2023ツアー・オブ・ジャパン 第5ステージ
CATEGORYレースレポート
クラス:UCI2.1
開催地:飯田
日程:5月25日
距離:120km
天候:晴れ
出場チームメイト:トマ・ルバ、ドリュー・モレ、ライアン・カバナ、山本元喜、孫崎大樹、津田悠義
レースレポート
今日は逃げの日
レース終盤にペースを上げてくるであろうメイン集団に残れるように逃げに入って前で待つ、という作戦。
状況に応じて動きは変わるが、仮に逃げに入れなかった際には集団でペースアップを行う可能性もあった。
自分から無理に仕掛けにはいかないが、登りに関しては自分のペースを刻んだ方が楽な場合が多いし、それで先行できるのであれば後ろから追い上げてくるクライマーに余力を残しつつ合流することもできる。
なので、基本はフォローに回りつつ登り区間は自分から踏んでいく可能性もある、といった状況だった。
今日は短めのパレードを挟んでレーススタート。
ほぼ最後尾に並んでいたが、うまい具合に先頭に上がって行って、スタート直後からの動きには反応できた。
登りは頂上まで維持できる自分のペースを刻みつつも他の選手の動きに気を付け、アップダウン区間でアタックを仕掛ける選手が居る場合には選手を見極めて反応していく。
トマやドリューも上がって来て反応できる状況にあったが、無駄足を使ってしまわないように積極的に自分が処理しに動いていた。
下り区間ではEFの選手がアタックを仕掛けるので反応することも多く、平坦区間で抜け出していることも多かったが、基本的には2人での抜け出しになっていたので、そこまで強くは踏まずに次の展開に備えていた。
何度か抜け出しと吸収を繰り返したが、決まりそうな動きには全て反応できていたので、かなり動けていたと思う。

登りに入るたびに自分のペースを維持して登り切る、というのをスタートから毎周繰り返していた。
4回目の登りで山岳賞に向けてビクトワールのキンテロ選手がアタックしていったので、それを無理せずに一定のペースで追った結果、トレンガヌの選手と2人で抜け出すことになり、その後のアップダウンで後ろから選手が合流したことで8人の逃げになり、展開が固まった。
メンバーはキナンが自分とライアン、ビクトワールからキンテロ選手とカーター選手、右京から岡選手、ブリヂストンが兒島選手、トレンガヌ、トリニティが1人ずつの8名。

そこにブリジストンの今村選手と、自分と一緒によく抜け出していたEFのフェリックス選手が合流し10人逃げになった。
逃げが決まった時点で、カーター選手とキンテロ選手、岡選手、フェリックス選手の総合時間がかなり良いという事が分かっていたので、積極的にローテーションに加わるのをやめた。
それでも一気にタイム差が4分まで開いてしまい、明日の富士山を含めて考えた場合にこれ以上タイム差を広げるのはまずい、と感じていた。
中でもカーター選手の調子が良いので注意が必要だったが、当然本人も理解しているので、かなり積極的にローテーションを回していた。
自分は終盤の展開に備えたかったのでかなり脚を温存しつつ走ってはいたが、それでも前半に動いた分の疲労感は多少はあった。
山岳賞の争いが大変でキンテロ選手が過剰にペースアップを行うので山岳賞のたびに登りのペースが恐ろしく早くなっていた。
おそらく山岳リーダージャージを着ている兒島選手にポイントを取らせないためのペースアップだったのだろうと思う。
残りの距離が減るにつれて縮むだろうと考えていたタイム差が4分前後で維持されることで自分としては、かなり焦りがあった。
脚の感覚的にあまり勝負できる感じではなく、メイン集団に追いついてもらいたかったが、それが叶わなさそう。
ラスト3周の山岳賞の登りでのキンテロ選手のペースアップでライアンが一度遅れたので、積極的に攻めるのではなく、守りに寄せた動きに切り替えることにした。

ラスト2周の登りではステージ荒らす意に向けた振り落としのためにペースアップが行われたが、無理に反応せずに自分のペースを維持して淡々と踏み続けた。
流石にペースが上がるのは一時的で緩急が付くので緩んだ際には差を詰めれていたのだが、自分が地味に粘っていることを確認したカーター選手が山岳賞の登りでペースアップしたことで、かなり離れてしまった。
それでも下りを利用して復帰し、アタックの動きを潰してペースを緩めることでライアンが復帰してくるのを待った。
再び人数が増えてからは、主にカーター選手のアタックを潰す方向で動いており、メイン集団とのタイム差が詰まることを願っていたが、ラスト1周の時点で4分差と聞いて、かなり困った。
登りは緩めのペースで牽制をかけつつ、ライアンも残っていることを確認し、急勾配区間で抜け出しを狙ってアタックしたが決まらず、カウンターで岡選手、カーター選手、トリニティの選手に先行されてしまう。
再びペースを維持して粘ろうとしたが、カーター選手がかなり踏んでおりドンドン差が広がっていった。
そこで、登りで遅れたトレンガヌの選手、ライアン、EFのフェリックス選手と合流し、ローテーションを回して前の3人を追った。
登りで無理に踏み過ぎずに差を詰めれば全員で追いつける可能性が高く、自分よりライアンの方がスプリントがあるので、長めに牽いてジワジワと差を詰めたが、その途中で脚を使い切ってしまい、自分は遅れてしまった。
先頭に牽制がかかれば復帰できる、と考えて諦めずに踏んでいたが結局は遅れたまま7位でゴールした。

逃げ切った6人ではライアンが2位に入ってくれた。
感想
終始動きっぱなしで、しかもかなり頭を使いつつ動いていたので疲れた。
個人の成績は現状ではどうでもいいので、ライアンがステージ2位に入ってくれたことと、メイン集団でトマとドリューが富士山で総合順位の逆転の可能性があるタイム差でゴールしてくれたことが良かったと思う。
欲を出すのであれば、最後の展開に残れていれば結果に絡むことが出来たので、あともう少し上手く動けていれば、という気持ちはあったが、序盤から脚を使っていたし、仕方が無いと考えている。
キツさレベル
9
基本的にオールアウトしない限界のラインを感じながら走っていたので、限界は突破していない。かも? amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!
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開催地:飯田
日程:5月25日
距離:120km
天候:晴れ
出場チームメイト:トマ・ルバ、ドリュー・モレ、ライアン・カバナ、山本元喜、孫崎大樹、津田悠義
レースレポート
今日は逃げの日
レース終盤にペースを上げてくるであろうメイン集団に残れるように逃げに入って前で待つ、という作戦。
状況に応じて動きは変わるが、仮に逃げに入れなかった際には集団でペースアップを行う可能性もあった。
自分から無理に仕掛けにはいかないが、登りに関しては自分のペースを刻んだ方が楽な場合が多いし、それで先行できるのであれば後ろから追い上げてくるクライマーに余力を残しつつ合流することもできる。
なので、基本はフォローに回りつつ登り区間は自分から踏んでいく可能性もある、といった状況だった。
今日は短めのパレードを挟んでレーススタート。
ほぼ最後尾に並んでいたが、うまい具合に先頭に上がって行って、スタート直後からの動きには反応できた。
登りは頂上まで維持できる自分のペースを刻みつつも他の選手の動きに気を付け、アップダウン区間でアタックを仕掛ける選手が居る場合には選手を見極めて反応していく。
トマやドリューも上がって来て反応できる状況にあったが、無駄足を使ってしまわないように積極的に自分が処理しに動いていた。
下り区間ではEFの選手がアタックを仕掛けるので反応することも多く、平坦区間で抜け出していることも多かったが、基本的には2人での抜け出しになっていたので、そこまで強くは踏まずに次の展開に備えていた。
何度か抜け出しと吸収を繰り返したが、決まりそうな動きには全て反応できていたので、かなり動けていたと思う。

登りに入るたびに自分のペースを維持して登り切る、というのをスタートから毎周繰り返していた。
4回目の登りで山岳賞に向けてビクトワールのキンテロ選手がアタックしていったので、それを無理せずに一定のペースで追った結果、トレンガヌの選手と2人で抜け出すことになり、その後のアップダウンで後ろから選手が合流したことで8人の逃げになり、展開が固まった。
メンバーはキナンが自分とライアン、ビクトワールからキンテロ選手とカーター選手、右京から岡選手、ブリヂストンが兒島選手、トレンガヌ、トリニティが1人ずつの8名。

そこにブリジストンの今村選手と、自分と一緒によく抜け出していたEFのフェリックス選手が合流し10人逃げになった。
逃げが決まった時点で、カーター選手とキンテロ選手、岡選手、フェリックス選手の総合時間がかなり良いという事が分かっていたので、積極的にローテーションに加わるのをやめた。
それでも一気にタイム差が4分まで開いてしまい、明日の富士山を含めて考えた場合にこれ以上タイム差を広げるのはまずい、と感じていた。
中でもカーター選手の調子が良いので注意が必要だったが、当然本人も理解しているので、かなり積極的にローテーションを回していた。
自分は終盤の展開に備えたかったのでかなり脚を温存しつつ走ってはいたが、それでも前半に動いた分の疲労感は多少はあった。
山岳賞の争いが大変でキンテロ選手が過剰にペースアップを行うので山岳賞のたびに登りのペースが恐ろしく早くなっていた。
おそらく山岳リーダージャージを着ている兒島選手にポイントを取らせないためのペースアップだったのだろうと思う。
残りの距離が減るにつれて縮むだろうと考えていたタイム差が4分前後で維持されることで自分としては、かなり焦りがあった。
脚の感覚的にあまり勝負できる感じではなく、メイン集団に追いついてもらいたかったが、それが叶わなさそう。
ラスト3周の山岳賞の登りでのキンテロ選手のペースアップでライアンが一度遅れたので、積極的に攻めるのではなく、守りに寄せた動きに切り替えることにした。

ラスト2周の登りではステージ荒らす意に向けた振り落としのためにペースアップが行われたが、無理に反応せずに自分のペースを維持して淡々と踏み続けた。
流石にペースが上がるのは一時的で緩急が付くので緩んだ際には差を詰めれていたのだが、自分が地味に粘っていることを確認したカーター選手が山岳賞の登りでペースアップしたことで、かなり離れてしまった。
それでも下りを利用して復帰し、アタックの動きを潰してペースを緩めることでライアンが復帰してくるのを待った。
再び人数が増えてからは、主にカーター選手のアタックを潰す方向で動いており、メイン集団とのタイム差が詰まることを願っていたが、ラスト1周の時点で4分差と聞いて、かなり困った。
登りは緩めのペースで牽制をかけつつ、ライアンも残っていることを確認し、急勾配区間で抜け出しを狙ってアタックしたが決まらず、カウンターで岡選手、カーター選手、トリニティの選手に先行されてしまう。
再びペースを維持して粘ろうとしたが、カーター選手がかなり踏んでおりドンドン差が広がっていった。
そこで、登りで遅れたトレンガヌの選手、ライアン、EFのフェリックス選手と合流し、ローテーションを回して前の3人を追った。
登りで無理に踏み過ぎずに差を詰めれば全員で追いつける可能性が高く、自分よりライアンの方がスプリントがあるので、長めに牽いてジワジワと差を詰めたが、その途中で脚を使い切ってしまい、自分は遅れてしまった。
先頭に牽制がかかれば復帰できる、と考えて諦めずに踏んでいたが結局は遅れたまま7位でゴールした。

逃げ切った6人ではライアンが2位に入ってくれた。
感想
終始動きっぱなしで、しかもかなり頭を使いつつ動いていたので疲れた。
個人の成績は現状ではどうでもいいので、ライアンがステージ2位に入ってくれたことと、メイン集団でトマとドリューが富士山で総合順位の逆転の可能性があるタイム差でゴールしてくれたことが良かったと思う。
欲を出すのであれば、最後の展開に残れていれば結果に絡むことが出来たので、あともう少し上手く動けていれば、という気持ちはあったが、序盤から脚を使っていたし、仕方が無いと考えている。
キツさレベル
9
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