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恐怖のアジアツアー

CATEGORYレース
日本人の選手が初めて経験する海外遠征といえばアジア系のレースが多いはず。
という事で今回はアジア系のレースの怖さについて触れていきたいと思います。



ヨーロッパと比べてレベルが高いとは言えないアジアツアー。
しかしレベルが低いからと言って楽か?と問われれば決してそんなことはありません。
むしろアジアツアーの方が辛いとも言えます。
なぜなら、ヨーロッパツアーのレースは「選手としての強さ」を問われます。
そして、アジアツアーは「人としての強さ」が問われるからです。

レースに関しては、ヨーロッパのレースの悪路は主催者が「レースを面白くするアクセント」として加えられるのに比べ、アジアのレースの悪路は主催者が「ここしか使える道がねぇ……、みんなごめん」といった具合に設定されます。
ヤバさのレベルが違います。
道も基本的に悪いのでずっとガタガタしています。
普段は腰や肩が痛くならない自分でも連日痛くなったりします。
路面が悪いのは当然として、レース中に一般の車やバイクが乱入してくることも普通にあります。
走っている側の感覚としては「練習よりは走りやすい」程度の認識になっていきます。
そしてチーム間での助け合いの傾向がかなり薄くなると感じます。
ヨーロッパであれば、勝負所以外で困っている選手がいれば他チームのチームカーや選手が助けてあげている場面も時々目にします。
紳士のスポーツと呼ばれる所以ですね。
しかし、アジアの場合グルペットであっても困っている選手が居れば無視します。
弱った選手に対してトドメを刺しに来ている感じですね。
信用できるのはチームメイトと自分のチームのチームカーのみ。
あるいは同じ国籍のチーム、自分であれば日本ですね、には助けてもらうことが出来ます。
しかし、基本的に他国は敵、蹴り落とす対象でしかないという印象を受けますね。
アジアのレースにはそういう厳しさがあります。

そしてアジアツアーで一番を付けないといけないのは食事。
調子が良くてもお腹を下してリタイアなんてことが起きるのがアジアです。
水道水を飲むなんて言うのは比喩で無く自殺行為です。
レストランで出される水や氷も要注意。
基本的には飲みません。
生野菜もアウトの可能性が高いです。
水洗いしているので水が付いている可能性ありです。
肉も何の肉か分からないことが多いので気を付ける必要があります。
火が十分に通っていない可能性もあるのでよっぽど安全と思えない以上は手をつけないのが吉。
炭水化物に関しては白米かパスタ。
レストランで出されるものはまだ安心できますが、油断してはいけません。
調子に乗って変わり種の物を選ぶと、強烈にスパイスが効いたものが出てきたりして内臓にダメージを負います。
基本的には白米にしましょう。
日本からふりかけを持ち込んで美味しくいただきます。
白米に小石が紛れ込んでいることもあるので気を付ける必要があります。
だいたいこれくらい神経質に気を付けていれば、下痢で済みます。
レース中にトイレに行かなくていいレベルです。
ちなみに国によってはトイレに紙が無い国も多いので気を付けないといけません。
用を足してから「Oh my god」となります。紙だけに

じゃあ肉も野菜も危険ならいったいどうするのか?というと、それこそ栄養補助食品をフルで使います。
基本的にはビタミン剤とプロテインですね。
この二つと白米があれば生きていけます。
プロテインの摂取量は普段の2倍近い量になります。


食事でタンパク質を摂取できないので当然と言えば当然です。
ビタミンもしっかりと補給しておかなければ吸収された栄養が利用されません。



この2つに関しては日本での食事でも併用して使っているものなので、その比重を上げるという感じですね。

ここまでの内容を見ると「ちょっと過酷すぎるんじゃ……」と思うかもしれませんが自分は結構好きです、アジアのレース。
選手としての強さだけでなく人としての強さを問われるので、ホモサピエンスとして強めの自分は結構調子が良いからです。
むしろ過酷な環境のレースになることで他の選手がダメージを受けろとさえ思っています。

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