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ツアー・オブ・ジャパン 2日目

クラス:2.1クラス ステージレース
開催国:日本
日程:5月22日
距離:105km



天候:晴れ
出場チームメイト:マルコス・ガルシア、ジャイ・クロフォード、リカルド・ガルシア、トマ・ルバ、山本元喜、椿大志

日本最大のステージレース。
今日のステージは京都府精華町周辺の周回コース。


レース前のミーティング

自分に出されたオーダーは逃げに乗るという内容。


レースレポート

あまり逃げに対して乗り気ではなかったが指示が出た以上やるしかない。
ある程度前方に並んでおいてパレード中に位置を上げていき先頭に到達する。
アタック合戦開始。
様子を見ながら動く。
あまり積極的には動いて行きたくない。
しかし、複数名が飛び出した逃げにはキナンが入っているようにしておく必要があるので交代で反応していく。
ゴールラインを過ぎた緩やかな登りでアタッキがまず飛び出す。
そしてマトリックスとナショナルチームがブリッジをかけに飛び出す。
集団が止まりそうな雰囲気を醸し出したので自分もアタック。
少し踏んで振り返ると単独の追走になっている。
これはチャンス。
一定のペースで踏んでいき登りの途中で前に追いつく。
メンバーを確認するとアタッキの41番選手、マトリックスの田窪、ナショナルチームは大喜。
また大喜。
昨日とは逆のパターン。
全体的に踏んでくれそうなメンバーなので悪くはない。
自分の立場的にはそこまで積極的に行きたくはないが、逃げには入っておきたいという感じなのでいいメンバー。
そこに後ろからブリヂストンの初山さんが加わる。
5名の逃げ。
いい感じ。
2周目に入る。
1周目の逃げに追いつく際にかなり踏んでいたので少し辛い。
先頭に出た際には踏み過ぎないように気を付けながら踏む。
2周目の登りを終えて下りに入る。
先頭のアタッキがかなりのハイペースで下りに突っ込んでいく。
この下りはかなり危険という情報が前もって出回っていた。
去年には同チームだったNIPPOの小石が下りで落車に巻き込まれてレース後に病院で縫合を受けている。
他にも毎周回、落車が発生していたという話を聞いてもいた。
アタッキの選手が下りにどれだけ自信があるのかは知らないがここは付いて行けない。
アタッキが単独で飛び出した状態になり、それを初山さんが追う。
少し離れて田窪と大喜、更に少し離れて自分。
前方で田窪がコーナーリングをミスして溝に落ちかける。
それをパスして大喜に追いつき、それも抜かして初山さんを追う。
下り切って少し進んだところでアタッキと初山さんが合流する。
自分の後ろの2人はバラケている。
単独で追いつけるか?と思いしばらく踏んでみるが、差が詰まらない。
これは脚の無駄と判断して後ろの大喜と田窪を待つ。
合流して3人で追いかける。
タイム差15秒くらい。
結構離れているし、これ以上開いてしまうと追いつけなくなる。
しばらく3人で回して追っていたが差が詰まらない。
前の2人の目的は何か?
中間スプリント狙いか山岳ポイント狙いの可能性が高い。
で、あればそこを通過すれば後ろに帰ってくるだろうか?
微妙、なぜなら山岳ポイント通過後は下りに入るので「下り下手組」の後ろ3人とは更に差が開くだろう。
メイン集団はトップとのタイム差でペースを調整するので、先行している2人がわざわざ遅れている3人のところに帰って来てタイムをロスするとは考えにくい。
ちなみに今のタイム差は3分弱。
ならば、山岳ポイントの前に追いついておかないとマズイ。
ラスト2km辺りの緩い登りで自分が先頭に出たので、一気に踏んで前二人との差を詰めにかかる。
前が若干ペースを落としたのか、いい感じで詰まっていく。
交代すると2人も協力的。
おかげでゴールライン直後に追いつく。
登りながら山岳ポイントを狙いに行くか悩む。
追った際に脚を消耗しているし、山岳ポイント後には下りもあるので脚を使い切ってそこで遅れるような事態にはなりたくない。
そうこうしている内に山岳ポイントまで1kmの看板を過ぎる。
若干の牽制風にペースが落ちかけたのでアタックを仕掛ける。
しかし、絶対に取りたいと思ってもいなかった為やる気の乗っていないかかりの悪いアタックになる。
決まるはずも無く追いつかれる。
そこから大喜と初山さんが飛び出し、少し遅れてアタッキが飛び出す。
大喜と初山さんであれば下りでバラけるから別にいいと思っていたが、アタッキが行くとマズイ。
また、下りで離される。
急いで自分も前を追う。
下りに入り、前が見える。
大喜が先頭で下っているらしく、遅い。
アタッキが前2人に合流すれば自分の出来る範囲の全力で下る。
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自分で言うのもなんだが、中々悪くない速さだと思う。
おかげで下って少しして追いつく。
後ろを確認すると田窪が居ない。
逃げが4人に減る。
そこから次の頂上までを4人で回す。
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その間にタイム差は2分程に詰まってくる。
下りにアタッキ、初山さん、大喜、自分の順で入る
再び逃げ集団がバラける。
大喜を抜いて初山さんに追いつき、アタッキにも追いついて4人になる。
ここで少し考える。
仮に、この4人が逃げ切った際に自分が勝てる確率はどれくらいあるだろうか?
答えはかなり低い。
理由は力ではなく、下りのテクニックの差。
このまま行けばラストの下りでアタッキに千切られる。
初山さんもコーナーが上手いのでアタッキについていけるが、自分と大喜は下手なので千切れる。
そうなれば2対2の追いかけ合いになるだろうが後ろに居る分自分達が不利だし、そもそも大喜が居ない可能性も高い。
なのでラストの下りで千切られた際に、自分単独でも追いつけるくらいに2人に力を使っていてもらう必要がある。
という事で付き位置開始。
こうしておけば捕まった際に集団に残ってゴールしたいという自分の目標を達成するために脚を回復させることができる。
先頭交代に加わらず後ろに付いているだけ。
アタッキに求められるが首を振って断る。
初山さんに「ローテションに加わらないの?」と聞かる。
「下りで千切られるので引かないです!」と答えると納得してもらえた。
そこから付き位置で山岳ポイントへ。
付き位置をかましているので狙いに行かない。
前回同様、大喜と初山さんがアタックして飛び出していく。
アタッキが動く様子が無いので自分は一定のペースで登っていく。
アタックが落ち着いたのか少しずつ2人に追いつく。
あとちょっとで合流というところで再びダッシュしたので離れる。
中々元気。
後ろを振り返るとアタッキは来ていない。
頭のネジが飛んだように下りを攻めるアタッキが居ないのであれば安全かつ固まって下れる!
と思い前の2人を追いかける。
下りで合流して3人になる。
ここからは積極的に牽いて行こうとした矢先、振り返ると遠くに一列で猛追してくる集団が見える。
先にある小さい登りまで飛び出したまま行こうとしたが追いつかれる。
そこからは登りごとにアタックがかかる集団にヒーヒー言いながら付いて行った。
集団ゴール。
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感想

あまり乗り気でなかった逃げではあったが逃げれて良かった。
逃げに乗っていることが目的だったので特にポイントを狙いに行かなかったが後悔はしていない。
逃げに乗ったうえで最後まで集団に残ることができたので良かった。
集団に吸収されてからの下りは、逃げがべらぼうに下りを攻めていたこともあってかなり余裕を持って下ることができた。
レース中に休みどころが無く、補給や水を摂取し忘れていることがあったのでその分のリカバリーをしっかりしておきたい。
まだまだこれからが長いので疲労を残さないようにしっかりと体を休めておきたい。



キツさレベル

下りで毎回離されるので追いつくためにかなり踏んでいて辛かった。
最近急に暑くなったのでそれも辛い。
暑いのは嫌い。


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