メモリアル・マルコ・パンターニ
メモリアル・マルコ・パンターニ
クラス:1クラス ワンデーレース
開催国:イタリア
日程:9月17日
距離:189.8km
天候:雨
出場チームメイト:ダミアーノ・クネゴ、アレサンドロ・ビソルティ、小林・海、小石・佑馬、ピエールパオロ・デネグリ、イウリ、フィロージ、山本元喜、ジャンフランコ・ジリオーリ
イタリアの東海岸で行われた、あのマルコ・パンターニの名前が冠されたレース。
レースガイドの本にもマルコ・パンターニの写真だらけ(全て同じ写真)
レース前のミーティング
自分への指示は逃げろという指示。
今日のレースは逃げが重要になると言っていた。
レースレポート
集団中盤に並びパレード中に先頭まで上がった。
レース開始の号砲とともにアタックした選手に付いて行く。
4人で飛び出し後ろを振り返ると結構離れている。
「もしかしたらこれで決めれるか!?」と思い一生懸命、前を牽く。
しかし、体が重い。
思っているように反応しない。
これはかなり不味い。
だが、それ以上に飛び出した他の選手が弱い。
パークホテルの選手は大柄なこともありかなり力強く引いてくれるが、残りのコルスとよく分からないチームの選手が弱い。
引く距離が短いしペースが落ちる。
何しにアタックした?
仕方が無いので他の選手を休ませてローテーションの協調を取るために長めに牽く。
結構長めに牽いてから交代するとパークホテルの選手が出てくる。
そして後ろから「ダイダイダイ(行け行け行け)」と前に出ずに叫んでくる奴がいる。
ふざけるなお前が行け。
これは協調するのは無理だし、後ろに確実に追いつかれると判断しやめる。
直後に集団に追いつかれる。
かなりキツイ。
もう少し頑張ろうと思い前に上がって再びアタックに反応するが決めれず。
集団に飲み込まれてからは動けず。
集団内でとにかく早くアタック合戦が終わるのを待つ。
しかし終わらない。
こういう日に限って長い。
集団内で小石と並走になり小石が「アタック合戦長いっすねぇ」と疲れ気味に言ってくる。
「うん……」といった瞬間、集団前方ど真ん中で落車が発生。
かなりの人数を巻き込みながら横に広がっていく。
自分の走行ラインはギリギリ抜けれそう。
誰かが自分の尻を思いっきり押して来るが無視。
横にいた小石は急ブレーキをしながらフレームアウトしていく。
あの位置では巻き込まれたかもしれない。
さよなら小石……。
自分はギリギリ横をすり抜けて先に進む集団先頭を追いかける。
前に追いてひと息つこうとするが逃げが決まっていないためペースが落ちない。
落車のせいで集団の人数が50人近くに削られている。
遅れているエースも多いはずなのでペースを落として待つかも?と思っていたが、逆に遅れた選手に鞭を打つかのように集団のペースが速いまま進む。
上りが始まる。
苦しむ。
かなり辛い。
ポロポロと遅れていく選手もいる。
集団前方ではアタックが連続し集団が分断され始めている。
登り切ったところで20人弱が先行する状態。
そんな逃げは決めさせないとでもいうかのように高速の追走が始まる。
ヘアピンの連続するコーナーをかなりのスピードで下る。
下りが終わり平坦もハイペースで突き進む。
常に辛い。
早く終わってくれと思うが、終わったところで何も出来そうにない。
コーナーが連続し、道も細いせいで集団前方の様子はほとんど分からない。
無線からは時々「何人が逃げている」という情報が入ってくるが常に20人ほどが先行している感じ。
その後、デネグリとビソルティの入った20人弱の逃げが決まりペースが落ち着く。
マジでヤバい、かなり辛いと思いながら走っていると山岳ポイントへの上りが始まる。
集団の戦闘が1列になって縦に伸びている。
ペースが上がっている……。
自分の走っている位置のペースも上がる。
頑張って踏むがドンドン遅れていく。
一瞬で集団最後尾に送られそのまま他の選手と共に千切れる。
チームカーの車列にパスされていき、最後尾車に抜かれてレースが終わってしまった。
50km弱。
久々に相当に悲しかった。
感想
調子が悪いとかではなくて「弱い」この一言に尽きると思う。
色々あったが練習量が圧倒的に足りていない。
今一度集中しなおし、やる気をカチ上げて練習し体を目覚めさせるしかない。
同じDNFだとしても、さすがに今回のような結果は良くない、レースに出ている意味がない。
体が完全に衰えているというわけではない(と願いたい)はずなのでしっかりとしたトレーニングで刺激を入れなおせば動いてくれるはずである。
オーバーワークに気を付けながらも、いい練習をして次のレースに挑めるようにしたい。
キツさレベル
8
かなり辛かったがあまりにも短すぎた。
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