ツール・ド・フィリピン 1日目
CATEGORYレースレポート
ツール・ド・フィリピン 1日目
クラス:2.2クラス ステージレース
開催国:フィリピン
日程:2月18日
距離:164km
クラス:2.2クラス ステージレース
開催国:フィリピン
日程:2月18日
距離:164km
天候:晴れ、雨、曇り
出場チームメイト:ジャイ・クロフォード、トマ・ルバ、中島康晴、山本元喜、椿大志
フィリピンで行われたUCI2.2クラスのステージレース。
レース前のミーティング
スプリンターが居ないから逃げに注意して走るという作戦。
レースレポート
今日のパレードは10kmある。
しかしやる気十分な自分はパレード中に最前列を位置取り続けレース開始。
登りながらアタック合戦が始まる。
3名ほどが飛び出し集団がペースを維持して登る。
すぐに捕まって再びアタック合戦。
登っている間は捕まって後ろに下がってしまうのが怖いので様子見。
その内に一旦登りが終わりアップダウンでアタック合戦になる。
アタックに反応してみる。
かなりキツイ。
思い返してみれば、今シーズンのトレーニングを始めてからペース維持系のインターバル練習はしていたが、高強度系のインターバルはあまりしていなかった。
しかも暑い。
ハッキリ言って暑さに弱い自分。
気温30度のフィリピンで行われるアタック合戦には体の放熱が追いつかない。
筋肉に熱がこもり力が入り切らない。
それでも何度かアタックに反応してみる。
少し差が開いてからでも追いつくことが出来なくはない。
みんな弱っている?
このレースはシーズン序盤のチームも多くレース慣れしていなかったり練習不足の選手も多い。
チームもそれぞれ新メンバーのところも多く連携を取り切れない場合もある。
レースがグチャグチャになるかもしれないし、落車が起きる可能性もある。
十分に集中しつつ気を付けて走る必要がある。
その後もアタック合戦が続き続ける。
いつまで経っても決まらない。
というよりは決まりかけているのに追加でアタックがかかるから集団がばらけたり一つになったりを繰り返す。
やはり調子が良くない。
今日は逃げたくない。
ここで逃げると後々に大きく響いて来る。
ちょくちょく反応しつつ逃げが決まらないように様子を見る。
そのうちにトマの乗ったアタックが集団から飛び出していく。
キナンとしてはアレが行ってくれれば悪くない展開。
その後トマの入った逃げが飛び出したままアタック合戦が後ろで続く。
逃げたくない自分としては「速く決まってくれ~」と思いながら様子見。
そのうちにジャイまで集団から飛び出していく。
頑張って来てくれ、と思いながら見送る。
開始50分過ぎ。
そろそろ集団落ち着いて来るかな?と思っていたが延々と繰り返されるアタック。
そのたびに少数の選手が集団から飛び出していく。
椿も出ていき、中島さんが下りで飛び出してから集団が落ち着く。
やっと落ち着いたか、と思って集団を見回すと40人強にまで減っていた。
後ろに千切れた選手もいるだろうが、前にかなりの人数が飛び出しているに違いない。
いつの間にかレース終了という雰囲気になっている。
しばらくして集団に4人いたアンカーが牽引を始める。
あまりにも他の選手が非協力的すぎてペースが上がらず牽引を諦める。
しばらくして集団が真っ二つに分断される。
アンカーのダミアンを含む20名ほどが先行し、自分を含む20名ほどが取り残される。
自分の集団には複数名選手が含まれているチームも多いため、うち切れられることは無いと思うが少し心配。
いずれにせよ気温30度のこの状態で自分に出来ることは無い。
とにかく耐えるのみ。
道端に生えているヤシの木が暑さを表しているようで鬱陶しい。
本当に暑い、しんどい、放熱板が欲しい。
フィンファンネル。
ボトルの水が底を尽きかける。
補給所まで距離が近かったので我慢する。
補給所でしっかりと水を受け取って少し回復。
その後もダラダラと集団が進み続ける。
90kmを過ぎボトルが1本空になる。
残り70kmもあるのでさすがに水を貰わないとまずい。
集団後方に下がり水を貰おうと手を上げるが何も反応が無い。
キナンのチームカーは前に行ってしまっているので普通なら審判車から水を貰えるんじゃないかと思っていたが考えが甘かった。
ヤバいんじゃないか?と思い始め他チームのチームカーから貰おうとするが無視される。
脱水の危険性。
そうこうしているうちに登りが始まる。
登りが始まってすぐに雨が降り出す。
まさに恵みの雨。
気温と体温が下がり元気になってくる。
とりあえず水が欲しいとだけでも審判車に伝えようと集団最後尾に下がり手を上げて審判車にアピールする。
一向に上がってこない。
大振りで手招きして、とりあえず前に上がってこいと伝える。
上がってこない。
仕方が無いからブレーキして審判車に並ぼうとする。
審判車もブレーキする。
思わず「〇ァーーーーック」と叫びながら集団にダッシュで戻る。
ヤバい。
審判車が助けてくれない。
脱水でリタイアする危険性が出て来た。
これは何とかしないとマズイと思い、他のチームカーが自分のチームの選手に水を渡しに来たところに無理やり割り込み、「水をくれ」と頼む。
渡した瞬間に集団からチームカーが離れるので、こうでもしないともらえない。
かなり嫌そうにされたがペットボトルの水を貰えた。
そこから少し気温が下がったことで元気になる。
具体的には最大23度辺りまで下がった。
雨が降っていることで気温と体温が下がるのは助かるが、路面の水の巻き上げは飲まないように気を付けないといけない。
アジアのレースは体調との勝負でもある。
体調不良でリーダージャージを失うということもある、ヨーロッパとは違う意味で過酷なレース。
その後ラスト40km辺りで自分たち集団の2分前に同程度の集団がいるとの情報が入る。
ペースアップして椿を含む前の集団をキャッチ。
40人以上の集団になる。
そのまま緩めのペースで走っていたが終盤になりアンカーが列車を組んで発射していった。
自分たちはそのままゴール。
感想
とにかく暑さでキツイし、誰も水をくれないから辛い。
放熱さえできれば何とかなりそうな気もする。
まだまだシーズン序盤なのでコンディションを上げることを目的に走りたい。
ステージレースなので走るうちに筋肉も目覚めてくると思う。
出走人数が72人で今日の順位が60位だった。
ちなみにラスト数kmで飛び出していったアンカーの石橋は36位。
裏切られた。
キツさレベル
9
暑さで本当にしんどい。
これがもう少し涼しければ全然状況は変わる。
暑さでへばっている分筋肉へのダメージは全然ないようにも感じる。
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出場チームメイト:ジャイ・クロフォード、トマ・ルバ、中島康晴、山本元喜、椿大志
フィリピンで行われたUCI2.2クラスのステージレース。
レース前のミーティング
スプリンターが居ないから逃げに注意して走るという作戦。
レースレポート
今日のパレードは10kmある。
しかしやる気十分な自分はパレード中に最前列を位置取り続けレース開始。
登りながらアタック合戦が始まる。
3名ほどが飛び出し集団がペースを維持して登る。
すぐに捕まって再びアタック合戦。
登っている間は捕まって後ろに下がってしまうのが怖いので様子見。
その内に一旦登りが終わりアップダウンでアタック合戦になる。
アタックに反応してみる。
かなりキツイ。
思い返してみれば、今シーズンのトレーニングを始めてからペース維持系のインターバル練習はしていたが、高強度系のインターバルはあまりしていなかった。
しかも暑い。
ハッキリ言って暑さに弱い自分。
気温30度のフィリピンで行われるアタック合戦には体の放熱が追いつかない。
筋肉に熱がこもり力が入り切らない。
それでも何度かアタックに反応してみる。
少し差が開いてからでも追いつくことが出来なくはない。
みんな弱っている?
このレースはシーズン序盤のチームも多くレース慣れしていなかったり練習不足の選手も多い。
チームもそれぞれ新メンバーのところも多く連携を取り切れない場合もある。
レースがグチャグチャになるかもしれないし、落車が起きる可能性もある。
十分に集中しつつ気を付けて走る必要がある。
その後もアタック合戦が続き続ける。
いつまで経っても決まらない。
というよりは決まりかけているのに追加でアタックがかかるから集団がばらけたり一つになったりを繰り返す。
やはり調子が良くない。
今日は逃げたくない。
ここで逃げると後々に大きく響いて来る。
ちょくちょく反応しつつ逃げが決まらないように様子を見る。
そのうちにトマの乗ったアタックが集団から飛び出していく。
キナンとしてはアレが行ってくれれば悪くない展開。
その後トマの入った逃げが飛び出したままアタック合戦が後ろで続く。
逃げたくない自分としては「速く決まってくれ~」と思いながら様子見。
そのうちにジャイまで集団から飛び出していく。
頑張って来てくれ、と思いながら見送る。
開始50分過ぎ。
そろそろ集団落ち着いて来るかな?と思っていたが延々と繰り返されるアタック。
そのたびに少数の選手が集団から飛び出していく。
椿も出ていき、中島さんが下りで飛び出してから集団が落ち着く。
やっと落ち着いたか、と思って集団を見回すと40人強にまで減っていた。
後ろに千切れた選手もいるだろうが、前にかなりの人数が飛び出しているに違いない。
いつの間にかレース終了という雰囲気になっている。
しばらくして集団に4人いたアンカーが牽引を始める。
あまりにも他の選手が非協力的すぎてペースが上がらず牽引を諦める。
しばらくして集団が真っ二つに分断される。
アンカーのダミアンを含む20名ほどが先行し、自分を含む20名ほどが取り残される。
自分の集団には複数名選手が含まれているチームも多いため、うち切れられることは無いと思うが少し心配。
いずれにせよ気温30度のこの状態で自分に出来ることは無い。
とにかく耐えるのみ。
道端に生えているヤシの木が暑さを表しているようで鬱陶しい。
本当に暑い、しんどい、放熱板が欲しい。
フィンファンネル。
ボトルの水が底を尽きかける。
補給所まで距離が近かったので我慢する。
補給所でしっかりと水を受け取って少し回復。
その後もダラダラと集団が進み続ける。
90kmを過ぎボトルが1本空になる。
残り70kmもあるのでさすがに水を貰わないとまずい。
集団後方に下がり水を貰おうと手を上げるが何も反応が無い。
キナンのチームカーは前に行ってしまっているので普通なら審判車から水を貰えるんじゃないかと思っていたが考えが甘かった。
ヤバいんじゃないか?と思い始め他チームのチームカーから貰おうとするが無視される。
脱水の危険性。
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登りが始まってすぐに雨が降り出す。
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審判車もブレーキする。
思わず「〇ァーーーーック」と叫びながら集団にダッシュで戻る。
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審判車が助けてくれない。
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そこから少し気温が下がったことで元気になる。
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雨が降っていることで気温と体温が下がるのは助かるが、路面の水の巻き上げは飲まないように気を付けないといけない。
アジアのレースは体調との勝負でもある。
体調不良でリーダージャージを失うということもある、ヨーロッパとは違う意味で過酷なレース。
その後ラスト40km辺りで自分たち集団の2分前に同程度の集団がいるとの情報が入る。
ペースアップして椿を含む前の集団をキャッチ。
40人以上の集団になる。
そのまま緩めのペースで走っていたが終盤になりアンカーが列車を組んで発射していった。
自分たちはそのままゴール。
感想
とにかく暑さでキツイし、誰も水をくれないから辛い。
放熱さえできれば何とかなりそうな気もする。
まだまだシーズン序盤なのでコンディションを上げることを目的に走りたい。
ステージレースなので走るうちに筋肉も目覚めてくると思う。
出走人数が72人で今日の順位が60位だった。
ちなみにラスト数kmで飛び出していったアンカーの石橋は36位。
裏切られた。
キツさレベル
9
暑さで本当にしんどい。
これがもう少し涼しければ全然状況は変わる。
暑さでへばっている分筋肉へのダメージは全然ないようにも感じる。
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