き、自分たち3人との差が開き始めたことで、前の5人も自分たちとの合流のために若干ペースを落とした。
そのおかげもあり、ラスト5周あたりで前の5名と合流でき、8人逃げで逃げ続けることになる。
そのころには集団とはかなりのギャップが出来ており、逃げ切りは確実。
そこに延々と単独で追走を仕掛けていた愛三の渡辺選手が合流し、9人逃げでゴールまで行った。
予選突破を一番の目標にしていただけに、宮崎と一緒にワンツーフィニッシュを決めておいた。

しかし、メイン集団ではトップ16人しか上がれない過酷な状況に加え、最終コーナーでの落車により集団の流れが大きく乱れたことで、非常に難しいスプリントになってしまったせいで、キナンは畑中さんと孫崎しか上がれず、津田と雄大が落ちてしまった。
他チームの有力スプリンターも予選突破できなかった選手が多く、ゴール一本勝負という予選のシステム的な難しさが顕著に表れたレースになったと思う。
感想
初っ端に動いた際には全力で出し過ぎてしまい、終わったんじゃないかというほどに辛かったが、そこからリカバリーできた。しかし、再び逃げでかなり消耗したが、最終的には流しながらのゴールとなったのである程度回復させることはできたと思う。
昨年の予選落ちの屈辱は晴らせたが、本番は決勝なので、しっかりと回復させて挑みたい。
キツさレベル
9
距離自体は短かったが、かなり濃密なレースとなった。
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