Genki一杯

Top Page > レポート > 2016 アジアツアー > ツアー・オブ・タイフウレイク 2016 5日目

ツアー・オブ・タイフウレイク 2016 5日目

ツアー・オブ・タイフウレイク 5日目

 

クラス:1クラス ステージレース

開催国:中国

日程:11月10日

距離:148km




天候:曇り

出場チームメイト:石橋学、ダニエーレ・コッリ、山本元喜、エドワード・グロス、二コラス・マリーニ、リカルド・スタキオッティ

 

中国南部で行われたNIPPOシーズン最終レース。

 

 

レース前のミーティング

 

今日もマリーニのゴールスプリントで勝負し、自分と石橋は逃げを狙って動くという指示。

 

 

レースレポート

 

今日も平坦のレース。

スタート直後のアタックに反応して飛び出してみて、今日は調子が良いということが分かった。

そこからは逃げに乗るために連続で動き続ける。

運のいいことに今日は長引かず20km手前で逃げが決まった。

自分を含む9人逃げ。

逃げを決めきるまで全力でローテーションし、40秒以上に差が開いたところでチームカーを呼ぶ。

どうした方がいいかと指示を仰ぐと、NIPPOとしては逃げ切らなくてもゴールスプリントで勝負できるメンバーが揃っているのでローテーションに加わらなくていいと指示される。

そこからはローテーションに加わらず付いて行くだけ。

すぐにやってきた33km地点のスプリントポイントで自分はもがかず付いて行く。

そこから他の選手からローテーションに入れと言われるが断りつづける。

そのうちに回りたがらない選手が増えてきてローテーションがかなり乱れてくる。

ペースも落ちてきてメイン集団とのタイム差がかなり縮んでくる。

これ以上差が詰まってしまうのは良くないと判断し仕方が無くローテーションに加わる。

そこからは時々抜けつつローテーションに加わっていく。

60km辺りで再びチームカーを呼ぶ。

メイン集団の状態と自分がどうした方がいいか再び指示を仰ぐ。

メイン集団はサウスイーストとマルセイユが牽いており、自分はローテーションに入らなくていい、逃げ集団が分裂した際に確実に前に残れるように足を残しておくようにと指示される。

そこからは完全にローテーションに加わらなくなる。

少ししてから自分の後ろにアタッキの選手がローテーションを抜けて入ってくる。

自分の後ろにずっと付かれているのも気分が悪いので前に出させようとするが出てこない。

その後も何度か前に出させようと小競り合いを繰り返しているうちに逃げから遅れてしまい追いつきなおす、ということを繰り返す。

出てこないならしょうがないと割り切ってそこからは無理に前に出させようとするのを諦めた。

レースの展開が動いたのが80km過ぎ。

60km近くを残して、逃げ集団内でアタックがかかる。

ローテーションに回らない選手が居る事を嫌った選手が回りたい選手だけに絞り込むために分断させようとしての動きだろう。

4人が先行し、その後ろに2人、そして自分とアタッキの選手がどっちが差を詰めるかでけん制し合う。

残り一人は力尽きて千切れた。

アタッキの選手が一向に前に出てこず、差もどんどん開いて行くので仕方が無く自分が詰めだす。

前の二人を抜いたところで交代を求めるが出てこない。

仕方が無く再び詰めるが足が相当キツイ。

詰め切れるか微妙。

さすがにキツ過ぎると思って交代を求めると、後ろからアタックしていきやがった。

そこまでするか?さすがにやり過ぎやろと思いながら追いかけるが、アタッキとの差はドンドン開いて行く。

あっという間にアタッキは前の4人に追いつく。

一人じゃ追いつけないだろうと思いながらも諦めずに踏み続けると少しずつ差が詰まっていっている。

これなら追いつけると確信し限界を超えて踏みすぎてオールアウトしないように気を付ける。

心が折れそうになりながらなんとか前に追いつけた。

逃げの分裂開始から追いつくまで6km近く

5分以上全力で追走したせいでそこまで貯めていた足をほぼ使い切ってしまった。

そこからは6人になったということもあり少しずつローテーションに加わる。

チームカーを呼んで再び状況確認と連絡。

ヤバいということを伝え、ローテーションには休み休み入るようにと言われる。

自分のここからの目標としては105kmのスプリントポイントでもがき、その後は吸収されるのを待つという感じ。

105kmのスプリントポイントが近づく。

ラスト300mで逃げに牽制が入りそのタイミングで自分がアタックする。

スプリントラインまでに2人に抜かれ3着通過。

やはりこのメンバーでゴールスプリントになっても勝ち目はない。

後は吸収されるのを待った方がいい。

自分だけこの逃げから遅れてしまうと、万が一逃げ切った場合に最悪の展開になるので、時々ローテーションに加わりながら様子を伺う。

自分以外にも吸収されると判断した選手が多く逃げのペースが悪い。

大体2分を切るくらいで推移していたタイム差が1分を切ってくる。

残りの距離が30km弱になってきたところで逃げ集団で再びアタックが始まる。

他の選手の動きに合わせて自分も何度か付いて行く。

最終的に2人が先行し、少し差が開いてから1人が単独で追走する形になり、自分を含む残りの3人が集団に戻るために足を止める。

アタックが繰り返されている最中にタイム差が不自然に開いたのでおそらくメイン集団がタイム差の調整に入ったのだろう。

逃げから飛び出した3人がかなり披露していることと、後ろがタイム差を調整していることから考えて逃げ切りは万が一にもない。

そこからしばらく流して集団に追いつかれ、NIPPOの選手が固まっているところに合流する。

その後しばらく一緒に固まって走っていたが、かなり辛くなってきたのでそこからは後ろに下がり、集団後方で走り最後は少し遅れてゴールした。

ゴールスプリントではグロスが勝って優勝した。

 

 

感想

 

悪くない調子の日ではあったが途中での追走で半端なく足を使ってしまった。

それでも105kmの中間スプリントで3着に入れたのは悪くなかったと思う。

ローテーションに回ってなかったとはいえ、ローテーションの後ろでペースの上げ下げがあったので楽に走れたとは言えない日だった。

心拍数的にもかなり追い込んでいたので調子が悪くないということが確認できた。

しっかり休んで残り2日を乗り切りたい。

 

 

 

キツさレベル

まだ思考する余裕は残っていたがフィジカル的には相当追い込まれた。

追走している時には実際の時間以上に体感時間がかなり長く感じ、かなり辛かった。

出来ればこういう思いは2度としたくない。

amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!

山本元喜のYouTubeチャンネルはコチラ!

山本元喜の本はコチラ!

COMMENTS

0 Comments
There are no comments yet.

REPLY

Leave a reply