ツール・ド・ランカウイ 5日目
CATEGORYレースレポート
ツール・ド・ランカウィ 5日目
クラス:2.HCクラス ステージレース
開催国:マレーシア
日程:3月22日
距離:169km
天候:晴れ
クラス:2.HCクラス ステージレース
開催国:マレーシア
日程:3月22日
距離:169km
天候:晴れ
平均ワット:184W
最大ワット:976W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、山本元喜、中西健児
マレーシアで行われたUCI2.HCクラスのステージレース。
レース前のミーティング
今日はよほど大人数が行かない限りは自分達は逃げに乗らないという作戦。
逃げに誰かが乗るよりも、集団に居て引き上げやボトルを運んだ方が良い手助けになるからという判断。
レースレポート
今日は最前列でスタートラインに並び、そのままパレードを走り切ってレーススタート。
始まるアタック合戦の様子を観察する。
今日は多くのチームが積極的にアタックを仕掛けている。
ウィリエールやバルディアーニもかなり仕掛けており、リーダーチームのラリーもコントロールせずにアタックしている。
山岳ステージの今日でリーダージャージを守れないと踏んでのアタックだろう。
他にもディメンションデータも仕掛けているので中々集団が落ち着かない。
常に集団の中盤より前、基本的に集団前方で走り、人数が多い場合には反応する。
確実に長引く流れなので自分からは動かずに7人目、8人目の動きに付いて行く。
出来る限り温存しながら、大人数が逃げるのなら加われるように細心の注意を払う。
27kmの中間スプリントで集団が少し割れて15名以上が若干先行する。
そこにしっかり加わっておいたが、結局メイン集団が一つにまとまる。
その後も続くアタック合戦。
41kmの中間スプリントも集団で通過。
その後、流石に集団が疲れて来たのか逃げを決めたがる様子が現れる。
少数が飛び出した際に横に広がって蓋をしているのだ。
結局逃げが決まったのはレース開始から一時間が経過した頃。
バルディアーニとウィリエール、アスタナを含む6人逃げが決まる。
レース最初の一時間の平均時速が43.8km。
平均出力が224W
向かい風の上にアップダウンのアタック合戦であったにも関わらず時速約44kmはかなり速かった。
その後はしばらく集団内で休憩。
スタート時は30度ほどだった気温が徐々に上がっており35度にまでなっていた。
健児がボトルを取りに集団後方に下がっていく。
しばらくすると集団の後ろから何かが破裂するような音が響き渡る。
何か嫌な予感がする。
健児が下がったタイミングと綺麗に一致していたのも尚更。
無線の連絡に耳を澄ますが何も連絡がこない。
だが、健児も上がってこない。
しばらくして、第2チームカーの森川さんに「健児は大丈夫ですか?」という質問が入る。
これは健児の身に何かが起きたに違いない。
しばらくすると健児が集団に帰ってくる。
左半身に大量の擦過傷と共に。
ボトルを一本だけ手渡され「残りのボトルを受け取れなかったので貰ってきて貰えますか?」と頼まれる。
とりあえずチームカーに下がってボトルを受け取る。
受け取っている際に「健児に何が有ったんですか?」と聞くと「補給の受け渡し中に他のチームカーに轢かれた」と教えて貰う。
轢かれたにしては怪我が少なかった気がする。
ボトルを大量に受け取り集団へ。
全員に受け渡して集団内で休む。
逃げとのタイム差が三分から徐々に縮まりながらレースが進む。
80km過ぎからアップダウンが始まる。
ラリーの安定したコントロールで集団が一列になりながら進む。
ここから先のコースは120kmから緩めの登りが始まり、125kmで一旦平坦基調に。
その後140kmから本格的に登りが始まるというプロフィール。
登りが始まると集団の後方では選手が千切れることによってチームカーの車列が下げられてしまう事があり、補給が受け取れなくなる可能性がある。
本格的に登りが始まる前にボトルをトマ、マルコス、サルバの3人に届けておくことで、もし登りで補給を受け取れなくても脱水にならないように備えておく必要がある。
とりあえず落車の影響が心配な健児は置いといて自分がメインでボトルと捕食を受け取りに行く。
まず登りが始まるまでに二往復はしたと思う。
一回で持っていける本数には限りがあるので、ボトルが一本空になる前に渡す必要がある。
全員がボトルを二本持った状態で120kmからの登りに入る。
登りの頂上付近でボトルを受け取りに下がり三本受け取る。
集団に復帰しに行くがかなり辛い。
最初のアタック合戦のダメージ、途中で頭痛が始まるほどの暑さによるダメージ、ボトル運びのダメージが蓄積している。
鼻水を垂れ流しながら死ぬ気で集団の最後尾に復帰し、頂上のペースアップを耐える。
下りに入れば休める。
そこまで絶対に千切れてはいけない。
半ばスプリント状態で頂上をクリアし、下りに入る。
ここで少し休憩し、平坦になったところでボトルを配る。
平坦区間で少し休んでいるとトマのボトルが空になってきている。
水の消費が早い!
ペースが緩んだタイミングを見て集団後方に下がる。
チームカーを呼んでいるとトマが下がってきてしまったので、名前を呼んで自分が取りに行くと伝える。
ボトル4本を持って集団へ復帰。
トマに2本、サルバに1本、マルコスに1本。
健児に渡している余裕が無い。
その後、本格的に登りが始まる瞬間である140km地点で最後のボトル運びに向かう。
チームカーまで下がり自分のボトルを返却後、ボトルゲージに2本セットして背中にも1本入れる。
ペースが上がる前に一気に前に上がってボトルの配給開始。
水の消費の激しいトマにまず渡し、そのままサルバのところに上がって行く。
サルバが集団内に入っており中々渡せない。
右に左に動くが合流できず、もう限界ってところでやっと渡すことに成功。
マルコスの位置を確認してそこまで下がり、ボトルが必要か聞くと予想通りいらないという事でそのまま自分は集団から遅れた。
そこからはグルペットに合流して無事にゴールした。
集団先頭ではトマが1分遅れの5位に、マルコスが1分19秒遅れの11位に入った。
感想
今日はガッツリと仕事をこなしたと感じた1日だった。
最初のアタック合戦の反応から後半のボトル運びまでやり切った感があった。
相変わらず暑く、場合によっては頭痛までしてくるレベルなので最終日まで水分摂取は怠らないように気を付けないといけない。
今日の結果でトマが総合5位に付けているので、このポジションを上げれるように協力して明日以降に挑みたい。
キツさレベル
8
脚を使い切るギリギリまで頑張って仕事を終えたのでかなりきつかった。
明日は100kmのレースなので休んで回復させたい。
チームスポンサー商品紹介
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成分にパラチノースが含まれていることにより急激に血糖値が上昇せず、時間をかけてエネルギーが供給され続けます。
体感的にはレースの序盤にこれを飲んでおくと非常に腹持ちが良く、助かります。
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最大ワット:976W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、山本元喜、中西健児
マレーシアで行われたUCI2.HCクラスのステージレース。
レース前のミーティング
今日はよほど大人数が行かない限りは自分達は逃げに乗らないという作戦。
逃げに誰かが乗るよりも、集団に居て引き上げやボトルを運んだ方が良い手助けになるからという判断。
レースレポート
今日は最前列でスタートラインに並び、そのままパレードを走り切ってレーススタート。
始まるアタック合戦の様子を観察する。
今日は多くのチームが積極的にアタックを仕掛けている。
ウィリエールやバルディアーニもかなり仕掛けており、リーダーチームのラリーもコントロールせずにアタックしている。
山岳ステージの今日でリーダージャージを守れないと踏んでのアタックだろう。
他にもディメンションデータも仕掛けているので中々集団が落ち着かない。
常に集団の中盤より前、基本的に集団前方で走り、人数が多い場合には反応する。
確実に長引く流れなので自分からは動かずに7人目、8人目の動きに付いて行く。
出来る限り温存しながら、大人数が逃げるのなら加われるように細心の注意を払う。
27kmの中間スプリントで集団が少し割れて15名以上が若干先行する。
そこにしっかり加わっておいたが、結局メイン集団が一つにまとまる。
その後も続くアタック合戦。
41kmの中間スプリントも集団で通過。
その後、流石に集団が疲れて来たのか逃げを決めたがる様子が現れる。
少数が飛び出した際に横に広がって蓋をしているのだ。
結局逃げが決まったのはレース開始から一時間が経過した頃。
バルディアーニとウィリエール、アスタナを含む6人逃げが決まる。
レース最初の一時間の平均時速が43.8km。
平均出力が224W
向かい風の上にアップダウンのアタック合戦であったにも関わらず時速約44kmはかなり速かった。
その後はしばらく集団内で休憩。
スタート時は30度ほどだった気温が徐々に上がっており35度にまでなっていた。
健児がボトルを取りに集団後方に下がっていく。
しばらくすると集団の後ろから何かが破裂するような音が響き渡る。
何か嫌な予感がする。
健児が下がったタイミングと綺麗に一致していたのも尚更。
無線の連絡に耳を澄ますが何も連絡がこない。
だが、健児も上がってこない。
しばらくして、第2チームカーの森川さんに「健児は大丈夫ですか?」という質問が入る。
これは健児の身に何かが起きたに違いない。
しばらくすると健児が集団に帰ってくる。
左半身に大量の擦過傷と共に。
ボトルを一本だけ手渡され「残りのボトルを受け取れなかったので貰ってきて貰えますか?」と頼まれる。
とりあえずチームカーに下がってボトルを受け取る。
受け取っている際に「健児に何が有ったんですか?」と聞くと「補給の受け渡し中に他のチームカーに轢かれた」と教えて貰う。
轢かれたにしては怪我が少なかった気がする。
ボトルを大量に受け取り集団へ。
全員に受け渡して集団内で休む。
逃げとのタイム差が三分から徐々に縮まりながらレースが進む。
80km過ぎからアップダウンが始まる。
ラリーの安定したコントロールで集団が一列になりながら進む。
ここから先のコースは120kmから緩めの登りが始まり、125kmで一旦平坦基調に。
その後140kmから本格的に登りが始まるというプロフィール。
登りが始まると集団の後方では選手が千切れることによってチームカーの車列が下げられてしまう事があり、補給が受け取れなくなる可能性がある。
本格的に登りが始まる前にボトルをトマ、マルコス、サルバの3人に届けておくことで、もし登りで補給を受け取れなくても脱水にならないように備えておく必要がある。
とりあえず落車の影響が心配な健児は置いといて自分がメインでボトルと捕食を受け取りに行く。
まず登りが始まるまでに二往復はしたと思う。
一回で持っていける本数には限りがあるので、ボトルが一本空になる前に渡す必要がある。
全員がボトルを二本持った状態で120kmからの登りに入る。
登りの頂上付近でボトルを受け取りに下がり三本受け取る。
集団に復帰しに行くがかなり辛い。
最初のアタック合戦のダメージ、途中で頭痛が始まるほどの暑さによるダメージ、ボトル運びのダメージが蓄積している。
鼻水を垂れ流しながら死ぬ気で集団の最後尾に復帰し、頂上のペースアップを耐える。
下りに入れば休める。
そこまで絶対に千切れてはいけない。
半ばスプリント状態で頂上をクリアし、下りに入る。
ここで少し休憩し、平坦になったところでボトルを配る。
平坦区間で少し休んでいるとトマのボトルが空になってきている。
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ペースが緩んだタイミングを見て集団後方に下がる。
チームカーを呼んでいるとトマが下がってきてしまったので、名前を呼んで自分が取りに行くと伝える。
ボトル4本を持って集団へ復帰。
トマに2本、サルバに1本、マルコスに1本。
健児に渡している余裕が無い。
その後、本格的に登りが始まる瞬間である140km地点で最後のボトル運びに向かう。
チームカーまで下がり自分のボトルを返却後、ボトルゲージに2本セットして背中にも1本入れる。
ペースが上がる前に一気に前に上がってボトルの配給開始。
水の消費の激しいトマにまず渡し、そのままサルバのところに上がって行く。
サルバが集団内に入っており中々渡せない。
右に左に動くが合流できず、もう限界ってところでやっと渡すことに成功。
マルコスの位置を確認してそこまで下がり、ボトルが必要か聞くと予想通りいらないという事でそのまま自分は集団から遅れた。
そこからはグルペットに合流して無事にゴールした。
集団先頭ではトマが1分遅れの5位に、マルコスが1分19秒遅れの11位に入った。
感想
今日はガッツリと仕事をこなしたと感じた1日だった。
最初のアタック合戦の反応から後半のボトル運びまでやり切った感があった。
相変わらず暑く、場合によっては頭痛までしてくるレベルなので最終日まで水分摂取は怠らないように気を付けないといけない。
今日の結果でトマが総合5位に付けているので、このポジションを上げれるように協力して明日以降に挑みたい。
キツさレベル
8
脚を使い切るギリギリまで頑張って仕事を終えたのでかなりきつかった。
明日は100kmのレースなので休んで回復させたい。
チームスポンサー商品紹介
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キナンサイクリングチームがサポートを受けているボトルのドリンク用粉末になります。
これ一つで驚異の280kcalを摂取することが可能です!
成分にパラチノースが含まれていることにより急激に血糖値が上昇せず、時間をかけてエネルギーが供給され続けます。
体感的にはレースの序盤にこれを飲んでおくと非常に腹持ちが良く、助かります。
ボトル1本でおにぎり2つ分のエネルギーをぜひ体感してみてください! amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!
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