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2023 ツール・ド・沖縄

クラス:UCI2.1
開催地:沖縄県
日程:11月12日
距離:200km








天候:雨
出場チームメイト:山本元喜、新城雄大、孫崎大樹、宮崎泰史、トマ・ルバ


レースレポート

今回のレースは自分、雄大、孫崎が逃げ切りの可能性のある逃げを狙い、展開的に逃げ切りが無い場合にはトマ、宮崎、自分で集団での勝負に備える、という作戦だった。
個人的にはツール・ド・沖縄は数年に1度は逃げ切りが発生しているので、今年はその可能性もあると見ており、有力な逃げに入れれば十分可能性がある、と見て動くつもりでいた。

レースは朝の6時45分の日の出とともにパレードスタートが始まり、2kmほど走って先からリアルスタートとなった。
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パレード中に先頭まで上がっており、スタートから逃げの動きに反応できるように備えてはいたが、人数が少なかったり飛び出した選手によってはすぐには反応せずに様子を見たりしていた。
逃げを狙うつもりだった3人で交互にアタックに反応できていたのでチャンスがありそうな動きは外すことなく、しっかりと加わることが出来ていた。
逃げに乗りたいチームも多いようでかなり激しくアタックの掛け合いと吸収が激しく繰り返されていた。
自分も数名で抜け出すことがあったが、決めれず。
最終的に20kmを過ぎたあたりで孫崎を含む4名がまず逃げを決め、そこに2名がブリッジして6名の逃げとなった。
その後、タイム差が開いた状態から2名が集団からアタックしていったが、かなり先で集団に返ってくることとなった。
レースは逃げが決まったことでペースを落とし、いったんは台湾チームが牽引していため一気に差が広がらなかったようだったが、途中でやめたことによって一気に差が広がった。
本部半島を抜けてからは、逃げに選手を送り込んでいないチームが協力して牽引を開始したが、タイム差は10分弱にまで広がっていた。
キナンは全員で集まって前方に位置取り
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特にトラブルなく残りの距離を消化していた。
1回目の普久川ダムの登りではあまりペースが上がらないままユルリと通過し、逃げとのタイム差は8分近いという状況だった。
集団の前方で動きを見ていたが、残りの距離がまだまだ長かったこともあり、積極的にタイム差を詰めたいチームは存在していない感じだった。
ラスト100kmあたりからは右京の石橋がほぼ先頭固定で牽引している状態で少しずつ大差を詰める気配が出ており、2回目の普久川ダムの登りに入る手前では愛三の選手も牽引に加わっていたこともあって、6分半ほどまでタイム差が詰まっていた。
登りが始まってほどなくしてマンセボ選手がアタックしたので少し遅れてから単独で追いかけて合流したが、他に反応した選手が居なかったこともあってか、マンセボ選手が踏むのをやめたので自分も一緒に集団に戻った。
そこからは再び淡々としたペースで山頂まで登り、下り切った先からの登りとアップダウンの区間でメイン集団内でアタックの仕掛け合いが始まった。
キナンとしては孫崎の逃げ切りで勝負してもいい、という状況だったので積極的にアタックして活性化させるというよりも、他の選手のアタックを潰したり、逆に他のチームのエース級の選手が追走しないといけないような動きを作ることが目的だった。
アタックの仕掛け合いはシマノの寺田選手が単独で抜け出したことで一旦落ち着き、少しの間は牽制状態になった。
逃げとのタイム差が2分半ほどと分かったことで、右京の増田さんとブリッツェンのアベタカさんが2人で牽引を開始。
流石は力のある2人、といった感じでかなりのハイペースで集団を牽引し、ある程度の距離を残した状態で逃げを捕らえるだろう、というくらいの勢いでタイム差が詰まっていった。
その間にトマと話をすると調子が良いという事だったので、自分が序盤の動きやマンセボ選手に反応した動き、アップダウン区間の仕掛け合いでかなり消耗しているので、逃げが捕まった際には他のチームの選手が消耗するような逃げを狙った動きをする、と伝えておいた。
ラスト30kmを切ったところで逃げが集団に追いつかれる、というタイミングの登りで自分がアタックして単独で抜け出したところに、大喜、入部さん、マンセボ選手、の3人が合流し4人逃げになる。
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自分と大喜と入部さんは同じ奈良県出身の選手かつ、全日本の優勝経験あり、更にマンセボ選手は言わずもがな、という非常に強力な逃げとなった。
そんな中で自分は追いつかれるまでにかなり踏んでいたこともあって中々に辛かったが、この4人から遅れてしまうとキナンが牽く必要が出てくるので、何としても粘らなければならない状況だった。
特に登りは限界ギリギリの状態だったが何とか根性を出して粘り切り、羽地ダムに向かう最後の平坦区間はローテーションに加われない状況だった。
特に入部さんとマンセボ選手が積極的に踏んでおり、この2人を消耗させつつ集団を牽引しているチームにダメージを与える、という目的では悪くは無かった。
早く集団に追いついて欲しい状況だったが、振り返って確認しても集団はかなり遠く、このままでは羽地ダムに突入した瞬間に遅れてしまうだろう、という状況だった。
流石に集団も逃げを容認するつもりは無かったので、羽地ダムの入り口ではかなり差を詰めてきていたが、登りだす手前で自分が力尽きてしまい逃げから遅れてしまった。
雄大が牽引するメイン集団にパスされ、そのまま集団から遅れてユックリと走ってゴールした。
メイン集団では残った逃げの3人は、ペースが上がってバラバラになった集団に追いつかれたものの、追いついた側も消耗しておりチームとしてはトマの10位が最高位だった。
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感想

レースの展開的には悪くなくキナンとしての連携はかなり上手くいっていたように感じたが、今一歩のところで成績を出せなく悔しい結果だった。
個人的には途中の動きや雨での消耗が激しかった印象があるので、今後のレースの対策として勉強になった部分が大きかった。
消耗の度合いを抑えられていれば終盤の逃げで有利に立ち回れたので、非常に勿体なかった。
このレースでシーズンオフに入るので、しっかりと休んだ後に来年からのレースに備えて準備を始めたいと思う。


キツさレベル
12
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