ジロ・デ・エミリア 2016
ジロ・デ・エミリア
クラス:HCクラス ワンデーレース
開催国:イタリア
日程:9月24日
距離:213km
天候:雨
出場チームメイト:ダミアーノ・クネゴ、エドワード・グロス、アレサンドロ・ビソルティ、グレガ・ボーレ、小石祐馬、イゥーリ・フィロージ、山本元喜、ジャンフランコ・ジリオーリ
ボローニャ州エミリアで行われた大きな周回と小さい周回が組み合わされたレース。
レース前のミーティング
自分、小石、グロスがアタックに反応して逃げを狙い、グレガ、ジリオーリ、フィロージ、ビソルティがクネゴの近くにいて援護するという指示。
レースレポート
10km近い長めのパレードを経てレース開始。
上手く先頭まで上がれていたのでアタックに反応する。
出だしの感じとしては前回のパンターニのような終わっているという感じはない。
何度か反応するが決めれない。
ロータリーでの位置取りに失敗し集団内に飲み込まれる。
そこから緩んだ時を見計らっては前に上がってアタックに反応するが決まらない。
前に上がるのも楽ではないし足に来る。
30kmを過ぎても逃げが決まらない。
40km地点には山岳ポイントが設定されている。
今の段階で逃げに乗れていないということは、もし逃げに入れても山岳ポイント争いでちぎられる可能性が高い。
それに、ここでアタックして足を使ってしまうと山岳ポイントの集団のペースアップで集団から千切れる可能性が高い。
いずれにしても、もうアタックはやめて上りに備えるべきと判断して集団内で待機する。
思っていたよりも勾配は急では無いがアタックが続いていることで集団のペースが速い。
ギリギリ粘れるというぐらいのペース。
登り始めてすぐにグレガがサラーっとやめていく。
レースが連続しているし疲れているのだろうか?
グロスもしんどそうに登っており遅れていく。
山岳ポイントを通過し下りに入る。
無線から「下りがテクニカルだから気を付けるように」という指示が出る。
ブラインドコーナーの連続する下りを集団のほぼ最後尾で抜けて平坦区間へ。
集団が分断されている。
集団後方から40人ほどが千切れてしまっている。
前にどうしても戻りたい選手が全力で追うせいで集団が1列になりハイペースで平坦区間を駆け抜ける。
前の方を見るとジリオーリとフィロージもこの集団に居る。
タイミングを見て前に上がっていきジリオーリに「ローテーションに加わった方がいいか?」と聞くと「大丈夫、問題ない」と言われた。
その後、しばらくしてから無事前に合流し大きな集団になる。
逃げが決まっていたようでペースがゆっくりになる。
集団後方に下がるが、グロス、グレガ、小石の姿は無い。
ここ最近はレースが連続していることもあり疲労がかなり溜まっているのだろう。
チームカーを呼んでボトル受け取り、集団内に戻って残っているメンバーに配る。
そこからアップダウンを繰り返しながらジワジワと標高を上げていく。
逃げとのタイム差は3分前後をキープし、集団のペースは遅いというわけではない。
特に下りはかなりのハイペースで集団が1列に伸びきっている。
山頂が90km地点ということでカウントダウンしながら登る。
80km地点でクネゴから無線で「ボトルを貰ってきてほしい」と言われ取りに下がる。
ササッと受け取りを終えて集団に戻り、全員にボトルを配って再び集団内で休憩。
山頂までラスト3kmというあたりからペースが再び上がり、パラパラと遅れる選手が出てくる。
苦しみながらもまだ粘れるという感じで集団後方に付いて粘る。
頑張った甲斐あり集団ほぼ最後尾で登りきることに成功。
下りに入る。
結構速い下りで集団最後尾の選手が邪魔だったので抜く。
すると「お前の方が邪魔」とでも言うかのように抜き返される。
そんなことを3、4人の選手で繰り返しながら下りきる。
平坦に入りペースが緩んだところでトイレのために他の選手と一緒に止まる。
再スタートすると、下りがまだ残っていたようでブラインドコーナーの下りをチームカーの車列を抜きながら下る、という地獄のような状態に。
しばらくしてやっと集団が見えたと思ったら他チームのチームカーが右側に止まっておりぶつかりそうになる。
危な!と思って避けると補給所が始まっていた。
今のチームカーは補給員から選手が取り残したサコッシュを受け取っていたのだろう。
自分のチームの補給員を見つけてチームカーの間をすり抜けて受け取る。
直後に補給所でペースの緩んだ集団に追いつけたが、伸びた集団が縮むためにペースが上がる。
中切れに巻き込まれチームカーの車列に逆戻りする。
チームカーの車列内で集団のペースが落ちるのを待ち、落ちたところで追いつきに行く。
ほぼ合流というところでチームカーから「補給所での受け取りに失敗した選手にサコッシュを持っていって欲しい」と頼まれて受け取る。
集団内に戻りビソルティにサコッシュを渡す。
110km過ぎ。
そこから再び休憩。
脚は筋肉が痛い感じで結構ダメージが来ている。
140kmから始まる登りではペースが上がるだろうし、付いて行けるとは思えない。
とりあえずやれることだけでもやっておいた方がいいと考え130m辺りでボトルを貰いに行く。
集団に戻り渡しに行くがクネゴ以外はまだ十分に残っているということで渡せず。
そのまま140kmからの登りに向かう。
登りへ入る位置の取り合いのために平坦区間でかなりペースが上がる。
集団最後尾で苦しみながら登りに入る。
初っ端からペースが上がり付いて行けず散る。
今月は明後日と30日以外にレースが入っているし、10月1日はロンバルディアなので無理は厳禁と判断し、遅れてすぐさま回収車に回収してもらった。
そこからはドライバーのおじさんとトークしながらドライブした。
自分が回収されてからもアップダウンが連続し続け、相当キツそうなコースだったので回収されておいて本当に良かったと思った。
感想
パンターニでは相当終わっていた体がやっとマシになってきたという感じだった。
登りのフィーリングもそこまで悪くは無かったが筋肉にはダメージが溜まっていっており、それに耐えれなくなって千切れてやめたという感じだった。
ここからしばらくの間ワンデーレースが連続し続けるので、怪我しないように、調子がガタ崩れしないように気を付けて頑張っていきたい。
キツさレベル
8
登りのペースが上がるところでは中々キツかった。
後半は蓄積したダメージがジワジワ効いてきてダメになってしまったという感じだった。
無理に粘ったりはしていないのでダメージはそこまで残っていないと願いたい。
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