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ツール・ド・フローレス 1日目

ツール・ド・フローレス 1日目

クラス:2.2クラス ステージレース
開催国:フランス
日程:7月14日
距離:136km
天候:晴れ



平均ワット:210W
最大ワット:1074W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、ジャイ・クロフォード、阿曽圭佑、中西健児、山本元喜

フランスで行われたUCI2.2クラスのステージレース。



レース前のミーティング

トマとジャイは後半の日程で待ち受けるハードコースに備えながら走り、自分、阿曽、中西は大人数の逃げに注意しながら走るようにという指示。

レースレポート

先頭に並んでパレード開始、
約10kmのパレードを挟んでレース開始。
大人数が飛び出した時には反応していく。
途中からトマとジャイも反応し始める。
トマとジャイが動くのであれば自分は休憩かなと思い集団後方で待機する。
この暑さにまず体を慣らさないとどうしようもない。
水を浴びたり飲んだりしながら体を冷やす。
20km過ぎの登りでトマとジャイと中西の3人を含む10数名の飛び出しができる。
集団からポロポロと追走がかかる。
しばらく様子を見てから集団から単独アタック。
登りの終わり直前で前に追いつく。
ほぼ集団の最後尾で下り切り平坦区間に入る。
後ろを見ると集団が追って来ている。
少しして集団に追いつかれ再びアタック合戦が始まる。
全員少し疲れている様子。
その後パラパラと4人が抜け出していき逃げが決まる。
しかし、26kmから始まる1回目の山岳で集団が軽く分裂する。
しばらく様子を見てから前に単独ブリッジをかける。
そこまで強烈に踏まずに追いつくことが出来た。
山頂を前方集団で通過。
1kmの登りを2分間でクリアし平均274、最大496W
結構な人数が先行していることで良いペースで集団が流れる。
後ろを時々確認すると登りで分断された後方集団が必死で追って来ている。
後ろに追いつかれたところで集団のペースが一気に下がる。
4人逃げが決まったまま40km地点まで進む。
そこから緩く登りが始まる。
65km地点にKOMが設定されており、その登りが6km。
しかしそこに向かうまでに8kmの登りと平坦5kmを挟む。
ようは8km登って5km平坦でそこから6kmのKOMの登り。
現在は最初の8kmの登り。
結構いいペースで登ったが集団は分裂せず。
それでも結構辛そうにしている選手が周りに多いので、意外と登れない選手が多いのかもしれない。
平坦区間を挟みKOMの登りへ。
ピシュガマンがお家芸の如くアタックを始める。
それに合わせてジャイとトマが動き始める。
ジャイがアタックを仕掛けるが集団に追いつかれ、そのカウンターでトマを含む10名近くが飛び出していく。
集団から後乗りを狙うアタックが発生するが決まらず。
様子見してからアタックが吸収されたタイミングで自分が飛び出す。
ピシュガマンと2人になる。
後ろを振り返ると集団から飛び出していたので2人でローテーションを回しながら前を追う。
ピシュガマンと一緒に前に追いつきたくはないが仕方が無い。
しかし、ピシュガマンがあまり踏まない。
脚を溜めているのかチェックしたいだけなのか知らないが、邪魔。
トマが居る集団との距離を見ながら2人でローテーションを回す。
KOMポイントまでラスト1kmの看板を過ぎる。
その瞬間に思いっきりアタック。
後ろを振り返らずに全力で踏む。
トマ達の集団との差がドンドン詰まっていく。
そしてKOMポイントを過ぎたところで丁度前の集団に追いつく。
7kmの登りを15分でクリアし平均313、最大681W
ちなみに後ろにいたピシュガマンは千切れてメイン集団に飲み込まれた。
そこから下りへ。
集団後方で休みながら付いて行く。
平坦区間ではローテーションが始まる。
最初は加わるのを渋って付いて行くだけにしていたが、長く続けることも出来ず前に上がって行く。
1回牽いて後ろに下がるとトマが居ない。
何かトラブルだろうか?
下り切ってから後ろを確認するが全く姿が見えない。
10名程の集団にキナンは自分のみ。
ピシュガマンは3人もいる。
あまりよろしい状況ではない。
ローテーションに加わる頻度をあの手この手で減らす。
加わっても先頭に出たらすぐに交代する。
脚を温存しながら後ろがタイム差を詰めてくるのを待つ。
タイム差1分半。
残りの距離が40km近くあることを踏まえて考えると十分に集団に追いつかれるタイム差だろう。
この逃げの中で逃げ切りを一番決めたいのはピシュガマン。
自分的にはむしろ捕まった方が今後の総合を考えると助かる。
しかし予想が外れ逃げが本格的に加速し、ラスト20kmで集団とのタイム差が3分にまで広がる。
その直後にチームカーが上がって来て「先頭交代に加わらなくていい」と言われる。
そこからはチームオーダーを理由に徹底的にローテーションに加わるのを避ける。
そのすぐあとに逃げ集団が2つに分裂、後方集団に自分も取り残される。
誰かが前を追うか?と思い少し様子を見るがその動きが無い。
その集団から一気に飛び出して前の集団を追う。
フツーロの選手が自分について来る。
交代のサインを出しても前に出てこない。
諦めて前を追う。
すぐに前の集団に追いつく。
追いついた直後のコーナーで前に居たピシュガマンの選手のチェーンが脱落。
上手く復帰できなかったようで後ろの集団に下がっていく。
前の集団には元々ピシュガマンの選手が一人しかいなかったので今のアクシデントで後ろの集団に全員居ることになる。
かなり好都合。
そこからもローテーションに加わらず付いて行く。
フツーロの選手にローテーションに加わることを求められるが「チームオーダー」と言って断る。
しかし、ラスト10kmを切った辺りから「これが逃げ切った際に流石にローテーションに加わっていないとゴール勝負出来ないな」と思い加わり始める。
ふと、後ろを振り返ると先ほど遅れたはずの後方集団が迫って来ていた。
理由はピシュガマンが全力の追走を仕掛けているため。
ラスト5km手前で後方集団と前方集団が合流する。
ラスト5kmを通過しアタックがかかる。
自分としてはラスト3kmからの独走を狙いたいので動かず待つ。
まずKFCとトレンガヌの2人が飛び出す。
その後にピシュガマンとLXのアジア選手権チャンピオンとトレンガヌの3人が飛び出す。
残ったメンバーの脚が止まる。
誰かが追走をかけないか様子を見るが、動かない。
動かないのではなく、脚が無く動けないというのが正しいのだろう。
他のメンバーの脚が思った以上に残っていない、自分の判断ミス。
これは単独で追うしかない。
そこから単独で飛び出し前を追う。
様子見し過ぎたせいでかなり離れている。
正直、捉えられるか微妙。
前を捉える事だけを考えて踏む。
脚が相当キツイ。
思わずメーターを見る。
心拍191。
まだいける!最大心拍は196。
まだ踏めるはず!
更に力を込めて踏み込む。
前との差が徐々に詰まる。
しかしここまで全力を出してしまうと追いついてもスプリント出来ない。
追う意味が有るのか?キツ過ぎてやめたくなる。
いや、追いつくだけでも意味がある。
同タイムでゴール出来れば総合順位を狙いやすくなる。
引き続き全力で踏む。
自分の前の集団のそのさらに前に2人走っているのが見える。
前の3人もその前を追っているのだろう。
ならば、脚を消耗しているはず。
追いついてからも勝負できる可能性がある。
気持ちをつないで踏み続け、ラスト500mで追いつく。
前の2人には追いつけそうに無い。
ならばここで勝負するしかない。
追いつきざまにそのままアタック。
3人からすればイキナリ現れた選手にアタックされるという状況、確実に混乱する。
残る力を振り絞っての全力アタック。
後ろを振り返ると離れている。
そのまま踏み続けて3着ゴール。
ラスト4分間の平坦での
平均出力366W
平均時速48.5km
平均心拍192bpm
最大心拍198bpm


感想

久しぶりの暑い地域で結構辛かった。
今日は体を慣らす日にしようと思っていたが、思いがけないチャンスを得ることが出来た。
移動等々で3日間乗れていなかったが頑張れたと思う。
常に水を被り続けていないと暑すぎて耐えれなくなると感じた。
終盤の展開に関しては他の選手の脚のあまり具合を読み損ねたのが大きかった。
アタックに最初から反応していればもう少しいい結果を出せたかもしれない。
レース中のパワーを計測できているのでレース後にデータを見るのが中々楽しい。
明日以降は山岳が厳しくなってくるので頑張りたい。


キツさレベル

ローテーションをかなり拒否して脚を溜めていたのでまだ、楽と感じている。
明日になると思った以上に疲労が蓄積している可能性もあるので気を付けたい。

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