ツアー・オブ・ジャパン 4日目
CATEGORYレースレポート
クラス:2.1クラス ステージレース
開催国:日本
日程:5月24日
距離:139km
開催国:日本
日程:5月24日
距離:139km
天候:晴れ
出場チームメイト:マルコス・ガルシア、ジャイ・クロフォード、リカルド・ガルシア、トマ・ルバ、山本元喜、椿大志
日本最大のステージレース。
今日のステージは岐阜県美濃市周辺の周回コース。
レース前のミーティング
自分に出されたオーダーは逃げ切りそうな逃げが出来た際にはチェックに入るという指示。。
レースレポート
出来れば今日は激しく動きたくない。
それでも不味い逃げが行った際には動けるように先頭に並ぶ。
パレードが終わりレーススタート。
スタート直後にアンカーの初山さんとナショナルチームの選手がアタックする。
初山さんは山岳賞ジャージを確実にするためだろう、行く事は大体予想がついていた。
2人であれば逃げ切りはまず無いので見送る。
少し遅れて椿がアタックし、単独で飛び出す。
集団が追わなければ前の2人に合流できる勢い。
しかし集団から追加で逃げたい選手がアタックを仕掛け、椿もろとも吸収される。
ここで集団が落ち着くかと思ったが、アンカーの大久保さんがアタックする。
自分のチームが逃げているにもかかわらず逃げを潰すような動きに集団が怒りながら追いかける。
大久保さんが吸収されると今度はアンカーの石橋と西園さんが上がってくる。
他の選手から初山さんが逃げてる、という事を伝えられている。
しかし、次は石橋がアタック。
数名が反応して飛び出したので自分も反応する。
山岳ポイントへの登りが近づく。
もしかしたら先行した選手で追加の逃げを作れるかも、と思い登りに向けてペースを上げる。
すぐに集団が追いついてきて、西園さんが並走してくる。
アタックをかけるつもりだろうか?と思いながら様子を見ていると、集団のペースを安定させたいNIPPOと他のチームが前に出てきてペースを落とす。
2人逃げが決まった。
後で聞いた話によると、アンカーの追撃はチームの指示だったらしい。
集団はペースを落として逃げとのタイム差を広げていく。
2人逃げで平坦基調のコースという事もありかなりペースを落としている。
おそらく初山さんは2回の山岳ポイントを追えれば集団に帰ってくる可能性が高いので実質逃げは1人。
簡単に捕まるだろう。
捕まってからの展開に備えて休むことに集中する。
逃げとのタイム差は一時的に7分近く開いたが、周回数を減らすごとに着実に縮まっていった。
周回数を減らしていく中で、椿と話をしてラストの登りの麓から自分がアタックをするために手伝ってもらうことになる。
ジャイに確認するとオッケーという事でそれにも備える。
ラスト3周に入る。
逃げとのタイム差は2分を切ってくる。
この周回の終わりには山岳ポイントが設定されているので初山さんが帰ってくる可能性が高い。
そうなるといよいよラストに向けての動きが出てきそう。
山岳ポイントを終えラスト2周へ。
案の定初山さんはすぐに集団に戻ってきて、まだ粘って逃げているナショナルチームの孫崎も1分を切ったタイム差で射程圏内。
集団はペースを落としてタイム差を調整しようとしているが、一人逃げは厳しいようでタイム差が少しずつ詰まっていく。
山岳ポイントの登りの手前ではタイム差が30秒を切り、目視で確認できる位置まで下がって来ていた。
孫崎を吸収するとともに登りに入る。
アタックによるペースアップを警戒して集団の先頭付近に留まって様子を見るが動きが無い。
それなら自分が動こう。
作戦とは少し違うが、スプリンターが居ないキナンにとってはジッとゴールを待っても意味が無い。
動いてレースが乱れてチャンスが生まれるならラッキー。
山頂手前でアタック。
トンネルに入り、アンカーのモニエが前にでて来たので付いて行く。
トンネルを抜けて後ろを確認すると数名が飛び出しているが集団も追って来ている。
飛び出したメンバーでローテーションを回そうとするがチェックの為に反応してきたNIPPOの中根さんが乱すので自分とモニエしか回れない。
下り切る前に集団に追いつかれる。
集団のペースが落ちかけたところで椿がアタック。
集団のペースが上手い具合に落ちて椿の一人逃げが始まる。
先頭付近に留まって集団の様子を見る。
ゴールラインに中間スプリントが設けられていたので捕まるかとヒヤヒヤしていたが、通過時点で20秒差ほどで飛び出していた。
そこからユナイテッドヘルスケアとマトリックスの田窪が2人でローテーションを始める。
自分はなぜか3番手。
他の選手が上がってくる様子も無いのでそこに留まる。
少しして田窪が下がりヘルスケア一人でのコントロールが始まる。
タイム差20秒から徐々に開いて行き、ラスト8km辺りでタイム差が一気に45秒に開く。
椿を本格的に捕まえる為にバーレーンが前に出てきて追いかける。
ペースが一気に上がり差がドンドン詰まっていく。
登り入り口手前で椿が吸収される。
吸収直前に活性化した集団に飲まれかけてはいたが、それまで2番手を維持できていたおかげでまだ集団前方に居る。
椿の犠牲を無駄にしないためにもアタックに行くしかない。
登りに差し掛かり集団のペースが落ちそうになる。
集団左端から全力アタック。
後ろを振り返らずに踏み続ける。
全力で飛び出し過ぎてペースが落ちてくる。
しかし、ここでやめるわけにはいかない。
ギアを落とし出力が下がっているのを感じるが諦めずに踏む。
後ろからタイヤが地面をグリップする音が聞こえる。
自分が先頭に固執してペースを落とすより、交代してアタックの打ち合いになった方が良い。
先頭を交代のサインを出して左に避ける。
まず、4名に一気に抜かれる。
少し遅れてブチブチに千切れかけの集団にドンドン抜かれていく。
キナンのチームメイトも入っている。
いつもならここでやめているが今日は違う。
根性を入れ直して集団に付く。
自分のついた集団の前で中切れが起きてはいるが、全員が諦めずに踏んでいる。
この集団に残れば下りで絶対に前に追いつける。
頂上がゴールのつもりで全力で踏み抜く。
最後尾でトンネルに入る。
トンネルでペースが上がるが、昨日のように千切れはしないひたすら粘る。
下りに入る。
前方には20名ほどの小集団。
時間がかかったが他の選手が追ってくれたおかげで追いつく。
追いつくまで最後尾で休めていたのでそのまま先頭まで上がり、左側からアタック。
もしかしたら集団が止まって逃げれるかもしれない。
少しの間、全力で踏んで後ろを確認する。
集団に追いつかれる。
集団に飲まれる。
ここで仕事終了。
流してゴールするか、とはならない。
集団に残る。
ゴールスプリントに参加できないにしても集団からは千切れない。
集団後方で苦しみながらゴールした。
感想
比較的楽なコースで楽な展開だったので休みつつ走ることができた。
終盤の展開に関しては椿と共にチームメイトの外国人に任せきりではなく動いて展開を作ろうとすることができたので良かったと思う。
登りでのアタックは当然活性化するという事は分かっていたが、自分からアタックに行くことができて良かった。
アタックが潰れた後も諦めずに集団に残ることができたので良かったと思う。
下り途中でのアタックに関しては万が一のチャンスにかけてみたかったので挑戦してみた。
明日からはキツイレースが連続するので気を引き締めて頑張りたい。
キツさレベル
6
終盤で動きはしたが基本的に穏やかな1日だったので辛くは無かった。
明日から始まる辛い日々に向けての休息日と思いたい。
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出場チームメイト:マルコス・ガルシア、ジャイ・クロフォード、リカルド・ガルシア、トマ・ルバ、山本元喜、椿大志
日本最大のステージレース。
今日のステージは岐阜県美濃市周辺の周回コース。
レース前のミーティング
自分に出されたオーダーは逃げ切りそうな逃げが出来た際にはチェックに入るという指示。。
レースレポート
出来れば今日は激しく動きたくない。
それでも不味い逃げが行った際には動けるように先頭に並ぶ。
パレードが終わりレーススタート。
スタート直後にアンカーの初山さんとナショナルチームの選手がアタックする。
初山さんは山岳賞ジャージを確実にするためだろう、行く事は大体予想がついていた。
2人であれば逃げ切りはまず無いので見送る。
少し遅れて椿がアタックし、単独で飛び出す。
集団が追わなければ前の2人に合流できる勢い。
しかし集団から追加で逃げたい選手がアタックを仕掛け、椿もろとも吸収される。
ここで集団が落ち着くかと思ったが、アンカーの大久保さんがアタックする。
自分のチームが逃げているにもかかわらず逃げを潰すような動きに集団が怒りながら追いかける。
大久保さんが吸収されると今度はアンカーの石橋と西園さんが上がってくる。
他の選手から初山さんが逃げてる、という事を伝えられている。
しかし、次は石橋がアタック。
数名が反応して飛び出したので自分も反応する。
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2人逃げが決まった。
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集団はペースを落として逃げとのタイム差を広げていく。
2人逃げで平坦基調のコースという事もありかなりペースを落としている。
おそらく初山さんは2回の山岳ポイントを追えれば集団に帰ってくる可能性が高いので実質逃げは1人。
簡単に捕まるだろう。
捕まってからの展開に備えて休むことに集中する。
逃げとのタイム差は一時的に7分近く開いたが、周回数を減らすごとに着実に縮まっていった。
周回数を減らしていく中で、椿と話をしてラストの登りの麓から自分がアタックをするために手伝ってもらうことになる。
ジャイに確認するとオッケーという事でそれにも備える。
ラスト3周に入る。
逃げとのタイム差は2分を切ってくる。
この周回の終わりには山岳ポイントが設定されているので初山さんが帰ってくる可能性が高い。
そうなるといよいよラストに向けての動きが出てきそう。
山岳ポイントを終えラスト2周へ。
案の定初山さんはすぐに集団に戻ってきて、まだ粘って逃げているナショナルチームの孫崎も1分を切ったタイム差で射程圏内。
集団はペースを落としてタイム差を調整しようとしているが、一人逃げは厳しいようでタイム差が少しずつ詰まっていく。
山岳ポイントの登りの手前ではタイム差が30秒を切り、目視で確認できる位置まで下がって来ていた。
孫崎を吸収するとともに登りに入る。
アタックによるペースアップを警戒して集団の先頭付近に留まって様子を見るが動きが無い。
それなら自分が動こう。
作戦とは少し違うが、スプリンターが居ないキナンにとってはジッとゴールを待っても意味が無い。
動いてレースが乱れてチャンスが生まれるならラッキー。
山頂手前でアタック。
トンネルに入り、アンカーのモニエが前にでて来たので付いて行く。
トンネルを抜けて後ろを確認すると数名が飛び出しているが集団も追って来ている。
飛び出したメンバーでローテーションを回そうとするがチェックの為に反応してきたNIPPOの中根さんが乱すので自分とモニエしか回れない。
下り切る前に集団に追いつかれる。
集団のペースが落ちかけたところで椿がアタック。
集団のペースが上手い具合に落ちて椿の一人逃げが始まる。
先頭付近に留まって集団の様子を見る。
ゴールラインに中間スプリントが設けられていたので捕まるかとヒヤヒヤしていたが、通過時点で20秒差ほどで飛び出していた。
そこからユナイテッドヘルスケアとマトリックスの田窪が2人でローテーションを始める。
自分はなぜか3番手。
他の選手が上がってくる様子も無いのでそこに留まる。
少しして田窪が下がりヘルスケア一人でのコントロールが始まる。
タイム差20秒から徐々に開いて行き、ラスト8km辺りでタイム差が一気に45秒に開く。
椿を本格的に捕まえる為にバーレーンが前に出てきて追いかける。
ペースが一気に上がり差がドンドン詰まっていく。
登り入り口手前で椿が吸収される。
吸収直前に活性化した集団に飲まれかけてはいたが、それまで2番手を維持できていたおかげでまだ集団前方に居る。
椿の犠牲を無駄にしないためにもアタックに行くしかない。
登りに差し掛かり集団のペースが落ちそうになる。
集団左端から全力アタック。
後ろを振り返らずに踏み続ける。
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しかし、ここでやめるわけにはいかない。
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後ろからタイヤが地面をグリップする音が聞こえる。
自分が先頭に固執してペースを落とすより、交代してアタックの打ち合いになった方が良い。
先頭を交代のサインを出して左に避ける。
まず、4名に一気に抜かれる。
少し遅れてブチブチに千切れかけの集団にドンドン抜かれていく。
キナンのチームメイトも入っている。
いつもならここでやめているが今日は違う。
根性を入れ直して集団に付く。
自分のついた集団の前で中切れが起きてはいるが、全員が諦めずに踏んでいる。
この集団に残れば下りで絶対に前に追いつける。
頂上がゴールのつもりで全力で踏み抜く。
最後尾でトンネルに入る。
トンネルでペースが上がるが、昨日のように千切れはしないひたすら粘る。
下りに入る。
前方には20名ほどの小集団。
時間がかかったが他の選手が追ってくれたおかげで追いつく。
追いつくまで最後尾で休めていたのでそのまま先頭まで上がり、左側からアタック。
もしかしたら集団が止まって逃げれるかもしれない。
少しの間、全力で踏んで後ろを確認する。
集団に追いつかれる。
集団に飲まれる。
ここで仕事終了。
流してゴールするか、とはならない。
集団に残る。
ゴールスプリントに参加できないにしても集団からは千切れない。
集団後方で苦しみながらゴールした。
感想
比較的楽なコースで楽な展開だったので休みつつ走ることができた。
終盤の展開に関しては椿と共にチームメイトの外国人に任せきりではなく動いて展開を作ろうとすることができたので良かったと思う。
登りでのアタックは当然活性化するという事は分かっていたが、自分からアタックに行くことができて良かった。
アタックが潰れた後も諦めずに集団に残ることができたので良かったと思う。
下り途中でのアタックに関しては万が一のチャンスにかけてみたかったので挑戦してみた。
明日からはキツイレースが連続するので気を引き締めて頑張りたい。
キツさレベル
6
終盤で動きはしたが基本的に穏やかな1日だったので辛くは無かった。
明日から始まる辛い日々に向けての休息日と思いたい。
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フィジークのシートポストです。
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昨日も言いましたが、同じメーカーの物は固定の相性が一番いいのです。
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