グラン・ピエモンテ 2016
グラン・ピエモンテ
クラス:HCクラス ワンデーレース
開催国:イタリア
日程:9月29日
距離:192km
天候:晴れ
出場チームメイト:ダミアーノ・クネゴ、小石・佑馬、グレガ・ボーレ、ピエールパオロ・デネグリ、イウリ・フィロージ、エドワード・グロス、山本元喜、ジャンフランコ・ジリオーリ
ディアノダルバからアグリエに向かって行くラインレース。
レース前のミーティング
自分、小石はスタート直後から10kmほど続く登りでは動かずに千切れないように耐えて登りが終わって逃げが決まっていなければ動くようにという指示。
レースレポート
スタートラインに比較的前方で並ぶ。
前にいる方が後ろに下がることが出来るので周りと比較して楽に登ることが出来る。
パレード中にルスベロの選手がコーナーで落車。
その影響があってか、0km地点を越えてもレースが中々スタートせず。
出来ればこのままゆっくり進んでくれればいいのに、そうすれば楽に登りを越えることが出来るのに……と思っているとレース開始。
ペースアップが来るか?と思い身構えるがアタック合戦が始まらない。
先頭が横1列になって安定したペースで乗っている。
そのうちペースアップが来るだろうと思って身構えていると、とうとうその時がやってくる。
先頭から選手が数名飛び出し、それを追って集団が縦に伸びていく。
ペースが上がり始める。
しかし思っていた以上にペースが上がらない。
登りでアタック合戦をする気が無い選手とやる気満々の選手の温度差が激しいため、やる気のない選手は遅れ過ぎない程度のペースで登っているのだろう。
これなら比較的楽に登りを終えれる、と思っていると9km辺りで「かなりの人数が前に行っているがNIPPOが誰も入っていない、追いかけろ!」という指示が出る。
マジか!と思いながら頑張って先頭まで上がる。
集団前方にクネゴ、グレガがいる。
クネゴに「牽くのか!?」と聞くと「牽いてくれ」ということで先頭でペースを上げる。
とりあえず集団の前に飛び出している6名ほどを捕まえれるように速すぎないペースで追いかける。
ある程度詰まったところでグレガが前を追って飛び出していき自分は先頭から下がっていく。
かなり辛い。
しかも思っていた以上に登りが続く。
ヤバいんじゃないか?と思っていると、最後尾まで下がったところで下りに入る。
下りも速い。
かなり怖いが比較的コーナーの緩い下りのため付いて行くことが出来る。
と、思っているとAG2Rの選手がヘアピンコーナーのど真ん中でコケている。
そのせいで膨らんだ集団が伸びるタイミングで集団から遅れてしまう。
集団から一定の距離をキープして下り平坦に入る。
チームカーの車列を利用して集団に復帰する。
自分より先に遅れていたらしいコフィディスの選手が後ろから追いついてきて自分の前に入る。
そして集団のペースが上がりコフィディスが中切れを起こして、それに巻き込まれて一緒に遅れる。
ふざけないで欲しい。
再びチームカーの車列を使って復帰。
したところで無線から「前に40人の逃げが出来てNIPPOが入っていないからグロスとクネゴとグレガ以外の全員で追いかけろ」という指示が出る。
40人は逃げと言うのだろうか……、集団分断と言った方が正しい気がする。
急いで前に上がりタイム差を見ると1分半。
正直言って絶望的。
イタリアナショナルチームとサウスイーストの選手が少数で先頭を牽いている。
そこに加わりローテーションを開始。
20km手前。
常に時速50kmを越えた速さで追い続けるが差がつまらない。
むしろ少し開く。
2分と1分半の間を常に行ったり来たりしながら追走が続く。
ローテーションの後ろに入っていても相当キツイ。
前に出た時には速く短く牽いてペースを落とすことだけは避ける。
サウスイーストは6人の選手をローテーションに投入する。
他のチームも数名送り込み20人近い選手が全力でローテーションして前を追う。
タイム差が1分半を切ってくる。
70kmを過ぎた緩い登り、ローテーションで足を使いすぎたせいで付いて行けずにローテーションから外れ集団からも千切れる。
チームカーの車列に混ざり、チームカーに「頑張って集団に戻れ!」と言われて送り返される。
集団に復帰し、再びローテーションに加わる。
80km半ばの登りで再び遅れる。
さっきと同じように送り返される。
かなりヘロヘロだが、無線から「山本と小石とジリオーリは補給所で降りてチームカーに乗ってロンバルディアに備えればいい」と言われる。
ローテーションまで上がったところで補給所まで12kmの看板を通過。
40人とは52秒差
その後ローテーションで2回目に先頭に出た時が100km地点だったので全力で牽いて離脱。
104kmの補給所で回収された。
集団は補給所通過後、前に追いついたらしい。
感想
レースの間ずっとローテーションに入っていたような感覚だった。
チンハイレイクの後半を思い出した。
途中のコーナーの立ち上がりで大殿筋にミシミシ来るくらい踏んでいたので相当踏んだと思う。
補給所通過後に前に追いついたようだったので頑張ってローテーションに加わった意味があったと思う。
しっかり休んで2日後のロンバルディアに備えたい。
キツさレベル
9
途中でやめていいと言われたこともありそこまでに出し切れるように頑張ったので、それまでが相当辛かった。
緩い登りのたびに遅れていたのでその復帰でも相当辛かった。
しっかり休んで回復したい。
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